銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

茨城県北芸術祭 補遺 その4

2016-11-30 22:45:12 | 日記
我々が芸術祭巡りをした足取りは一体どんなものだったのか。自分のブログとカレンダーを交互に見返し、ようやく全貌が明らかに。

10/ 8(土) 家和楽(やわら)青少年の家 → 大子駅前商店街( + カレーキャラバン )   
10/ 9(日) 美和中学校
10/10(月) 鯨ヶ丘地域 → パルティホール → 自然休養村管理センター
10/15(土) 六角堂、天心記念五浦美術館 → 富士ケ丘小学校 → 穂積家住宅
10/22(土) 奥久慈茶の里公園 ~ 初原小、上岡(うわおか)小 ~ 浅川温泉 ~ 大子駅前商店街
10/29(土) 水府地区松平町休耕地付近 → 石沢地区空き店舗
10/30(日) 御岩神社 → 日立市郷土博物館 → 常陸多賀駅前商店街( → 塙山キャバレー )→ 道の駅ひたちおおた
11/ 3(木) かわプラザ → 竜神大吊橋 → 竜っちゃん乃湯 → 袋田の滝( with INWEU ) 
11/ 6(日) 日立駅 → シビックセンター → 小貝ヶ浜緑地 → ラジコンポート → 高戸海岸 → うのしまヴィラ
11/12(土) 何処からの手紙 「薄くなった神様」
11/20(日) 常陸多賀駅前商店街(再訪) → 日鉱記念館(complete!) → 富士ケ丘小学校(再訪)

全日程11日、10/9・10/29・11/12は体調優先で半日コースだが、それ以外は終日を費やしている。スタート時点では全拠点制覇なんて全く考えてないし、それでも家和楽で早速パスポートを買ってしまってるからなあ。11/3の段階で、山側のスタンプが全部埋まった辺りから欲が出た?それにしてもラジコンポートさえ計画的に廻っていれば、もっとラクに完了しただろうことが、行かれた方ならお分かりになろう。ちなみに高速を利用したのは海側訪問の10/15・10/30(往路)・11/20(復路)。山側から海側、もしくはその反対というコースの取り方は一度もしていない。水戸から見ると大子方面、常陸太田方面、高萩・北茨城方面というのは寄り添ってはいても別のラインなのでそれを尊重し、R461で山並みを縦断する様なプランは避けた。一回の行程は平均すれば100キロを優に超えるので、総走行距離はもうお分かり頂けると思う。
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懲りない

2016-11-28 23:39:20 | 日記
時間もないし、小ネタで。Maple Leaf Rag という1899年に出版されたラグタイム・ピアノ曲の古典がございまして、これのギター編曲にトライすること早やウン年、性懲りもなくまたやってます。回遊魚のような周期があって、その度ごとにザセツして、来て去っての繰り返し。幾度目かのチャンスである今回は、フレーズのつなぎ部分など、スムーズに行かない原因をてって的に洗い出し対策を講じておりますが、どんなもんだか。。  県北芸術祭の方は、パスポートを県庁にあるスタンプラリー係に郵送する準備をしました。46拠点を示すハンコのうち、30以上が押印済みだと、抽選で100名様にプレゼントが当たるんだとか。しかも全拠点を廻った人には、もれなく記念品も出るらしくて。乞うご期待です
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茨城県北芸術祭 番外編 その4

2016-11-27 21:55:37 | 日記
Christo and Jeanne Claude / the Umbrellas 1984-91

こちらは水戸芸術館で12/4まで開催されている、25年前のアンブレラ・プロジェクトの回顧展である。県北芸術祭のパスポートを持参すると入場券が200円割引されるというので、番外編に入れた。尤も県北祭の大先輩に当たるということで、あちこちで引き合いにも出されている様である。我が家も母屋の離れにポートレイトが一枚飾ってある、当時地元ではたいへん話題に登ったのは覚えているが、つくば市に住んでいたのとオーケストラにうつつを抜かしていたのとで未見なのだった。知見は広く持たねばイカンよね。  今回は候補地選びから地権者らとの交流、制作・設置のプロセスを膨大な資料(傘の現物含む)と図版、写真、パノラマで振り返る企画で、これだけでも相当なものだ。会場入り口の1/25,000地図でその規模を確認して仰天する、R349と里川が山間に入る辺りから始まって、里美村のかなり深いエリアまでが1,340本もの傘で埋め尽くされた形だ。まだバイパスが出来る前の話で、細い谷間に分け入る曲がりくねった道路と川に纏わリ付く様に傘の群れも北上していた。インターネットやパソコンが普及する以前の時代の創作というのは妙に肉感的な印象がある。すべて手書きの企画書・設計書は圧倒的な迫力だった。この壮大なプロジェクトはしかし、同時進行した米国と日本のそれぞれで発生した不幸な事故により、18日という短い会期で幕を閉じてしまう、この辛い結末と覚悟が81分に及ぶ記録映画の最後にしっかり収められていた。その姿勢もきっと語り継がれていくだろうと、改めて思った立派な展示でした。
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茨城県北芸術祭 補遺 その3

2016-11-26 22:25:37 | 日記
ここんところ県北ばっか走ってたせいか、久々に西の笠間方面に鼻面を向けたらキップを切られてしまった(泣)、皆さんもホント交差点には注意して下さいね。  前回言いそびれましたが、大子町の地域おこし協力隊事務所2Fの展示は、映像は地味だけどピアノ伴奏が素晴らしかった。音楽ならここが一番だったのではないか。  さて大子町に続いて常陸大宮市の回顧に移ります、拠点は5箇所、合併前で呼ぶところの美和村1、大宮町2、山方町1、それに出来たばかりのR118沿い道の駅です。お隣り常陸太田市のR349沿いのそれと共に、道の駅はインフォメーションセンターとしても活躍しました。その一方で、旧御前山町の展示は見送られたらしく、まあ今回、川と云えば久慈川を差したので、那珂川も出てくるとなると焦点がボケますかね。中学校の校舎いっぱいにこれでもかと学園祭テイストで迫る美和村勢と川沿いの元学校宿泊施設を存分に活かした山方町勢のぶつかり合いでしたが、大宮町を通過する国道バイパスの廃店舗では自然に囲まれた他2拠点とは違った切り口で、美術のモダーンな佇まいを見せてくれました。人気を誇った作品は置いておくとして個人的には、地球観測衛星を用いて県北地域に星座をこしらえてしまうという逆説に満ちた科学プロジェクト「だいちの星座 ―いばらきけんぽく座―」(鈴木浩之さん+大木真人さん)、地理的に許す範囲にあって何回も通ったので、特に情の移った「moon satellite」(内海聖史さん)を挙げておきます。霧の深い夜に訪問したら、上空に淡い月が浮かんでいて、なんとか両者を画面に収めた写真が永久保存ものです。おっとそれから山本美希さんのマンガの展示(『爆弾にリボン』の教室)、あれはヴィデオが良くって、そういえばその音楽もカッコよかったです、セミアコースティック・ギターのサウンドじゃないかしら
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茨城県北芸術祭 補遺 その2

2016-11-25 12:33:27 | 日記
ACCESS GUIDE アクセスガイド【海・山】に触れたので、寄り道。このマップは広げるとA2サイズで、これを3回折りたたむと持ち運びに便利なA5サイズになる。車中では通常二つ折りA3サイズにしておき、六市町のいずれか全域が目に入るようにして使っていた。各拠点は番号の入った星印で示され、その詳細が余白に書き出される。拠点名とそこの参加アーティスト名が列挙されているのだが、星マークは小さ目で判りづらいときもあった。飛び地のようになった拠点を地図内に別表示する等が原因である程度仕方ないのだが、三回目の訪問あたりからそういう事も面白さのひとつになっていったように思う。県北の二字を丸に囲んだロゴマークは、同じ要領でデザインされた六市町のそれ共々秀逸。あと、とにかく驚いたのは路線バスやタクシーといった公共交通機関の時刻表や連絡先が詳細に折り込まれていることで、クルマという手段を持たない方たちを何とか誘客しようという熱意が感じられる。旧美和中学校を訪れたとき、アンケートに答えて特製クリアファイルをゲットしたが、その時受付のボランティアさんと(県の職員さんだったかも)クルマに頼ら(れ)ない方の集客が成功のカギの一つだと会話した記憶がある。まあ私は全編クルマで回ったが、県内道路マップで補完すれば、道で特に困ったことはなかった。
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茨城県北芸術祭 補遺 その1

2016-11-24 21:32:32 | 日記
アクセスガイドを見ながら、6市町の展示で印象に残った作品を順に挙げていこう。まずですね、展示場ならどこでもゴロゴロ転がっていた、海・山に分かれてるお馴染み大判のアクセスガイドだが、当初アレはどこにでもあったという訳ではない。私は県関係の知人が持ってたものをわざわざ譲って頂いたし、そのあとJR水郡線玉川村駅でようやくもひとつ入手した。最初はそんな風にこの先の(つまり、見て回る)困難が予想される状況だったし、それが旅の始まりだった。使い続けたマップは結局それたったひとつだったし、ずっと手許に置いとこうと思ってる。。。さてさてそんなことで酔いに任せゆるゆると始まった企画ですが、よろしくお付き合い下さい。初っ端は大子町、いちばん遠い割に訪問回数も多い。詳しい経緯は知らねど大子町は早くから東京藝大との共同企画をいろいろと進めてきたらしく、今回の芸術祭のベースを醸成していた点で功績は大きい。拠点数も11と、町中とその周辺にうまく散りばめ内容も変化に飛んでいて、客の目を奪っていたと思う。ちょっと出遅れた作品が癒しの足湯(Spring「;旧浅川温泉)だったり、意外性と後から来る納得感で、これはもお、奥まで誘い込んで動けないとこを一気に叩く、そんな山間特有の戦法でしたね。上岡小から初原小を過ぎて茶の里公園までなんて、なかなかドライブする機会もないです、茶の里公園のソバも旨かったし。個人的には、上岡から栃原に抜け旧美和村に至るルートが開拓できて良かった。  さて作品に触れるなら、私としては初原小に展示されたステンと錆びた鉄で出来たオブジェ、あるものに漆をコーティングした素材で構成したリアルな動物など、すごくエネルギーが感じられる力作だったと思う。個人的にはエレナ・トゥタッチコワ「森の音のゆくえを辿って」ですか。あーいう知的な作品にヨワいという側面こそあれ、地元との深い相互理解が生んだ作品であることを誰が疑えましょうか。麗潤館の一室(正確には二室)に私、立ち尽くしてしまいましたよ。さて彼女の作品ノート「一木一曲」を併記します。 ※ 不都合がございましたら、お知らせください。

                          一木一曲

 音を観ることが可能なのか。実際、音は目に見えなくとも、厚みや圧力、色彩などを持っているものだ。

 音は人間が知覚するのだが、音には音だけの世界があり、音の持つ歴史というものは確かに存在しているだろう。

 例えば、山に入って、林業現場のある森へ行ってみよう。そこにある木は、二世代前の人間に植えられ、50年成長し、やがて今の木になった。その木は、チェーンソーとくさびだけで、たった一分の内に倒され、風を起こして地面に落ち、そしてその森の中から消えていく。しかし、木が生きた50年もの歴史は、その木が生んだ音になって、山が持つさらに大きな歴史として残る。

 全ての木にはその木だけの声があり、それがチェーンソーとくさびと笛と声を合わせて、一つの歌を演奏する。森のオーケストラではなく、まるで「一木一曲」なのである。

 かつて大子では、山間部の林業集落に暮らす子どもたちが通うために、やまびこ校舎があった。数年に一度、林業現場が別の場所に移動すれば集落も移動になり、校舎も別の場所へ移ることになっていたので、「かたつむり学校」とも呼ばれていた。一つ、写真がある。歌いながらピアノを弾く教師を囲んで、一緒に歌っている子どもたち。戦後直ぐのことなので、ちょうど今の大子の山に見られる木を植えた人たちになるのだろうか。

 山に生まれ、山の中で遊んで育ち、森の音を聴きながら、歌い、そうしてやがて自分の父親のように林業に就く。代々から伝わる林業の知恵は、山が成す形にも、音にも残り、その山、そしてその地域の歴史を作り上げる。
 木が人間と一緒に音を生み出してその山の歴史を作っていく。その音を聞くことは、確かに目に見える歴史なのだ。そして木が歌を残して山になるように、日々山の中で生き、山の歌に耳を澄ます人間も、山になることができるのではないだろうか。

   エレナ・トゥタッチコワ   2016.9.14
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ゆるゆる

2016-11-23 13:01:08 | 日記
県北芸術祭が去る20日に閉幕してしまい、ココロの支えを失って気落ちしている私です。仕事に波及したシワヨセをどーにかすべく、出勤している勤労感謝の日。しかし勤労感謝の日って翌日が土曜の様な気がするのは、なんで?ここから先は「県北芸術祭 補遺」っていうシリーズをやっていこうと思ってるんですが、行って観てきたものを筆に任せて書き連ねればよい訪問レポと違い、あれこれ下調べせねば書けない感じなので、メンドーなことになったと既にボヤいてます。  昨日ツイッターで撤収完了した旧上岡(うわおか)小学校の様子など見て、いわゆるアーティストって行動が素早いというか、フットワークが軽いというか、いろいろ見習う点が多いなー。そんな私のギターはこの頃、弾かないときは絃を緩めるようにしました。この方が楽器に優しそう、特に3絃はテンションが高いと聞いてますので、念を入れて緩めてます。
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茨城県北芸術祭 番外編 その3

2016-11-22 12:51:03 | 日記
11/20 あと1時間もすれば閉会という時刻ではあったが、まだ日も高い。ネットで下調べした付近の炭鉱鉄道跡を探索に行こう。脇のひとは気のない顔をしてましたが。県道27号線で常磐高速をくぐり、大津港方面にしばらく戻った場所が関本炭鉱専用側線の踏切があった地点。採炭場はそのすぐ近くなれど目立った跡もなし。昔日の路盤が築堤となって残る県道の反対側に分け入ってみると、右に常磐炭鉱神ノ山鉱専用側線だった鉄橋が見て取れる。何とか近づこうとして車に乗ったままでは果たせず、しかたなく二本の専用線が分岐していたヤード付近をウロウロして、お開きとなりました。

http://www.geocities.jp/sendaiairport/sekimoto/god1.htm

http://blog.goo.ne.jp/halcyon1772/e/062f676d9b1a514ebc51b4aba5f74c82
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茨城県北芸術祭 その16

2016-11-21 22:15:30 | 日記
最終日の予定は、①常陸多賀駅前 ; 「A Wonder Lasts but Nine Days ー友子の噂ー」 Kanako Saito、岩沢卓、増田拓哉、加藤誠洋 → ②日鉱記念館 ; 「Playable Sculpture(遊べる彫刻)」 タクシナー・ピピトゥクル → ③日立市郷土博物館 ; 「日立工場の建物間の何もない場所で、私は未開人と飢饉や戦争の犠牲者たちを織り込んだ詩を読む」 ティファニー・チュン → ④北茨城市旧富士ケ丘小学校 ; 「物々交換プロジェクト」柚木恵介(ゆのき けいすけ)。 まず①だが、先日と同じ場所に駐車。折しもそこの金網をニット・インベーダーを名乗る力石咲(ちからいし さき)さんが、ニット巻き巻きの最中。周囲には最終日をものともせず、あちこち巻き付けてる多数の市民の姿が。「友子の噂」は、かつて鉱山地帯に存在した徒弟制度と互助制度、山中友子(さんちゅうともこ、と読む)に取材し、これを地元名物、塙山キャバレーと結び付け埋もれた歴史を掘り起こす、という一大プロジェクトだが、ノリは軽い。ノリは軽いがバーを模したセットは元ログハウス風喫茶店だったというベースを活かし、たいへん良い出来で感心した。7分で一周するドキュメンタリーのヴィデオが何度観ても面白い。 R6から県道36号線を登り詰め、日鉱記念館。10ウン年ぶりの再訪だが、資料性の高い素晴らしい施設である。裏歴史に取材した①③とは表裏の関係にあるような。取敢えずスタンプをポチして、これで46拠点完全制覇である。 その後は市内の昭和テイスト満開喫茶店で軽食を取り、かみね動物園方面へ向かったが、折しも日曜日、どうしても駐車場が確保できず、泣く泣く③をスルーすることに。常陸国風土記の英訳をノートする予定だったのだが。。。  となれば後は県道10号線伝いに北上し、④を目指すのみ。柚木さんは譜面を持参した物好きのことを覚えていてくれて、今日は何を?と仰っていたが、今回もやっぱり譜面だあ。押入れにしまい込んだ手書き譜から選んだのは、J.S.バッハの最晩年の労作、フーガの技法 BWV.1080 から写譜した「オクターブのカノン」で、作成から既に30年以上が経過している。しかし厚手の紙って、頑丈だな。万年筆の手書きという点に柚木さん、ずいぶん感心していたような。尤も譜面だけはやめてくれ、と云っていたカミさんは既に入り口まで後ずさっていた。 この時点で時刻は3時半を回っており、③に戻っても間に合わない。従って旧富士ケ丘小学校の訪問を以って、私たちの芸術祭巡りは終了ということになった、入り口のボランティアお二人と丁重に挨拶を交わし、陽が傾き始めた校庭を後にしたのでした。

https://kenpoku-art.jp/artworks/a23/

https://kenpoku-art.jp/artworks/c05/

※ A Wonder Lasts but Nine Days は「人のうわさも75日」に相当する諺(ことわざ)、日常に埋もれていってしまうあれやこれや位の意味なんでしょうかね。
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茨城県北芸術祭 その15

2016-11-20 00:30:00 | 日記
世に夜桜といふものがあるが、夜間でも楽しめる作品はあるか。もちろん屋外展示は常時観られるが、適当な照明があることが最低条件である。ところが屋内展示ながら正面と屋根の一角(明り取りの窓)がガラス張りになっており、それを見込んでライトアップするという粋な計らいで、夜通し鑑賞可能というのがあった。それが大宮・石沢地区空き店舗に据えられた Moon Satellite という36枚のパネルから構成される大きな絵である。余りに大きいので緩い角度の架台に寝かせるように飾られていて、もちろん架台も作品の一部である。  11/18、赤い月が東の地平に覗く頃、R118沿いに常陸大宮市入り。これまで裏道ばかり使ってきたから、国道側のアプローチがよく判らない。大宮バイパスはこの国道で唯一といっていい開けた場所で、飲食店やドラッグストアが立ち並ぶ。速度を出してるクルマの流れにそれなりに乗りながら、ふと左手に浮ぶ淡い黄色の光が目に入った。ひっきりなしにバイパスを行き交う車の騒音、煌々とあちこちで輝くネオンサイン、立ち止まりもしないジョギングの人たち、。。。隣でじっと佇む巨人、「ジョイセンターの客」もまた見事としか云いようがない。  11/19、今日が夜間展示の最終日と思うと、また出掛けてしまう。昨日より少し遅く、というのも周辺のネオンが落ち着いてから観たいので。たまに我が地方、どういう気象条件か濃い霧に包まれることがある。20メートル先も見透かせないそんな晩、そろそろと車を進める。助手席のカミさんが、昨晩の私と同じように声を上げた。  いやー、何も考えず何も思わず、ただただ見つめるばかりの二晩でしたね。いよいよ明日は千秋楽、結局スタンプが唯一欠ける日鉱記念館をコースに入れ、常陸多賀 → 北茨城と回る計画を立てましたが、、、

https://kenpoku-art.jp/artworks/e17/
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オレ、オレ

2016-11-18 12:37:39 | 日記
おいおい、県北芸術祭に現(うつつ)を抜かすのもいいけど、オレのこと忘れてねーか?と背後から話しかけられ、振り向くとデュエイン・オールマン兄貴でした。あれっ、命日だっけか?と思ったが、確か10/29でしたよね。スンマセン、忘れてました。というわけで、ひさびさにギターをオープンDチューニング カポ2にして、Little Martha を弾く朝です。TAB譜の最終稿を仕上げてからというもの、さすがに頭に納まったと見え、それなりにスムーズに弾けるようになった、みたいです。しかしそれは第一パートのはなし、第二パートは、ってこっちがオレの本業なんだけど、わ、忘れてる!  仕方なしに棚からノート出して広げ、やっと思い出す始末で。。。こちらも早く、印刷譜にしないとダメなようですな。それにしてもデュオでやってみたいなあ、今度合わせたらぜったいうまく行くって自身、あるんだけど。誰か、付き合ってやるよって云う殊勝な(そりゃ殊勝だわな)方はいらっしゃいませんかね。。。それはそうと、どうせきょうも残業で遅いんだろうけど、今晩はライトアップされた Moon Satellite @大宮・石沢地区 @県北芸術祭 を観に行っちゃうもんね。楽しみ
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茨城県北芸術祭 その14

2016-11-17 12:35:48 | 日記
秋晴れに誘われて午後半休を取り、奥久慈へ。というのも、ウチの両親は芸術祭にまったく足を運んでないと聞いたからだ。予想を大幅に上回る来場者に押され、トリエンナーレ開催も目じゃない!という盛況ぶりではあるが、絶対そうなると決まったわけじゃなし。だいたい、今回の展示を見落とすテはないでしょ。ということで、県道102号でJR水郡線玉川村駅を通過、旧山方町の手前でR118に入り、家和楽(やわら)青少年の家。着いてびっくりした、平日だというのにかなりの客が訪れている。午後の日差しが真ん中に差し込む Black Field 。しかし足の踏み場もないこの巨大作品、一体どうやってメンテナンスしてるんでしょ?  その後は大子まで足を延ばすことにした。陽はまだ高いというのに水戸方面へ向かう対向車はかなりの数に達していて、渋滞は予想に難くないから、帰りは別ルートともう、この時点で決める。  元は病院であった麗潤館に絞り込んで、鑑賞。干渉する浮遊体とか、目玉は様々だが、こっちは折角の機会とばかり、エレナ・トゥタッチコワ「森の音のゆくえを辿って」に添えられた「一木一曲」と題されたペーパーを携帯に取り込む。前回訪問で聞き逃したⅡの方の音源も、今回はしっかりと聞いてきました。(大子町のある芸術祭スタッフも、この作品がイチ推しらしい。) ここで4時を迎えてしまうかと思ったがさにあらず、ではということで作品の展示もある DAIGO Cafe へ。 さらにまだ余裕がありそうだ、高齢の両親を連れまわし、上岡(うわおか)小学校会場へ。「沈黙の教会、あるいは沈黙の境界」が展示されている講堂は部屋の周囲に歴代の校長の写真が飾られているが、実はその中に中学時代の英語の恩師の肖像があるのだ、作品よかビックリ。ここも一通り見せて頂いて、帰路は初めて通るアップルライン。これが昔金山があった栃原地区で県道32号線に合流し、そのまま常陸大宮市の旧美和村付近に出ることが出来る。西方向に向かう道の正面には沈んだばかりの夕日を受けて、紅葉が鮮やかに浮かび上がった。  旧美和村に入ったところで4時45分、ということは美和中学校の展示鑑賞にも間に合うではないか!まさか、上岡小→美和中が三十分そこそこで着いてしまうとは!ま、流石に入館は見送りましたが、道路情報に有意義な追加のオマケが加わった臨時訪問でした。

https://kenpoku-art.jp/artworks/f12/
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野に遊ぶ

2016-11-15 12:48:14 | 日記
県北芸術祭はあっちこっち行って楽しかったけど(総走行距離とかも計算してみたい)、我を忘れて野に遊ぶはいいが背後に仕事がどっちゃり溜まってるを感じる。ホント体に悪い、カラダに悪い食い物ほど、美味しいとは云うけど。会期の終わりには立ち会えないだろうな。といいつつ、石沢地区空き店舗で展示されている Moon Satellite (月の衛星)は夜間ライトアップされてるのを館外から観ることが出来るそうで、これはぜひ行ってみようと思う。天候関係なしの、いつでもスーパームーン。なにしろゴトシが終わるのが遅いんだ、そのまま大宮まで行けばいいだけの、は・な・し
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訃報に接し

2016-11-14 23:05:31 | 日記
レオン・ラッセルの訃報に際し、何か云わねばと出てきたのだが、さて。。先日入手したジョー・コッカー「スティングレイ」(1976)(きっと誰か、「海底大戦争」か?なんて言ってるんだろうけど)のラストは、レオンの手になる「ア・ソング・フォー・ユー」で締め括られております。追悼はもうこれ一発でいいかあ、という熱唱、バックを務めるスタッフもすばらしい演奏を繰り広げております。  レオン先生について大して何を知ってるワケでもありませんが、「ブルー・バード」という名曲がありまして、何がいいかというとこの曲のコード進行がタイヘン独創的なのです。こんな進行、あるんだと、初めて聞いた時はボーゼンとなりました。なかなかレコードの入手も難しいと思いますが、機会あらば是非一度、お聞きくださいませ。では
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茨城県北芸術祭 その13

2016-11-13 21:11:40 | 日記
さて、時を一週間前に戻すとする。日立駅とシビックセンターを見終えた段階で、あと残っていたのは うのしまヴィラ、小貝ヶ浜緑地(公園)、小貝ヶ浜緑地(旧美容室)、高萩市は 高戸海岸(前浜)、高戸海岸(小浜)、そして北茨城市の ラジコンポート の6拠点。このうちラジコンポートだけは常磐自動車道の西側に位置する、かなり奥深い場所で、単に海岸を北上しさえすれば良い他の拠点とはワケが違う(全会場中、最も辿り着くのが困難という評判もあった)。こんな事なら北茨城訪問のとき、ちゃんと廻ってれば良かった、あの時は目的地まであと少しという高萩IC前を通過していたのである。仕方がないので、既に鑑賞の済んでいる拠点、穂積家住宅の前を通り過ぎ、高速道路をくぐって高萩市と北茨城市の接する奥へ向かった。そも場所を示すラジコンポートをラジコンボートと誤読していた私は、山間の沼で模型ボートでも走らすのかという最初の勘違いを事前に払拭していたものの、更なる勘違いからは逃れ得なかった。其処は確かに、愛好家たちが自慢の模型ヘリ等を持ち寄って楽しく飛ばす素敵な隠れ里には違いなかったが、展示とはなんの関係もなかった。それは広々と開けた草っぱらの一隅に横一直線に貼られた40メーターに及ぶ黄緑色の帯であって、それ以上でもそれ以下でもなかったのだ。この肩透かし感は訪れた人にしか、やっぱり伝わらないであらう、他の拠点が与えた(かも知れない)感動とまったく同じに。。。  ということで、多くの方が訪れた人気スポットに私が触れる必要もない、他では江戸時代のUFO遭遇記を詳細に調べ上げた「うつろ舟ミニ博物館」と3Dプリンタでヤドカリの家をデザインするという「やどかりに「やど」をわたしてみる」が面白かった。特に前者は日立の生んだSF研究家・長山靖生(ながやま やすお)さんのインタビュウ映像もあって興味津々であった(その著作も一角に積み上げられている)。氏はその著書『日本SF精神史』で第31回日本SF大賞(2010年)を受賞したが(同時受賞は森見登美彦『ペンギン・ハイウェイ』)、私は未読である。申し訳ない、今度ちゃんと読みます(だって、すごく厚いのよ)。序ながら、県下のSF作家というと土浦出身の高野史緒さんが挙がる。『カラマーゾフの妹』で江戸川乱歩賞を受賞されているので、そちらもよろしくです。  後半少し脱線しているが、以上で概ね芸術祭巡りのレポは終わる。このあとはマトメ的記述が何回か続くであろうし、そういう(シツコイ)のが他の訪問記とは幾らか違うかも知れない。。。

https://kenpoku-art.jp/artworks/c09/
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