グランデ広場に面して立つ、荒石積みのレンガがむき出しの教会がモンテプルチアーノのドゥオーモです。
ファサードの形から想像するに、ルネサンス様式で建てられたようですね。
ファサードが完成していたら、どんな雰囲気の教会になったのでしょうか。
鐘楼から想像すると、化粧レンガで装飾する予定だったのでしょうね。
内部は18世紀になって改装されたようで、身廊の両脇に側廊がある、
モンテプルチアーノではめずらしい三廊式です。
主祭壇にあるのは、15世紀の初めに描かれた「聖母被昇天」です。
この教会はこの地区のドゥオーモであるのと同時に、「サンタ・マリア・アッスンタ教会」でもあります。
だから祭壇画は「聖母被昇天」なのですね。それにしても見事な細密三連画です。
こちらは市庁舎(Palazzo Comunale)の塔の上から見たドゥオーモです。
こうしてみると、教会がきれいなラテン十字型をしていることがわかります。
よく、モンテプルチアーノのドゥオーモはファサードが未完成だからいいんだ、という人がいますが、
こうやって全体を見ると、本当にその通りかもしれませんね。