銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

プログレ夜話 その4

2013-05-31 12:32:43 | 日記
プレミアータ・フォルネリア・マルコーニという長いグループ名は、イタリアのお菓子屋だかパン屋に由来するんだそうな。『不二家・文明堂・タカラブネ』みたいなもんか。今朝、1stアルバム『幻の映像Photos of Ghosts』(1973)収録の「セレブレイション」を聴き直した。私と同年代のSF作家大原まり子さんの著書に同曲が登場する、以下その引用。時は1984年、下高井戸にあるマンションを舞台にした青春小説で、その頃独特の雰囲気をノーコーに残したためか(それが目的だったのだと思うが)、作者本人も大いに恥ずかしがっていて、この小説で突っ込まれたら気を失うことにしている、と後書きしている。

正体不明のカセットを入れられ、せこいステレオスピーカーをくっつけられたWALKYは、たき木のようにみんなの輪の中に置かれた。
鳴りだした音楽はワルツではなくて、P・F・Mのセレブレイションだった。
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャンカ、ジャンカ、
ジャーン、ジャーン、
「古い!」
「七〇年代!」
「なつかしい・・・・・・」
「ぼく、知りません」
安物のスピーカーから流れてくる音がまた、たまらなくキンキンしていい感じだった。
                                          - - - - - 『処女少女マンガ家の念力』(1985) 大原まり子
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プログレ夜話 その3

2013-05-30 19:15:56 | 日記
駄文を書くに当たり、昨晩久しぶりにプレミアータ・フォルネリア・マルコーニの2ndアルバム『甦る世界』を聴き直した。かつて親しんだは二種あるジャケのうち緑でなく青い方です。冒頭いきなり混声合唱から始まるのに当時、随分と面食らったものだ。このコーラスの音程が著しく不安定で、節の終わりは合うものの、途中は不協和音の洪水といった塩梅。あれはちゃんとした譜面が用意されており、しかしスタジオで録音する段でグループが意図的に崩しを加えたのではないか、と今は思っている。「ほらほら、もっと外して外して」とか、指揮台から指示が飛んだのでは?そういう現場判断が、活きがよくて新鮮な音楽を常に供給してきた訳だ、本当にイタリアの若者どもには今も感心しきりなのである。それにしても厨房の頃と全く聴こえ方は変わっていない、っていうのはヤッパリ進歩がないってことなのかねえ
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プログレ夜話 その2

2013-05-29 18:23:14 | 日記
今回、残念ながら合同誌に収録されなかった2つのグループがある。ひとつはイタリアのプレミアータ・フォルネリア・マルコーニ(以下、PFM)、もうひとつはオランダのフォーカスである。(英国のヘンリー・カウについては別稿で、と行きたい)音楽についてならどちらも申し分ないが、なんせジャケットのパロディ画というのが今回のコンセプトだったから、ちょっと分が悪かったかもしれない。PFMと言えば海原に浮かぶ孤島のジャケが有名だが、人物画には出来ないし、お鍋にヘビがのたくるライブ盤ジャケはさすがにパロる側も引くでしょう。一方のフォーカスはジャケットに関しては地味を貫いていると言ってもいい、それでも商業的に成功したということはよほど自分たちの音楽に自信があったのかもね。さて私が何故この二グループを贔屓するのか、と言えば、彼等こそ私にプログレを教えてくれたグループだからでる。
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プログレ夜話 その1

2013-05-28 07:29:35 | 日記
先日の同人誌即売会で頒布された「東方プログレ合同」誌が手許にやって来た。昔懐かしのレコード‘帯’まで再現した(端が焼けて、少し黄ばんでいる)すばらしい表紙の冊子で、中身も延々とプログレッシヴ・ロックのレコード・ジャケットをパロディしていて、元ネタを知ってれば知ってるほど嬉しくなるという、コアなシロモノである。予算の関係でモノクロになってしまったが、ネット上で原画の色彩をある程度伺うことが出来るので、お暇な方は是非。おそるおそる自分のページもめくってみたが、第一皇子による渾身のタイトル・ロゴと現代印刷技術の粋が、「こ、これは・・(絶句)」とそこでページを繰る手を止めない程度にはしてくれた模様。いささかほっとしました。さてこれも何かの縁なので、このプログレ誌のこと、それから自分とプログレとの関わりについて、この機会にまとめてみることにします(続く)
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寝ても覚めても

2013-05-25 16:41:26 | 日記
Georgia もフィンガリングは終わったが、おさらいするならその直前の曲というわけで、maple leaf をば。§3 、譜面は何てことないがいざ弾くとなると難しいという箇所はあるもの、上手にバランスよく押弦する以外、突破口はない。小指のプリング・オフ絡みというのも泣きどころ。メロディには右手指をm-a-mと当ててみた。寝て起きて寝てを三度繰り返し、その度に弾いて止めて弾いて
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これが最後の

2013-05-24 12:33:46 | 日記
昨日は社長の葬式だった。社内にオケ出身者がいて故人の好みも考慮しつつ会場BGMの選定をした。その結果 → ①モーリス・ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ、②ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト:クラリネット協奏曲から第二楽章、③ヨハン・セバスティアン・バッハ:管弦楽組曲第3番よりアリア(通り名は勿論、G戦場のアリア)。②のソリストはどうすんだ?って言ったら、即座にカール・ライスターって返ってきた、もう何を奏するやつなのかは言を待ちませんね。んで葬儀中、自分のケースを想定してみた。ボ・カーター『ツウィスト・イット・ベイブ』やダブルミーニングな思わせぶりブルーズが流れる中、献花の列がしずしずと進む。いや、いいねこれ。なかなかと思ったが、本番ではうちの第一皇子が「選曲は任された(冷泉麻子風に)」とばかり、Soft Machine 『Slightly All the Time』を大音響で流すのさ。もう何も言うまい
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3年経って判ったことども

2013-05-23 06:47:32 | 日記
at a Georgia Camp Meeting はケリー・ミルズという方が作ったラグタイム・チューンで、ギターアレンジも色々あるらしいが、私が弾いてるのはエリック・シェーンバーグさんが名盤『The New Ragtime Guitar』で披露したバージョン。どちらかと言うと素朴でのんびりしたタイプかな。特筆すべきはこのアレンジが、イ長調でなされてること。5弦開放をルート、6弦開放をドミナントと条件は整っているものの、メロディが高い音域に行く傾向があり、ハイポジションのコードを多用する結果になる
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折角だし、紹介しようと思うの・・

2013-05-22 17:22:00 | 日記
おネエ言葉の連日ですが、折角の機会だし紹介します。下記アドレスのサイト「桃の王冠」に跳んで「東方プログレ合同」のバナーをクリックすると、あらあら、素敵な表紙と執筆陣(左上を除く)が皆さまをお迎えしますよー。さあ、5/26(日)はお台場ビッグサイトへgo!

http://momonooukan.blog17.fc2.com/
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いつまでもこのままじゃイケナイと思うの・・

2013-05-21 12:39:33 | 日記
ということで、ブログ再開です。お蔭さまで今年のGWは、たいへん伸び伸びと過ごさせて頂きました。かいつまむと、4/27 草木染めの個展 at 横浜、5/3 サイクリング from 土浦 to つくば、5/4 両親と会食&ギター文化館(入れなかったけど)on the 瀬戸井街道、5/5 陶炎祭@笠間(トリルイ&ムーンシャインのライブ)、5/6 同人誌の原稿チェック@自宅(トホホ)。他にもどっか行ったのがもう思い出せないけど、朝となく夜となくツイートだけはしてた。それ以降だと5/11、息子の友人がはるばる大阪からやって来たのを何故かその父親のみが雨の水戸駅前大衆酒場で迎撃する【茨城オフ】#3、とか。気候はいいし、もうノリノリです。で肝心のギターの方、懸案の maple leaf rag がひととおり終わり、お蔵入りしてた at a Georgia Camp Meeting に手を染めてます。耳コピしたのが2009年11月だから、3年半ぶりのお目見え。昔書いたB4サイズの譜を手許の音楽帳に書き写し、ポジション・フィンガリングなど再考中。耳コピした頃は左手のグリップハンドなんて考えもしなかったけど、今見ると実に魅力的な曲ですなあ
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