ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

もう一度最初から

2020年10月30日 | 日々奮戦

【走り始めて5年目、弱冠30歳。初めて2時間切りの第20回青梅マラソン(昭和61年)にて】

イケイケ話題ばかりで進めたいのは山々なれど。
人生(いいこと悪いこと)半々ってことだから、ご機嫌の日々もあれば冴えない日々もまたある。
ってことで、先日のトライアルマラソンであまりに走れない感覚に衝撃を受け、丸々4日間の完全休息を取ってみた。
はじめは1週間ぐらいがっつり休むぞと口にしたけど、どっぷり疲労が蓄積しているとも思えないし、だいたい24日にフルマラソンを走ったとは言っても、まぁちゃんと走れたのは半分ほど。あとはジョグだったので筋肉痛もほぼなし。足が痛いと言っていたけど故障に繋がるようなものでもなかったし。
3日経ったところでなんかムズムズして来て、でももう1日だけと頑張って何もやらずにとにかく4日間を過ごした。本来なら積極的休養ということでバイクやスイムで体を動かした方がいいに決まっている。それを理解した上で今回はあえて気分転換のために動くのをストップさせてみた。
そして、いつもなら走ったりペダルを回したりしている時間に、自分の練習方法、内容についてももう一度じっくり見直すことにしたのだ。
今やトレーニングのノウハウは書物や雑誌、ネット上に溢れかえっている。科学的で効率的なトレーニング方法が次々と紹介され、それらを上手に取捨選択して活用すれば一人でも充実した練習が可能だ。
色んな数値を元に、あぁでもないこうでもないと内容を練っていくのは、データ好きのハリ天にはこたえられない楽しさ。良かれと信じて続けた練習の成果が確かめられなかったことで、なんだか一度走り始めた頃の原点に戻ってみたくなったのだ。


【宝】

本棚から走り始めた頃のバイブル「ゆっくり走れば速くなる」(佐々木功・昭和59年発行)を最初から読み返してみた。36年も前に発行された本だ。


【昭和59年10月4日購入のメモあり】

しかし、内容は全く古さを感じさせない。結局真実はいつもそこにあるって感じだ。
今、この本の中身を紹介はしないけれど、とにかく走り始めて楽しくなった頃に手にした本(初版だよ)だから、引いてある赤線やページの汚れにうら若き自分の姿も思い出されて懐かしさも大いに引っ張り出してくれた。


【これがキモだった】

このところ数字に少し振り回され過ぎていたかもしれない。スピード強化ばかりに目が向かっていたかもしれない。効率ばかりを追いかけ過ぎたかもしれない。わかっていたつもりだけど、もっともっと自分の今を知る走り方や練習方法を見つけなければいけないのかもだなぁ。

そんなことを考えて4日間が過ぎた昨日、再始動だと張り切って裏山に走りに出た。軽いぞ軽いぞってことはなく、まだシャキッとした感じもなくて、だけどじっくり考えながら立て直して行こうという気持ちだけは盛り上がっていた。
これから先、チャレンジ出来る回数はかなり少なくなってはいると思うが、もう一度ゼロからのつもりで走り始めてみよう、走れなかったフルマラソンからのお告げだね。

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