海か?山か?芸術か?のキャッチコピーをパラフレーズするなら、技巧か?時か?コミュニケーションか?という茨城県北芸術祭でした。総走行距離1,000キロオーバーの大ロード芸術祭でした。自分たちの体重を別にするならば、風のように次々と展示を見ては廻った15日間でした。水戸に戻って来る時刻の西の空には、いつも月と惑星がくっきりしていました。 アートの技には敬服しました。われわれはプロの職人性ってのがやはり好きで、見て聞いて触って納得できる機会をいつでも待ってるものなのでした。突飛もない発想を裏打ちする、綿密な検証、確かな技術、そういうものはやはり感動につながってきました。 展示の多くは廃校や施設に飾られていました。多くの人が訪れ、華やかで賑やかでしたが、誰もが閉幕後のそれらの場所の寂しさを感じてはいなかったでしょうか。あるいは県北芸術祭が開催されなかった別の時空を、想像しはしなかったでしょうか。カラッと晴れた晩秋の青空が、心象風景に追い打ちをかけます(やはり芸術は秋か)。機会があってたまたま訪れた地は、何もなければ見知ることもなかった場所だったと思います。拠点を移動する際にふと見掛けた常磐炭鉱の奇態な遺構や、英訳された常陸国風土記の誘い等も含め、地域の隆盛と衰退をいちいち目の当たりにしました。それらは多くの作品に生と死として内包されていたように思えます。 あちこちの拠点で地元の方や観光客、ボランティアの皆さんと、いろいろ言葉を交わしました。展示された作品は直接的、間接的にコミュニケートを希望してくるものが多く、アートの意味ってなんだろうと思ってましたが、それはそういうことのようでした。 さてシリーズ化された祭りに今後足を運ぶかと云えば、変容したり尻すぼみになったりと色々なとこを見ちゃうんだろうなと勘ぐらないでもないが、乗りかかった舟ということでお付き合いは続ける積りでいる。主催をはじめ、関わったすべての皆さまにお疲れ様、である。
7月は封切翌日にシン・ゴジラを観る。傑作。ネットで評をたくさん読み、作品の旬を味わう愉しみを知る。結局3回見た。 8月は Little Martha のギターTab譜が完成。2012年の着手以来さんざんいじって来たが、これを以って打ち止めとした。ツイッターのURLが入って、名刺も兼ねている。欲しいと云う方は、どうぞご一報ください。K.Yairi のトリプルオーモデルは予想を裏切らず好調、ただ練習の方はヘリオトロープ・ブーケというラグタイムで想定外に難航、その他ではバッハのロ短調パルティータからコレンテを復習、アルペジオ好きを再認識する。 ここまで来ると二ケタ月はもうすぐそこ、この頃には茨城県北芸術祭のウワサは耳に届いていて、2016年はいよいよクライマックスを迎えようとしていた。
曲はレギュラー・チューニングでアレンジされた、ラグタイム・ナイチンゲール → キスメット・ラグ → ヘリオトロープ・ブーケ とラグタイムのレパートリを増やすべく頑張っている様だったが、モノになってるのは現時点でひとつもない。一方、長年放っておいたバート・ヤンシュのレディ・ナンシーをリライトして取り組んでもいて、こちらはもう少しだけ可能性がある。6/5に旧知の Due Luce を宇都宮に聴きに行き、帰り際にギター屋を覗いて回ったら火が付いたらしく、結局月末にお茶の水で通算6本目を衝動買いする。セコハンはネックやフレットに難があるので、初めて新品を入手。K.Yairi のトリプルオーモデル with ロングネック。 サディク・ハキム・トリオ「ビット・オブ・モンク」がCD化される情報をキャッチ、他のプログレッシヴ盤と共に購入。その他、閉店間際のレコード屋などでも少し買い漁り、ライブラリはJAZZ全盛期に近くなった。
年の瀬恒例のダイジェストである。書くに当たって3か月分づつ読み返すが、自分に起きたことだけ、ただ書き連ねる傾向が強くになってて、はっきり退屈。外界の交流を維持拡大すべきじゃないのか、とかなり危機感が募ります。 ギターはF・ソルのイ長調練練習曲をオタルナイ・チューンで練習(実はレギュラーで弾けなくなった)、主にクリサンセマム(Chrysanthemum、菊)をやっていた。宇留野信章さんの個展「天子の羽音」を見に行き、アルバトロスJRのライブに涙する。その流れで Little Feat のボックスセットを入入手、反動で Steely Dan の1枚目も。ジョシュア・リフキンのラグタイム・リバイバルの契機となった名盤。宮内悠介「アメリカ最後の実験」読了。
会社の近所にカフェがオープンした。名を「HIGH HARBOR(ハイ・ハーバー)」と云ふ。日曜の午前、お茶としゃれ込む(コーヒーですが)。店主がぜんぶDIYでこさえたという内装。居心地がよい。聞いてみると笠間で営業してたそうで、大家の事情からやむなく水戸に戻ったそうだ。でもこれも流れだから、と飄々とした様子。笠間つながりで閉店した「かしゃま文化会館」の話題になって、どうも車掌(「かしゃま文化会館」の雇われオーナー。貨車を改造した店舗から、そう呼ばれていた。)が益子あたりに潜伏してるとの情報を得る。この機会だからとメールすると、かしゃまから少し離れた「ギャラリー門」と返事が返ってきた。1時半まで居るという。ありゃりゃ、これも流れか、とカミさんを連れて「門」へ。鉄と木の作家、須知大さんも在廊中で、しばし歓談。いやー、懐かしい。最近はどんなとこ、行ってんの?益子。益子は何処?カフェ「イチトニブンノイチ」。それじゃ俺らといっしょじゃん。益子なら「内町工場」っていう古本屋さんがステキですよー。車掌、相変わらずひとを乗せるのがウマい。(しかし、県北芸術祭なんて面白かったんですかねー、とか云ってる。)そんで我々は「2シーヴォ(旧;かしゃま文化会館)」で高齢のロッカー、アイデコシンヤさんとカレーを食いながら歓談した後、県道1号線伝いに益子へと向かったのだ。12月も押し迫った日曜の午後、抜けるよな青空、こんなドライブは涙が出てくるね。カミさんにはいまいち伝わらないようだが。
英国トラッド・フォークの譜面を虫干しする休日。二日ともいいお天気でしたからね、ああいう青空を見てると悲しくなるもんですが、脇のカミさんには一向に通じないようで。さて、John Renbourn はやれば弾けそな曲が7曲くらいあるのかな。みーんな、当Blogを賑わしては消えてったものばかりですが、今度という今度こそ、がっちり群れにしてレパとして定着させたいところです。バート・ヤンシュの方は、運転中だとか手の空いてるときにバードソングの歌詞を呪文のように唱えつつ、暗記に励んでおります。みんな、どうやって歌えるようになるのか知りませんが、私は中学生レベルです。最近、抑揚をつけてワン・センテンスごと覚えるのがよさそうだ、と悟りました。単語一個一個だとダメなんすね。ようやくそんなレベルのヴォーカルです。 近所の本屋が再開、津原泰水さん「クロニクル・アラウンド・ザ・クロック」があったので、店のお祝いを兼ねて買ってしまった。「ヒッキー~」が未だ読み終わってないのにねw。
しばらく前に石岡ロックボトムで、フランク・ストラツェリ(読みは自己流)のソロ・ピアノ集をジャケ買いしたって書きましたが、11曲入ってる中に小粋でまとまりが良い、素敵なバラードがあるのです。Blame it on my Youth 。その昔、コーリング・ユー(映画バグダッド・カフェの主題歌)が収録されたホリー・コールの人気盤がこのタイトルだったんで覚えていたんですが、感銘を受けたので久しぶりに探して聞いてみたけど全然忘れてる。他の音源を当たるうちに浮上したのが米国トランペッター、チェット・ベイカーのヴァージョン。本人のドキュメンタリー映画のサウンドトラックとのこと。伴奏のピアニストは、と探っていくとこれがどうもストラツェリなのですね。映画は87年から撮影が開始されたそうですが、ソロピアノ盤も同じ87年5月に録音されてるのです。ふたつを聞くことができるなんて、幸せ。
生来短気で渋滞が大嫌いな私は、距離が長くなっても信号のない裏道をとかく走りたがる。今回、大子方面に向かうに当たっては、国道(以下、R表記)123号線から早々と県道(以下、K表記)102号線に入ってしまい、これでR293とクロス、JR水郡線玉川村駅を過ぎてK161に乗り、山方宿手前でR118に入る、というのが常とう手段となった。ここから先は国道しかないのでこれに頼るより仕方がないが、アップルラインという初めての道から栃原付近でK32に入り、タバッコ峠経由で美和村というルートなら、R118を全く走ることなしに水戸に戻って来られる。一方、常陸太田に向かう場合、R349が常識というところを、R118からK315で毘沙門天を拝みつつ、JR水郡線常陸鴻巣駅踏切りを渡ってK61、62伝いに行くという選択。R349沿いは最近できたばかりの(展示もあった)道の駅が人気で、周辺がたいへん混雑すると聞いていたので、この迂回路は有効といえる。太田を経由して竜神峡など、その北にある展示を観たい場合はK29からK33と走る。やがてこれがR461に合流して、この道は袋田の滝に上方からアプローチする。旧美和村へのアクセス、これはさすがにR118で御前山まで出て、そこからK12→R293と行くが、玉川村駅からK102に乗ったまま、K29で同村に入ることもできる。ただこれは道幅が狭く、交換で何回も止まるのを覚悟しなければならない。 高萩・北茨城方面はR245の併用も考えられるが、基本はR6である。ただ日立市内から分岐するK10は、走っていて変化に富む景色が楽しめる良い道路である。高萩IC付近から穂積家住宅など高萩の展示やラジコンポートにも行けるし、まっすぐ進んでK27と交わるちょうどその地点には富士ケ丘小学校があるのだ。この場所もなかなか辿り着けないと評判だったそうだけど、アクセスマップだけでなく普通の道路地図もご持参されたほうがよい(よかった)と思う。常陸多賀訪問で思わずK61に出くわしたのも面白い経験だった。K61といえば笠間に端を発し、城里町や那珂町を巡りながら、常陸太田へ向かうものだとばかり思ってたが、更にその先で海に至っていたことになる。。。 というわけで、いよいよ県道マニアが高じてしまった道行きであった。






