銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

ふつうの軽音部

2024-06-08 21:37:46 | 日記

 先日発売になったばかりの2巻を、駅の本屋でゲット。複数の登場人物のきめ細かな心理描写をベースに据えた抜群のストーリィ展開も去ること乍ら、音楽ものなら避けて通れぬ演奏シーンを堂々と描き切る、この力量。脱帽です。
 然し、いまだに「軽音」て云うんか、「軽音楽をあなたに」で育った世代にゃなんだか嬉しい響き。練習できんかった日も、これさえ読めばハンコが貰える、ギター弾きのマニ車。9/4の3巻発売まで死ぬわけにはいかぬ。
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追悼 ディッキー・ベッツ

2024-04-19 21:12:50 | 日記
 オールマンズのディッキーベッツが亡くなった。享年80才、まずは大往生ではなかろうか。あなたの、いや、あなたたちのlittle marthaが無かったら、私はこんなに長くギターに触って来れなかったろう。ご冥福をお祈りします。
 たぶん昨夜、世界中のオーディオから流れただろうin memory of Elizabeth Reed。すれっからしなムードが始終付きまとう、その正体はa drian scale若しくはちょっと捻ったe natural minor scaleに基づくギターアドリブに在ると思うのだが、兎に角こなれたフレーズの集積である。
 私からの追悼は恐らく皆さんのご推薦とちょっと外れるだろう此の曲、high falls。人懐こい音色と分りやすい明快なフレーズ。時々立ち止って、耳を傾けたくなる、そんな音楽家でした。
https://www.youtube.com/watch?v=UjRaR2dwH2k
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すこ2

2024-04-13 19:15:39 | 日記


 ’70年代のピアノジャズを愛するわが身に変化が起きた。MethenyとJohnSCOが競演した’94年のアルバムI can see your house from hereが「お気に入り」を果たしたのである。
 Metheny Groupは暫く前から聞いてたが、フュージョンこんな難かった?って辺りで停滞があった。一方、JohnSCOの面白さを教えて呉れたのは小説家、故津原泰水さんだ。氏の小説に登場するJohnSCOネタに言及したら、氏はたいへん喜ばれて三枚の推薦盤を挙げて下すった。
 そして今、其の二人の競演盤がこうしてターンテーブルを賑わしている、それは常に先細りして見失いそうなわが途をしっかり照らし出してくれる、確かな光だ。(それは三曲目No Matter Whyの二番手で裏声みたいなソロを取るSteve Swallow氏に負うところも大きい)
 そうなると後は難しいこともなく、Charlie Hadenとのデュオbeyond the Missouri Sky(1997 Verve)とソロワークのOne Quiet Night(2003 WB)を取得し、朝な夕な聞いている。
 JAZZ史の漸く’90、’00年代に踏み込んだ感もある。新時代は勿論ギター主導。それにしたって20年以上前だぜ、てのは措いて、コンテンポラリな風に吹かれよではないか。さっきMessage to My Friend(Hadenとの再演に当たり、Message to a Friendと改題)の途中、窓外でオケラが鳴き始めた、良き春の宵。
 ところで津原さん推薦盤のうち一番好きなのはA Go GoからCountry for Old Manに移っていて、なかでも愛聴曲はFaded Love。ようつべにオリジナルを聞くことができたら、より一層、JohnSCOたちの演奏がいとおしくなった。
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風の又三郎社員

2024-03-28 22:43:01 | 日記
が来て去って行った、と云う其れだけのはなし。映画が好きなんだって最後に話して呉れた。小降りの予報は裏切られ、外に出たらそれなりの雨だった。歩道橋の上で深いお辞儀をして別れた、家に帰ってI shall be releasedを聞いてる。
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turning point

2024-03-10 23:01:42 | 日記
一日中エレクトリック・ギターを弾いてた。退職のお祝いに贈ってくれたFenderロゴのアンプがモニタとして機能している。アコ時にはよく聞こえないのをいいことに放ったらかしにしてた音々がぜんぶ白黒判定に掛けられて、こちらとしても渋々向き合わざるを得ない状況。これならBachも行けるかも...

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エピローグ / 円城塔

2024-03-03 17:17:37 | 日記

長い間中断していたが読了。シライシユウコさんの可憐なカヴァー絵だけが頼りだったなあ。再読を重ねたゴジラS.P(2022)で弾みを付け、Boy’s Surface(2011)→これはペンです(2014)と読破した所で、今なら行けるかも!?と思ったが、達成できてよかったです。
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Hilton Ruizを聞く

2024-02-11 17:41:08 | 日記

 春をも連想する連休の中日、あやしいSteepleChase盤に引っ掛かる。其のピアニスト、Hilton Ruizと云う。録音されたのは1975年で、主役は未だ23歳。それなのにPiano Manなんてタイトル付けちゃう辺り、こりゃプロデューサーNils Wintherもかなり来ちゃってる?
 ジャケを裏返すと、ラスト7曲目にクレジットされてるGiant Stepsが未発表音源扱いだ。いやいや、べつにGSなんか聞きたくねーよ、とは思ってみたが、総録音タイム53分27秒に対し当のGSは10分29秒。あー、こりゃレコード時代はカツアイされたんだって取り敢えず納得はしたが。。
 針さ落とすと(比ゆ)これがすんげえんだ!アブストラクトな雰囲気から入ってって、後はもお、引っ張る引っ張る。何しろ脇を固めてんのはBuster Williams(b)にBilly Higgins(dr)。細けーこたぁ引ぎ受げっから、兎に角行げえ!って若い奴を突っ走らせる。

 いやあ、いい連休になりましたねえ。。
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capoのメンテ

2024-02-10 18:13:25 | 日記
2009年3月に初めて鉄絃ギターを仕入れた時、カポタストを付けて貰った。S.Yairiはとっくに手許にないのだけれど、最近じわじわ使い始めたのがカポである。なにしろ半音低くチューンし、1フレットに装着したりしてるのだ。真鍮ボディもすっかり貫禄がついた所で、スリーブの交換となった。



一方、二年前の一月に購入したコンポはこのところ調子がわるく、針飛びが激しい(比ゆ的表現)。まあ使い方が悪かったのやも知れんが、大切なCDにキズでも付けられたら堪らんから、こちらは中古ショップに売りに出した。近々、新品を取得する積り。
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それでは

2024-01-28 21:09:06 | 日記
13日のtwitterでシンセキのまるちゃんが、二曲の変ホ長クワルテットをフィーチャーしたライヴを計画してるのを知った。モーツァルトのハイドン・セットからK.428、そしてシューベルトのD.87である。これらはロマン派の萌芽とも見ることができる稀有な古典と云う共通の特徴があるのだ。それはそうと譜面は揃ってるの?と水を向けたら、これが未だだそうで、ウチのライブラリに長いこと眠ってるパート譜に幾らか色を付けて送り出すことにした。モーツァルトは1782年から85年にかけて書き溜めた6曲の絃楽クワルテットを自らの息子に例え、然しこれからは貴方にお預けしますので宜しくお願いしますと、これをハイドンに託した故事が、西洋音楽史のいちページとして伝えられている。ま、私のクワルテット史は惨敗続きの敗北戦だったが、ここいらで信頼できるスジに後を託すのもいいかも知れん、とこの機会を喜んでる。では達者で
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Dave Evansのbraziliana

2024-01-14 22:36:12 | 日記
twitterでジョー・パスのオリジナルを颯爽と弾いてる方が居り、何となく標題の曲を想起させたんで久しぶりに取り出した。実に12年ぶりだが、ウチではそんなのザラである。さてチューニングだが、6絃~1絃の順でC=G=D=G=B♭=D、6絃を除けばGmの和音となる。昔ならここいらで逃げ出すが、モーダルDを経験したお陰か余り抵抗がない。
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Bob James / playin' hooky

2024-01-11 20:23:19 | 日記

年末年始に少量買い漁った音源からピカいちを。’97年にワーナーからリリースされている。ワシらはボブのアルバムをLPで聞いた世代で「BJ4」「touchdown」がおきにだったが、これは過去作を上回る、やっぱりBJ聞いて来てよかった~と素直に思った。打ち込みが多い中、Steve Gaddが叩く二曲は特に出来がよい。Bobのフェンダーローズも相変わらずで涙もの。
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二千二十四年事始め

2024-01-06 17:55:20 | 日記

年末年始の恒例ならRock Bottom@石岡の中古盤セール。ひとを隣のファミレスに待たせ、一時間で四枚チョイスはまあまあの成果。先日のフィルアプチャーチに続いてJAZZギターのトリオ盤を。クラプトンの犬ジャケは余り見掛けない。ボズのホーン隊にはジェシコリンバンドのJim Rothermelの名が見える。
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冬のマーケット、そして新しい街で

2023-11-20 20:02:47 | 日記
’90年に今井美樹がFORLIFEからリリースしたアルバム「retour」、その10番目にクレジットされたのが『冬のマーケット』(作詞;岩里祐穂)である。♪ ショッピング・カート 並べて歩く 野菜と花と缶のスープ ♪ まあ、缶スープと云うならアレだろ、と買ってきた。ずずっと啜ってドラマに浸ろじゃないか。。。

ところでSFファンならそのタイトルの出何処を、ウィリアム・ギブスン「クローム襲撃」(1986)収録の同タイトルの小説に求めてしまう。岩里氏も、きっと読んだんだろうなあ。同書は『記憶屋ジョニイ』、『ガーンズバック連続体』など併録の作品と共に長く読み継がれてきた、傑出した短編集だ。

岩里氏がretourに提供した詞は全部で6つだが、最後に収録された『新しい街で』に曲を付けたのは、先日急逝されたKAN氏だ。同じチームが手掛けた『雨にキッスの花束を』の方が人気を博しているが、どうしてこちら、すばらしい。云うなれば新しい賛美歌、現代(いま)のコラール、未聴の向きは是非


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靴を買い替えた

2023-11-12 16:35:18 | 日記

めっぽう悪天候に強く、一度も浸水したことのない優秀な靴も劣化には勝てず、更新の時期を迎えた。靴はもう此処!と決めてる那珂市のチェーン店に伺うこと30分、次期も同じ HYDRO-TECH と云うカンボジア製のに決めた。適度な重さがあること、靴底が滑らないことが靴選びの基準。店内の床でよいから擦り付けて、度合いを確かめる事。何処に行くにもジョグとサンダル以外これ一足で済ましてるんでチョイスは大切、明日からの外歩きがまた楽しみだ。
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立奏のお誘い

2023-07-23 19:59:46 | 日記


小雨が降っていた。閉じた店のオーニングテントの下で彼が立奏していたのは、スコット・ジョプリンの曲だ。その旋律に思わず足を止めた。伴奏と主旋律を同時に奏でるタイプの、私なんかにはどうやっているのか見当もつかない、巧みな演奏だった。
  - 津原泰水「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」

 春に腰痛が発生し(そもそも原因はギター)、弾く姿勢について座奏→立奏に変更する試みを続けてる。
 立奏の拠り所が欲しいところだが、それはもう上記で十分か。さあ、ギターにストラップ付けたら、立ちあがってどんどん練習だ。
 立奏だと、左手の押絃の感覚やポジション移動のフィーリングそれに右手のタッチが、座って弾いてた時と結構変わる。まあ、総じてこころもとない。寧ろ今までよりタイトでドライな感じで行ける、いい機会だよ。
 座って弾いてるとやっぱり耳はサウンドホールに近い、立奏だとその分もの足りなく感じるのも事実だけど、出音はきっと変わってない。そのくらいの感覚でプレイする方がきっといいんだよ。
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