昨日辛気臭い話をしたお詫びに、皆さんにヴィオラを弾いて貰う企画を用意した。おそらく世界初と思われる、おバカなヴィオラ用TAB譜です。
タテ軸は四本の開放絃(音は下→上へ高くなる)、ヨコ軸は拍、数字は 0=開放絃、1=(左手)人差し指、2=中指、3=薬指、4=小指 を表す。もちろんヴィオラにフレットはないので、あの黒い指板を各自おおまかに想定してくれればよい。(そもそも音程なんて、勘に頼るいい加減なものなのだ。)それからヴィオラ譜は本来、ハ音記号と云う見慣れない音部記号が使われるが、ここではト音記号に置き換えた。
曲はシューベルトの絃楽三重奏、緩やかな円弧はスラーと呼ばれ、ここでは八つの八分音符をひと弓で弾く。殆どの音はレ絃で弾けばよいが、偶にその上下に現れる音符は隣接する絃を弾いてやらねばならぬ。これは「移絃」と云うテクニックだが、弓先や弓元にこれが来ると何気に難しい。
シューベルトは様々な伴奏音型を発明した事でも知られるが、其れがアマチュアプレーヤーにもたらした苦痛は如何ばかりかw しかも大学オケではようやくドレミファが弾ける位になったひよっ子にこの難関が降りかかるので、シューベルトと聞いただけで毛嫌いされる傾向が無くはないのだった。(続くかも?)