雪しづくうなじに垂れて写楽顔 鈴木要一
一読して、吹き出してしまった。「写楽顔」を想像するのに時間はかからない。両手を不恰好に前に広げ、目と眉は吊り上り、口はへの字に大きく曲がっている。どんな二枚目も、項に雪雫を受ければ、きっとこんな顔になるに違いない。一度、作者にお会いしたことがあるが、噂通りのダンディーな紳士であったことを思い出す。「滝」2月号〈瀬音集〉より抄出。(Midori)
一読して、吹き出してしまった。「写楽顔」を想像するのに時間はかからない。両手を不恰好に前に広げ、目と眉は吊り上り、口はへの字に大きく曲がっている。どんな二枚目も、項に雪雫を受ければ、きっとこんな顔になるに違いない。一度、作者にお会いしたことがあるが、噂通りのダンディーな紳士であったことを思い出す。「滝」2月号〈瀬音集〉より抄出。(Midori)