ハリ天狗の日々奮戦

天狗のごとく山を駆け、野を走る(かな^^;)。 東京は西の端・青梅発、全国行き。日々鍼を打つランニング鍼灸師の奮戦記。

世にも恐ろしい富士山泊

2017年08月30日 | 日々奮戦


【日没】

富士登山競走に出るようになって、ファミリー富士登山するようになって、富士山なんて1年に何回も登る山になっていて、これまでもう何十回も登ってきて色々ガイドも出来ちゃうのだけど。
たった一つだけ、本当にたった一つだけ困ることが、、、ある。

高所で寝ると高山病になってしまうこと。どうやら「睡眠時呼吸数減少による高山病」ってやつだ。富士登山競走なんかでガシガシ登っている時はなんでもないのに寝るとダメなのだ。

そうだったんだよなぁ。最後に富士山の山小屋に泊まったのは息子が小学校6年生の時が最後だったか。もう10年も前のことだ。どんな様子だったか忘れちまったのか。



富士山富士宮口9合目の萬年雪山荘は標高3460m。早々に到着し、雲海を眺めならビールで乾杯して楽しくお喋りし、早い夕食を食べ、暮れ行く富士山からの風景を写真に収めたりして7時前寝袋に体を横たえる。ちょっとウトウトっとしたかと思うや否や、頭痛のお出ましだ。寝るのを待ってましたとばかりの登場ぶり。
ダメじゃん。とにかく頭痛い。気持ちは悪くなっていないけどひたすら頭痛い。痛い、痛い、痛い。
普段頭痛なんてほぼ無縁なのでめっちゃ苦しい。お酒を飲むと大丈夫だったのに今回はダメだ。
とにかく動こうと部屋を抜け出し、食堂へ。1人2人同じような仲間がいるよ。苦しむ者同士の合図を目で交わし、椅子に座って突っ伏してみたり、用もなくトイレに行ってみたり、階段で座り込んでみたり、と言って外は寒いので出られないし、狭い山小屋内限定でウロウロ。
眠くなって戻ってはみるけど、やっぱり痛くて寝るどころではない。病み上がりで体調いまいちだったけど時々咳き込む、くしゃみが出る。そんなのこの頭痛に比べればナンテコトナイ。逆に咳き込むとその時だけ一気に酸素が入るのか一瞬楽になるくらいだ。
さらに加えて気持ち悪くなって来た。最高潮は21時〜23時頃か。時は全く進まない。起床予定にしていた午前2時まで延々と苦しみは続くのか!


【寝なけりゃ元気満々】

ってな様子で、寝床からいなくなってしまっているハリ天を妻やハリーさんが心配して見つけに来てくれたりしたけど、、、、。そんな状況でした。ごめんなさい。
まぁ、10年分くらいの頭痛を一晩で味わっていた感じ。翌朝未明、とりあえず動き出したら頭痛は即時消滅。寝不足でボーッと辛いし、食欲も全くないけど、夜の辛さに比べりゃ屁のようなもんさ。

それにしてもわかりやすいと言えばわかりやすい。アルプスなんかで2800m〜3000m付近で寝ても大丈夫で、3400mだとてきめんやられる。デッドラインは3400m。富士山小屋泊まりはもういいかな。弾丸の方がうんと楽!

緑風堂鍼灸院WEBSITE
ハリ天狗マネージャーの笑顔いっぱい!

コメント
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