いよいよ最後。
【何を撮ったのか不明】
《第8CP 醍醐丸山頂 22:52》
何だ、昨年のTTRではほぼゴールした時間じゃないか。まだこんな所にいる。比べても仕方ないのにやけにその差が迫ってきて、責め立てる。嗚呼。和田峠に下るのもヨレヨレ。どうやらソックスを替えなかったのがまずかったようだ。雨に濡れそぼった足がふやけて、踵がこすれて痛い。足の裏も痛い。
峠の茶屋の駐車場には赤い車が1台。カモさん・・かな?と思った瞬間、ドアが開きカモさん登場。ハリ天さんがトップ?じゃないじゃない。どうやら寝込んでしまっていたと反省しきり。いえいえ、みんなもお気持ちだけで十分なはず。代表でサポートを受けたハリ天は、熱いミルクティを2杯もいただいちゃいました。
皆さんの熱い厚いサポートに、思わず涙が流れ落ちてしまう。次回5月の出走分の時は是非とも選手をサポートしよう。2度目もサラッと選手で走るということになっていたけど、そりゃ贅沢すぎる。バチ当たる。
《第9CP 陣馬山山頂 23:38》
和田峠の茶屋横の階段をトボトボと登り詰めて陣馬山の山頂。
あ~あ、そろそろスタートから丸一日だ。まだまだ先が長いことを理解しちゃってるだけに、思わず出るのはため息。山頂を過ぎると何カ所か携帯の電波が立つ地点がある。ハリマネサポート隊に「ようやく陣馬山」というメール発信。
さすがに朝の7時もまわっているので、下からはポツポツとハイカー&トレイルランナー。すれ違う時だけ元気なフリ(かなり苦しい。もしかしてバレバレ)。本当に元気なら(ここまで来て元気もないけど、去年はもう少し走っていた)稼ぎどころの区間だけど、ほとんど走れない。走っているフリが精一杯。陣馬山から城山まで9.3kmというが感覚的には倍以上。
前の方に女の人が腰掛けて休んでいる。よーく目をこらして見ても間違いないな・・・けど、これが近づくとただの立木が重なっていただけ。おっ、何か動く黒い生き物、3匹いるぞ。今度こそ間違いない。カメラを取り出し静かに近づく。あんなに確かめたのに切り株だった。・・・眠くもない。意識もハッキリしている。外は十分に明るい。幻覚なのでしょうか。
城山の売店はそろそろ賑わいだしていたが、こんな所で休んでなんかいられるかっ。止まってしまったら動き出せなくなりそうだ。
城山から右へ進路を取り、大垂水峠へと下る。階段を下り歩道に出ると、まさかもういらっしゃらないだろうと思っていたホリウチさんが。ニコニコとコーラ片手に迎えてくださった。今度はバイクを駆っての移動だそうな。あまりの感激に思わず抱きつきたくなってしまった(明るいし、国道横だし、必死で思いとどまる)。ポカラさんのリタイアもここで聞いた。前を行く3人の通過はとっくの昔。コーラ1本をいただき再び山に入る。ようやく電話も繋がり、まだ相当に時間がかかる旨をハリマネに伝える。すると、皆さんがゴールを待っていて下さると。この調子では何時になるか予想もつかないのに。そのお気持ちだけでまたもや涙ポロリ。よーし・・と思うけど、かなり頑張っても秒速1mは難しい。
《第10CP 大洞山山頂 26:25》
よれよれっと大洞山通過。
中年のご夫婦がいらして挨拶交わすも声震え気味。足の踵が痛む。ザックで擦れる背中も痛い(鴨沢でテープ貼るも時既に遅し。これが実は一番痛い)。昨晩リタイアしたげんぼさんが、今朝は草戸山に応援に来てくれているとか。あぁ、早く会いたい。目の前に小さな目標をしょっちゅう作り、それを一つずつクリアして気を紛らわせる。あちこちの痛みなんて感じないフリをする。
《第11CP 草戸山山頂 27:42》
とにかく気持ちだけは走っているつもりで進むと、前方よりげんぼさん駆け寄ってくれる。あぁ、懐かしい。昨晩、鴨沢エイドで別れたばかりなのにやけに新鮮。久々のミネラルウォーターをいただく。ペターくんの飲み残しだっていいのだ!
草戸山は町田市最高峰だって。標高は365m、堂々のきつさ。ここからは、さらにいやらしさが加速度的に増して行く。昨年はウソのようにあっさりと駆け抜けてしまったけど、これでもかこれでもかと繰り返されるアップダウンはきついのが真実だ。
後ろからトレイルランナーが追いついてきたので、高尾までどれくらいかかりますかねぇと。すると、あれハリ天狗さんですか・・って。いつもブログ見てますよ~。あれ、そりゃどうも。実は今例の・・・と言いかけると、あの裏TTRですかぁとよくご存知。その後、頑張って下さいと風の如く坂を駆け上がり、あっという間に視界から消え去っていきました。あぁ、オレもあんな風に走れるんだろうか(すっかり自信喪失)。うらやましい。
さて、ようやく四辻。電話繋がる。コースタイムは45分とある。でも45分じゃ無理かも。皆さんも無理かもって思っていた様子。でも本当に最後だから。痛む足を蹴り飛ばすようにして1歩1秒を稼ぐように走る。
《第12CP 金比羅神社 29:04》
住宅街に出て、まだアップダウンをこなし、ようやく最後のCP・金比羅神社到着。と、その時携帯が鳴る。かどきちさんからだ。頑張って~。ようやく辿り着いた。
最後のカーブを曲がったところでハリマネにもうじき着くよ電話。
あれ~、速いじゃない(っていうレベルが違うけど)。今、ヤフシゲさんが気づいて知らせてくれたところって。えっ、どこだどこだ。目が霞んでいるんだよ。前方にみんなの姿が見えてきた。かっこよく走ってきてよって言われたけど、その前にこんなに遅いのに出てくる涙をどうするかが問題だ。
どこがラインなのかわからないアバウトなゴール、高尾駅南口駐車場前道路。サラッと走るどころか、ドロドロ。見事な連続運動時間記録更新、連続苦闘時間も更新。しかしみんな中に迎えられての幸せなゴールでした。本当にありがとうございました。そして大変お待たせして申し訳ありませんでした。
長々とレポートにもお付き合いありがとうございました。
《第13CP GOAL 高尾駅 29:14》
鴨沢本店で少しだけお話させてもらったゆぅです。
100はかなり壮絶だったんですね。大洞山の写真はかなりお疲れの様子ですし。
日原峠のコースミスは疲れた体と心への試練としては十分すぎます。
でも悪天候であった分、心に残るよい企画でした。
来年は100に挑戦してみようかな。と思わせるほど、皆さんゴールの写真いい笑顔です!
ハリ天狗さんを始め参加した選手の皆さん、サポート隊の皆さんお疲れさまでした!
私の想像を遥かに超えたご苦労があったのですね。まさに”壮絶”という表現がぴったり。
このようなレポートを読ませていただくことがサポート隊にとっても最大の”ごほうび”になります。
ありがとう! そしてお疲れ様でした。
選手の方、サポートをされた方、お疲れ様でした。次の機会には、レポートを見るだけではなく何らかの形で関与いたしたく、今後日々精進さらに家族サービスに努めていきます。
みんなでTTR5部作を興味深く読ませて貰いました。
長い距離と時間の中にいろいろなステージが詰まった長編ドラマです。
来週の第2弾にエントリーしてしまった私も、“身の程知らず”のドラマを楽しんで(苦しんで)きます。
あっ、それから、拘るほどのことではありませんが・・・
『長沢背“霊”』の命名者は私ですよ。(奥多摩トピ No..1857)
あらためてその壮絶さに圧倒されると同時に、戦わずして諦めた自分の意思の弱さにはあきれるばかり。だれよりも速くゴールするのも、最後まであきらめずに走り続けるのも、必要なのは鉄の意志と感謝の気持ち、ということをハリ天狗さんから学びました。
後々も語り草になりそうな「記憶会」・・確かに。
皆さんと一緒の格闘、大いに楽しみました。サポート隊との一体感もいつものレースでは味わったことのない新しい喜びでしたね。
ハーフのコースも私の中では相当にお気に入りの「完結版」なんです。お疲れ様でした。
「大洞山」・・もうにこりともしてませんね(一人じゃしないか)。
「日原峠」・・レースだったらくじけてしまいそうなショックでした。
・・と言いながら、悪条件での走りは、終わってみれば確実に(思い出度)高ポイントゲットですよね。来年はフルコースに是非チャレンジを!またお会いしましょう。
ありがとうございます。
一杯水で既に2℃ですからね。長沢背稜~雲取山では木々の葉が氷結。風も強くてホント寒かったです。まさかの展開でしたが皆さんが(自分も含めて)、無事に納得いく走りができてよかったです。大収穫の企画でした。