銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

とりかえばや物語

2018-09-30 09:07:24 | 日記
会社で退職なさる方がいらして、世話になったから何か贈り物をとウチのライブラリからニック・デカロの名盤イアタリアン・グラフティ(1974)をチョイス。なんだセコハンかと云うなかれ、初心者から通まで万人にウケるポップスって余り無いものだから。んで、そげな大事なブツを放出しちゃっていいのか?という向きもあろうが、ご心配なく。先日中古CD屋に転がってるのを発見してたので。
という訳でライブラリ補充のために行った。何枚か付いてきたのをご報告。まずフィル・アプチャーチのダークネスダークネス(1971)。プロデューサー及びレーベルがイタリアン~と一緒なのも縁であろう、ヤングブラッズのカヴァーというのも珍しいぞ。それと続編つながりで、モア・スタッフ(1977)とプレイアデス舞曲集の2(2001)。ラストはちょっと凄いよ、ハッピー&アーティ・トラウムの hard times in the country(rounder、1975)。これで兄弟デュオの初期三枚が揃いました!録音はベアーズビル・スタジオ、アーティのアコギ・ソロも二曲入って聴きどころの多い、フォークロックの名盤です。こういうのが潜んでたりするので(しかも安値)、開拓したばかりの店の棚は全~部みなきゃだめですぜ。


5センチの攻防

2018-09-26 07:20:21 | 日記
ひととおり覚えた積りで躓く箇所は山積でその度に補修を行う。スピードを上げれば通過できる地点でゆっくりやると引っ掛かってしまう部分だ。そこには絶対なにかがある。ギターのサウンドホール上の絃の間隔はふたつの絃で1センチだから締めて5センチ、なんてことない巾なのであるが、ラグタイムを弾く時バス絃を6-5-4にしてる場合と5-4-3にしてる場合とでは右手を置く空間が微妙に違う。これを確保しておかないとメロディが高音絃で上手く弾けないので、結構大切な問題なのだ。ということを暫く前に自覚して、あれやこれや試している。

散財オフ

2018-09-23 18:39:17 | 日記
秋空。中日はのびのびしようと、第三皇子のクルマで普段行かない国道沿いの中古ショップ。まずジェイムス・テイラーの Mud Slide Slim (1971)。「君の友達」が収録されてる有名盤。ようやくワーナー時代の初期3枚が揃った。それとブラームスの絃楽六重奏曲第二番。シドロフ(Va)を失ったアマデウスSQの面々をアルバンベルクSQがサポート、熱っつい1987年のライブ盤。そのアルバンベルクも今や現役を引退している。お次はモーツァルトの協奏交響曲KV.364。ラ・プティット・バンドによる'95年録音。S.クイケンのヴィオラが聴ける貴重盤、スコルダトゥーラしてるけど。ふと近くにフォルテピアノによるこちらもモーツァルト作品があって、つい手に取った。小文字のNはノンサッチレーベルか?マルコム・ビルソンとロバート・レヴィンによるKV.448。いま耳に必要なのはこういうざらついた音質かも。さて最後なのだが、実は洋楽付近をウロウロしてる怪しい方が他にもいらっしゃって、その手に握りしめてるのはキャプテン・ビーフハートのトラウトマスクレプリカ、あーこんなん嬉し気に買ってくひと居るんだと思ったらちょっと悔しくなり、こっちも懸命に探し始めました。だいたい此処の品ぞろえったらヘンリーカウが表に晒されてるとか発掘のし甲斐がありそうな感じで、そのプログレ鉱脈を辿っていったら、なんとCAMERAがあるでないかっ!帯には来日記念盤とある。そう、これは2000年に奇跡の来日を果たした独英米混合編成のアンダーグラウンドポップバンド「スラップハッピー」が93年に制作したTVのみ上映のオペラ作品、ま、いわゆるコレクターズアイテムなのでありますら。

no one came rag

2018-09-20 21:59:59 | 日記
毎月第三木曜日は、ビストロ・ド・タコ@水戸市袴塚のライブの日。7月に始まって早くも第三回、折しもそれなりの雨が降ってて、案の定誰も来ないのでした。それをいいことにオタルナイ・チューニングで編曲されたラグタイム9曲を順々にさらう私。つっかえつっかえやっててまったく曲の体を成さず、付き合ってくださってるマスター、ほんとゴメンナサイ。それでも此処ステージでやっておけば次回はどうにか通るようになる魔法が掛かるんで、10月期待です。ひととおり練習(!)した後はレギュラーチューンに戻して、ソラで弾けるバッハ、ロンク、コトン、デイヴィス、そしてベイカーで締めました。何や、そっちの方がスラスラ弾けるやん。いやいや、どれも皆なそれぞれに等しくやるのがいいんですよ。うんうん、とひとり頷いて雨の中家に取って返す私でした。お約束なんで写真を公開、2009年以来初めて晒すんじゃが、だいじょーぶか?



で、それはそれとして、ディランの Blood on the Tracks(1974)のアウトテイク集が出るようですね。こりゃ、見逃せない秋になるぞ。

ロックの子

2018-09-07 07:31:23 | 日記
(facebookの方に上げた記事なのだが、更なる読者を求めてこちらにも掲示。読んだってね)

ロックの子シリーズが好調の様なので、この際うちのロックの子もやっておこう。

と云って父はロックが判らないひとなので、ここはレコードに語って貰う。写真は1975年に英国 vergin からリリースされた Hatfield and the North の The Rotter's Club。これを寮のルームメイトから聞かされた二十歳の衝撃は計り知れない。落としたテープを密かに聴きつつ暮らしてきたが、ビートルズに目覚めた中学~高校の息子にそろそろ頃合いとばかり聞かせたら、ハマるハマる。三大バンドもいち早く消化し、長男は見事なプログレッシャーに成長してしまった。父親の棚にあった同種CDは殆どそっちへ引っ越し、ライブラリの規模はこっちよか遥かに充実した内容に。今も時折聞き覚えのあるフレーズが向こうの部屋から流れてくる。悔やまれるのは折角Fが押さえられるのにプレーヤーに進まなかったことで、まあでも聞いてるもんが聴いてるもんだけに仕方ないか。振り返れば4人だったメンバーも二人が既に鬼籍入り。彼らには感謝しても感謝しきれない、父と子のきずなって誰サイモンだっけ?

ところでうちには同い年の息子がもう一人居て、こちらは極くたまにフレットを撫でてるらしいが、チャック・ベリーのチェス盤を聴いたりしてるから僅かながら期待してる。

さて父のプログレ度だが、変拍子が採れない程度。そりゃダメだわw