グイニージ通りを北に進み、つきあたりを左に曲がって一つ目の角を右に折れると、
建物に沿ってゆるやかにカーブする細い通りにでます。
実はこの通りの内側は、もとをたどるとローマ時代の円形闘技場だったのです。
そう、あのローマのコロッセオや、ヴェローナのアレーナと同じものです。
ここルッカでは、当時の面影はなく、客席にあたる部分に中世の家屋が建てられ、
闘技場部分はそっくり円形の広場になっています。
いくつかある小さなアーチ型の入り口をくぐると、
そこにはバールや土産物屋、ブティックなどが
並ぶかわいらしい空間になっています。
それぞれの建物はクリーム色系の外壁で
全体として統一感をかもし出していますが、
建物の高さや色合いが微妙に違っていて、
それが広場の風景にアクセントを与えています。
私たちが広場に着いたときは、
ちょうど雨が降り出したところで、
バールのオープンテラスでひと休み、
というわけにはいきませんでしたが、
それでもこのちょっと変わった空間を
しばらくの間楽しんだのでした。
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