銀河鉄道拾遺

SF、かふぇ及びギター

同化と異化

2010-03-18 19:57:15 | 日記
新曲をコピすべく譜面台に五線紙が置かれているが、それはもうしばらくそのまんまで、ずっと marigold の練習が続いている。以前、鳴り物入りでコピを終え、出来に満足して練習しないでいたら、吸収意欲を無くしてしまい放置状態に陥った曲がある。ライブラリにとってコピとは曲を体外に放出する異化作用、体のなかのイメージに確たるカタチを与え、放り出す作業なのだ。なのでコレを弾ける様になるには、改めて始めから練習せねばならぬ、つまり再同化?大抵のコピストはそのプロセスでモノにしてしまうだろう、ホンにややこしい性格。あの時は間の空け過ぎが原因だったわけで、とにかくあの轍はもう踏みとうない!という危機感に追い立てられ、取り組んでいる次第。今回、特にコラボ作品であり、お世話になった方の恩に報いるためにもなんとかレパートリに入れるのだ、と決意は固い。
カルカッシ教本のホ長調の項をさらい、第4ポジションの項をさらい、ポジション移動の項をさらい、なんとか#4つの調(つまりホ長調)に慣れる様努力、ついで本編もだいたい暗譜は終えたか?前述したようにクラシカルな曲で、それゆえ堅固な構成なので覚え易いのかもしれない。しかし、その分きっちりした展開の中で、静かな処、盛り上がる処、悩ましい処とそれぞれキャラクターがあり、こういう表現が大の苦手なライブラリは演技的苦戦を強いられている。
この曲、いっとう最初の楽節が最後にそっくり回帰するが、弾き始めはぎごち無いのが最後に来ると、本人がビックリする位スラスラ弾けることがある。左手が飛ぶようにポジションを移動したりする。mojo ではスロースターターで通っているライブラリだが、この指摘はどうも本質を突いているらしい。早めにスウィッチの入らんことを祈る
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もうすぐ1年

2010-03-17 12:28:44 | 日記
S.Yairi製のギターが我が家にお目見えして、そろそろ1年が過ぎようとしている。買ってすぐ中音域が鳴らないショックで触らなかったなんてこともあったが、いまや主力(楽)器として大活躍中である。2000年頃に製作されたと思しきこのギター、チャームポイントは指板がサウンドホール上に張り出す様にデザインされてることで、そのため「変なYairi」という称号をもらってしまう一幕もあった。ボディ・シェイプはヒョウタン型で、なで肩をしてるのも特徴、側板、裏板がハカランダという今は使うことの出来ない木材であるのも見逃せない。結果、見た目はマーチン寄りで、音はギブソン系という欲張りな仕上がりである。ただ我が家では2号器と呼ばれていて、それは2007年に天から降ってきてギターブーム(マイブームだが)を巻き起こしたエピ君に敬意を払ってのことである。さて齢50でほぼ新品の楽器を手にするという事は、楽器の方がオーナーより確実に長生きをすることを意味する。少しの間だけ、おじさんにつきあってねとお願いするこの頃
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すわ、入院!

2010-03-16 20:54:22 | 日記
右腹のアバラの下辺がずっと痛い。そうなってから一週間経ったのでさすがに心配になり、午前中半休取ってかかりつけの医院に行くことにした。痛風の治療をしてもらってたのを昨年6月からずっと怠けてきたので(2009年6月1日を参照のこと)、それも復活せねば、というわけで待合室で待つこと2時間半(「御宿かわせみ」なんか鑑賞してしまった)、学校の1年後輩の医者が診てくれる。「こりゃ、入れ物(つまりアバラボネ)のほうですぜ、どっかにぶつけでもしたんじゃないですか、内臓に疾患がある可能性は低いな。」なんだ、ガッカリ。でもこっちも後に引けないからタイヘンだタイヘンだとわめいていると、「じゃ、心電図取ります?レントゲンも?」フルコースの検診で占めて4,000円! mojo で飲んだほうがよかったか?でもあんまり飲みたい気分じゃなくなっている。「で、なんですって?薬も飲まずに酒びたりだったですって?痛風のほうは自殺行為だよ。」ま、そだよね。温かい雨が春の到来を告げる日
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そして日曜

2010-03-15 12:48:59 | 日記
きょうはフルの休みだ、息子もカミさんもおらん、ヤッター。
・・・どこが貧乏って、こういう時あれこれ迷って決断が出来ない。どこに行こうという気力も沸かない。昨晩の酒はまだ残ってる。等々で午前中は朝寝を決め込み。ずんずん減っていく時間に罪悪感を感じ、なんとか昼にきしょー、すこしギター弾いて、休日はやっぱり愛犬の散歩だよ、と那珂川沿いの土手に連れてってやる。
まだ一節しか唄えない sunlight をそこだけ繰り返しながら(とにかく覚えが悪い)、早春の土手を流す。顔見知りの空飛びおじさん(背中に背負ったプロペラで推進するやつ)は、少々強い風につき、愛犬と共に土手上で待機中。いつも通り慣れた道なれど、微妙に違う角度が別の風景を見せてくれる。人はみんな故郷を持つというけど、ライブラリにとってそれが何処かと訊かれたなら、それはやはり那珂川沿いの土手と答えるだろう、愛犬や息子たちを連れて。それにしてもよい天気だ、永遠が見えるかもしれない(おかげさまで花粉はダイジョブでした)
帰ってから marigold の練習。珍しくメトロノームでゆっくりさらう。4月にはステージで開花させたい
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バーフライ

2010-03-15 12:29:35 | 日記
仕事も何やらスッキリ仕上がって(「とりあえず」とか言わない)、土曜夜は mojo 。マスターがお休みを取ったとの事、カウンターの中には何とベースマンが二人。普段、顔をあわせる筈のないスタッフ同士が仲良く厨房してるのは、常連にも珍しい光景です。やがて、バンド「バーフライ」のシンガー&ギタリスト、ゲンサンと同バンドのギタリストK林さんが来店。ゲンさんは一週間前のアコ・ライブでお目通りしたが、お連れの方は初めて。早速そっちのテーブルに移って談義が始まる。バーフライの本拠地は国道51号線沿いとのこと、この前のカッコいいブルーズ・ギターのリフをねだって教えてもらった。のに、忘れてしまう健忘症ライブラリ。店に置いてあるN脇さん所有'70年もののモーリスを、良いギターだ、良いギターだ、と二人で散々触っている。訊けばK林さん、齢50とのことで、おお、一緒です(こちらのギターも大層上手い)。ゲンさんはひとつ年上だし、この辺の年代が集うのですな、でまたも盛り上がる(3人だけだけど)店内でした。最後は店の大サービスで、ハウスバンド mojo hand が'96年頃、千波湖畔でやったライブ映像をとくと拝見。むむ、上手い
帰りがけにラーメン食って、そのあと路上でスローモーションに転び、翌日から(というか、少し前から)右のアバラの下あたりが痛い。だいじょうぶか???
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カレー、大好き!

2010-03-13 12:56:42 | 日記
昨晩は割と早く帰宅、カミさんが何も作ってなさそな予感が的中し、ではではと3月新装オープンした近所のカレー屋「ガンジス」(水戸市袴塚)へ。店内、混んでる。奥の横長テーブルには深い表情をたたえた異国の方々が陣取っているし、こちらはとりあえず中央の空きテーブルへ。いつもはセットメニュー650円、サラダ、チャイ付きを頼んでいたが、新装開店だし、と(実はあまり中は変わっておらず、ただ女性の店員さんがひとり増えた)セットメニュー750円を頼んで(この辺にライブラリのセコい性格がよく出ている)、待つことしばし。やがてカミさんの方のカレーとナン、ダンナの方のカレーが出てきて、ダンナの方のライスが出てこない。まあ、こんだけ混んでるんじゃね、と気にも留めなかったが、店側はなんかやたら腰が低くて、炊けるまでナン食べててください、と注文してないのにナンが出てくる。好意はありがたく受けようとナンを食していると、出てきました黄色いライス。で、完食。帰り際、またもや陳謝していましたが、いいえ、どういたしまして。料理も人情も温かい店です、近くの人は行って食べるべし
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水戸の日

2010-03-11 12:25:37 | 日記
3/10、10時直前に会社を出て(や○やが閉まっちゃうよ)mojo へ。腹ごしらえを終え、ベースの練習開始。これには店主も、えっという顔。店内にギターのようなボディを持つアコースティックのベースが置いてあり、先ごろからムチャクチャな奏法で鳴らしていたのだが、ひとつ、ちゃんとやってみよーかなー、なんて。ウチのギターで練習してきたリフを移し替えてみる。ギターよりもメロディアスに弾けるのが不思議。力任せにズコズコやっていると、11時ころ、土曜に顔を合わせたO山さんが奥様を連れて登場、美男美女の仲睦まじいカップルにシットの炎を燃やす中年男・・(初老か?)

さて、おそらく2002年前後のことだったと思う、ロックボトム水戸駅南店(今はもう無い)で入手したCDが、ライブラリを音楽生活の原点に呼び戻すことになったについては、どこかで書いただろうか。(僕、銀河ステーションを通っただろうか? → たまに賢治ネタもやっておく)the youngbloods の elephant mountain がそれ。先ごろ入手した light shine はリーダー jesse colin young のソロ・アルバムであるが、そのおおもとである彼のグループについてはウワサを聞きこそすれ、この時まで耳にしたことが無かった。'69年にリリースされたこのアルバムの衝撃は強く、それまで jansch や renbourn により幾らかヨリを戻しつつあったポピュラー音楽界(ここではクラシック音楽の対義語として使っている)に一気にヅンッと旗を打ち立てたのだ。しかし、かと言ってじゃ、すぐにギターでやってみべ、とはならず、聴くは聴くだけ弾くは相変わらずヴィオーラという日々が続いていた。が、今日この頃の一大変革期である、この機に乗じて elephant も攻めちゃおうかな?というノリのなか、では早速と、収録されている sunligt という佳曲を採り上げてみることにした。幸いライブ・ヴァージョンである lide the wind も持ってることだし。もうガマンはやめだ!
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忘我の境地

2010-03-09 12:40:38 | 日記
気がつくとセーターの右袖にケチャップが付着して、机の方々に飛び火している。パソコンの画面を覗きながら、メシ食ってただけなのに。一体、なに見てたんだ?
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雨中、観梅

2010-03-08 12:39:48 | 日記
土曜日はお昼をだいぶ廻った頃の帰宅だったが、前日カミさんに約束したので、雨降る午前中、偕楽園へと梅の開花を見に出掛ける。最寄のバス停から徒歩15分くらい、道行きほとんど人通りもなく今年の観梅はダメかと思ったが、着いてみれば人、人、人でいち地元人としては安堵した。傘を差した着物姿のキャンペーンガールたちがアチコチで撮影に応じていた。ごくろうさま。流石に寒いので、甘酒一杯飲んで梅林を一周したら、そそくさと帰途につく。

午後、会社に顔を出したあと、夕刻妹宅へお邪魔、スティービー・ワンダーの諸作とピアノ譜を借りて再び帰宅、練習開始。ベースラインに指番号を入れ、ひたすらなぞる。無理なピッキングがたたり、Yairiの2弦がビビる様になってしまった。もしかして修理?しかしお陰さまでひととおりコードとバッキングは採れた、では火曜から運用開始
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歌声喫茶になった mojo

2010-03-07 14:08:38 | 日記
第一土曜日は mojo hand 恒例のアコースティック・ナイト。仕事が繁忙期と降り番を決め込んでカウンターでひとり飲んでいたが、集まってくるお客さんが引きもきらない。雨だというに来るわ、来るわ、ついに店内の席が全部埋まってしまった。出演者も演奏が二順できるかというくらい集合した。順不同に並べてみると、Y野さん、小Aさん、ゲンさん(これはまんま)、A部さん、N脇さん+Y久保さん、M渕さん、Y久保さんのお連れのおじさん、ライブラリ、と以上九名。初めて見知ったゲンさんは通常バンドでやっているが、修行を兼ねてピンでもアチコチに顔を出してるそうだ。渋い声で唄うブルーズが魅力的だが、手にしたギブソンLG1という'59年もののギターもまた素晴らしい。確か笠間の店にぶら下がってた奴だ。それと同年生まれということだから、ライブラリのひとつ上か、これからはアニキと呼ばせてください!
しかし昨晩は、芸達者な演者が揃いも揃ったという感じで、店全体がすごい盛り上がりよう。閑古鳥は早々と店から逃げ出したのだろう、ギターガンガン鳴らして、声の限り唄わないとこりゃ、ダメだわ。ということで、ライブラリも人前でやるのは初めてなのだが、荒井由実「雨のステイション・レゲエ版」をいきなり唄い、なんとか生還する。しかしそのあとギター・ソロで Alice in Wonderland をやろうとしてうまくいかず、早々にリタイア(恥!)。
it's time to make a change . こりゃ、皆さんのご意見など賜ってみようかしら?
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haunted heart

2010-03-06 16:17:28 | 日記
雨の降り出しそな曇天のした、田んぼの中の一本道に立ち、旧常北町から旧桂村へとカーヴを描いて連なる低い丘陵を遠望している。緩やかな下り坂が眼前180度に渡って展開する。その昔、茨城鉄道線はこの地形に沿って敷かれていた。背後の那珂川方向から引かれた高圧線が巨大な鉄塔の連なりとなって、いま見えているカーヴのちょうど真ん中あたりで、かつての鉄路と交差し、丘の向こうへと消える。石塚駅を発った列車は木々の間に見え隠れしながら左手方向に現われ、ゆるゆると勾配を下りながら正面付近の築堤に差し掛かる。そして高圧線の下をくぐりながら、同時に割と高度のある橋を渡り、やがて常陸岩船の停車場へと入ってゆく。これといって何もない寂しい場所であるから、夜ともなれば星を除いて辺り一面は真っ暗だ。田から沸き起こる蛙の合唱のなか、煌々と明かりを点けた列車が一斉に吊り革を揺らしながら丘を下ってゆく眺めはきっとすばらしかったに違いない

小さい頃に見た茨城鉄道に、きっと心を奪われたに違いない。昭和40年代の早いうちにそれがなくなって以来、空白は埋まらない。久しぶりにエヴァンスのかの曲が聴いてみたくなった(散財じゃー)
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譜面の運用について

2010-03-05 12:36:58 | 日記
買おうと思っていつも忘れるもの、それは鉛筆。ト○ボの2Bが欲しい。消しゴムはついてなくてもよい。譜面を書くのにどしても必要だ。酒はいつだって忘れないのに。思うに通勤途上に文房具屋がないのが敗因か。
それから最近、原譜の扱いについて考えている。少し前はパンチで2穴を空けてB4タテファイルに綴じ込み、それを見ながら弾いていたが、あとで指番号やら情報をいろいろと書き足してゆくに従い、何かオリジナルでなくなっていくような気がするのだ。なるべくシンプルな当初のかたちで保存しておきたい。(そんな大層なもんじゃないんですけどね)そこで練習には複写を取ってこれを使用することにし、原譜はどこかにまとめて保存、使用譜で書き足すべき内容に気づいたら、その時点でフィードバックという運用に切り替える事にした。
ライブラリの標準五線譜は、B4タテ。ちょうど真ん中で上下二つに分けられる構造なので、A3に拡大複写し中央から切り分けて左右に並べてもよい。
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うそみたいに前向き

2010-03-04 12:35:31 | 日記
ノッてる内に早いとこ習得してしまおう、と Marigold の練習、昨晩と今朝も少し。コピも年産6曲行けるとして、10年続けりゃ60曲。いよいよジジイになった頃、レパートリと呼べそなものが出来てるかもしれない。しかし現実には落とし穴があって、採譜にばかり時間を費やすと曲の練習に手が廻らず、結局、弾けない在庫のヤマに押しつぶされかねない。そういう訳で、消化は早いほどよい。先日 mojo でもN脇氏とその話になり、老い先短いから手段を選ばず曲を集めてどんどんやるべ、という基本路線はそれでよいが、こっちは悩みつつコピに精を出すのも好きというへそ曲がりであるので、曲集めと演奏の二本立てでバランスしつつ己が道を行く、というのは何度目かの再確認である。
コピは次の候補をにらみつつ行うのがコツ、いったん火を落としたかまどにもいちど点火するのは容易でない。案外、浮気性はこんなところで役に立つかも。なので、先日作成した聴音リストに従い、やっていくことにしよう。ところでこのリスト、手持ちの音源から拾っただけなのに候補曲は既に50を超えている。こペースで進むとヨワイ六十までに終わらないのは、始めた時点で明らかだったりして。ま、それはさておき、次はサム・マギーのフランクリン・ブルーズで決まり。変ホ長調に聞こえるのは耳の誤りであって欲しい。(Candymanはどうしたんだ?という声が聞こえるようだ)
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まりおわり2

2010-03-03 19:20:41 | 日記
Marigold あとはライブラリが追加・変更等した部分を少し。 22小節の A → E の解決パターンは何度も出て来ますが、b 音をフォルテの箇所は開放弦と押弦を重音して、単音で弾くピアノの箇所に差をつけてみました。オリジナルがそうやってる確証はないんですけど。 38小節は同じく解決パターンですが、B/a → E として解決感を弱めています。一拍目で e 音が d# 音へ進行するのはアッポジャトゥーラ、いわゆる「引っ掛け」ですね。 40小節はプラルトリラーで元の音から上に掛ける装飾音、表記はギザギザです。 42小節の二拍目 f# 、実はこれが聴き取れませんでした。t音コピ譜に感謝。たった一小節なんですが、こういう処にハケット氏のデリケートなセンスと作曲のうまさが現われているように思えます。とにかくこの小節はヤラレました。 72小節、このドタンバに来ても作曲者にはまだストックがある!和声進行は、A▲7 → B/a 。二小節の短い挿入句を経て曲は冒頭に戻るのですが、この和音にシビれた人はきっと多いハズ、そういう非常に印象的な箇所です。 
さて終わってみると、吟味された幾つかのパーツから曲がうまく構成されてるのが良く判ります。ピアノとフォルテの対比もきっちりしていますが、譜づらがうるさくなるのでほとんど省略しました。t音氏のコメントにもあったように、サスティンを効かせる箇所、止める箇所も随所にありますが、同様の理由で基本だけきっちり書いて、あとは奏者判断に任せたることにしました。
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まりおわり

2010-03-02 12:43:57 | 日記
いやー、大変な作業でした。なにしろ完了まで 2ヶ月を要しましたからね、始まりが 2/28 で終了が 3/1 。Marigold のコピは全79小節、これにてどんどはれ、あとは練習っちゅうことで(こっちは本当に時間がかかる、きっと一年くらい・・)。前に仕上げた Geogia Camp Meeting も練習の方は中座してるので、ちょっとタイヘン?

ま、今回コピが早かったのは当たり前、t音氏の送ってくれた大変貴重なコピ譜を自分なりに書き下ろしたに過ぎません。でもこういう機会はそう無いでしょうし、よい経験になりましたので、ここに作業メモを残したいと思います。
いちばんビックラこいたのはアルペジオ(17~20小節)。16分音符が4つ一まとめとなって進行する箇所ですが、四番目に来る最後の音がどれも同じ、2弦シの開放弦だったということ。裏づけにもなったことなんですが、これだと演奏可能!ライブラリ案ですと実はレコードのテンポでは絶対ムリなんですよね。ここら辺まで悩んで、ようやく気付きました、これは Orgelpunkt (オルゲルプンクト)と呼ばれる持続音(保持音)ではないか、と。辞書によると、「他の声部の和音の変化とかかわりなく長く伸ばされる低音」とあり、また別の解釈をするなら drone(ドローン)。こちらも意味はほぼ同じながら、「通例最低声部に」と説明されており、ということは中音域やあるいは高い音域に現れる場合もあるということですね、確かに Marigold では中音域に出てくるのです。そういえば偏愛曲のJ.S.Bach / 無伴奏ヴァイオリンのパルティータ 3番 ホ長調 プレリュード にも同じような場面が出て来るではないか!そこで記譜する際にバッハの筆を真似て、これを記念することにしました。さて t音氏に聞けてライブラリにそう聞こえない理由、こういうとこが興味深いんですが、ひとつは t音氏がギターとその楽曲に親しんでいてギター音楽の語法に詳しいこと(たぶん)、耳でちゃんと実音を捉えてる事、一方ライブラリの方は前後の和声から音を判断する傾向が強く、前述のように和音にない音が出たという想定外の出来事に対応が甘かった、とでもなりましょうか。
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