プレミアータ・フォルネリア・マルコーニという長いグループ名は、イタリアのお菓子屋だかパン屋に由来するんだそうな。『不二家・文明堂・タカラブネ』みたいなもんか。今朝、1stアルバム『幻の映像Photos of Ghosts』(1973)収録の「セレブレイション」を聴き直した。私と同年代のSF作家大原まり子さんの著書に同曲が登場する、以下その引用。時は1984年、下高井戸にあるマンションを舞台にした青春小説で、その頃独特の雰囲気をノーコーに残したためか(それが目的だったのだと思うが)、作者本人も大いに恥ずかしがっていて、この小説で突っ込まれたら気を失うことにしている、と後書きしている。
正体不明のカセットを入れられ、せこいステレオスピーカーをくっつけられたWALKYは、たき木のようにみんなの輪の中に置かれた。
鳴りだした音楽はワルツではなくて、P・F・Mのセレブレイションだった。
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャーン、ジャーン、
「古い!」
「七〇年代!」
「なつかしい・・・・・・」
「ぼく、知りません」
安物のスピーカーから流れてくる音がまた、たまらなくキンキンしていい感じだった。
- - - - - 『処女少女マンガ家の念力』(1985) 大原まり子
正体不明のカセットを入れられ、せこいステレオスピーカーをくっつけられたWALKYは、たき木のようにみんなの輪の中に置かれた。
鳴りだした音楽はワルツではなくて、P・F・Mのセレブレイションだった。
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャーン、ジャーン、
「古い!」
「七〇年代!」
「なつかしい・・・・・・」
「ぼく、知りません」
安物のスピーカーから流れてくる音がまた、たまらなくキンキンしていい感じだった。
- - - - - 『処女少女マンガ家の念力』(1985) 大原まり子