銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

弁天百暇堂Vol.5 小夜曲三昧(その3)

2012-11-10 08:11:02 | 日記
ブラームス / セレナード1番 ニ長調 作品11(j.ロッターによる九重奏版)

「セレナード」のタイトルはもちろん偽りで、いわゆる小夜曲の意味合いのそれではないし、重ねてこれは室内楽と呼べる規模とは到底思えない。Vol.5にこうした立派な小ホールが選ばれたのもそれを裏付けている。
と、文句を連ねてみたものの、ブラームス好きがこのナンバーを嫌いなハズもなく。実はこの曲に限ってはほとんど聞いた経験がなく、新鮮に聴ける彼の曲がまだ残っていた幸運に感謝しつつ、当日は予習せずにホール入り。期待が裏切られなくて本当によかった。というか、信頼できる顔見知りのメンバーが1/3を占めていたので、ごくごく安心して聴いていたというのが本音、クラの彼氏の音色を聞くのは2004年以来だと思うんだが相変わらずウマイねえ。(あの年、あのop.115がなければbest3入りを果たせたっちゅうのに!)見てるとそう思えるのだが、左右に配置した弦と管がやりあったりといろいろある局面の中でこの楽団を小さいオケに見立てた場合、そのコンサートマスターの位置にあるのは実はあの目立たないハズのあの楽器、ヴィオラである。この曲に関しては、ヴァイオリンはそのオブリガートに甘んじている、と言っていい。首謀者が「いろんな意味でチャレンジな面が多い」と宣伝メール等で洩らしていたが、ステージを観て、まあ個人的には納得したね。それにしても彼女のあの弓中のとばし、ありゃスゴい。同業者じゃないとわかんないだろうけどね。最初にプレイを聞いた2000年頃にはそんなのミジンもなかったが、実戦派が順当にその実力を身に付けつつあるというのは、傍から見てる者にもウレシイやね。あんまりウチハネタになって来たから、この辺で失礼しましょう(いや、音程はいいから)
・・・あ、そうだ。最後に。もっと集客しようぜ、(演奏者の)皆さん。勿体ねーべよ、これ。胸張ってもっとたくさんの聴衆に聞かせようよ、これ

p.s. 処でハイドン・ヴァリエーションの九重奏版編曲とかってあっても・・・、いーよね?

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