i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

ピオ2世の夢、ピエンツァ

2015年01月27日 | ピエンツァ


ピエンツァは「理想のルネサンス都市」と呼ばれています。
そもそもは「コルシニャーノ(Corsignano)」と呼ばれていたこの町は、
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人の人物の夢によって15世紀に大きくその姿を変えることになります。

その人物とは、ローマ教皇ピオ2世。
彼の出自であるピッコローミニ家は、もともとはシエナの貴族でしたが、
政争によってシエナを追われ、1385年にコルシニャーノに居を構えることになります。
そしてその20年後、ピオ2世はここコルシニャーノに生まれ、1458年には教皇にまで登りつめます。



教皇となったピオ2世は、
コルシニャーノの町を近代的なルネサンス都市に生まれ変わらせようと考えます。
その都市計画の責任者になったのが、ベルナルド・ガンバレッリ、通称ロッセリーノです。
そして、町の名は、ピオ2世の名をとって「ピエンツァ」と改められました。

しかし、ピオ2世、ロッセリーノともに、街の中心部が完成してまもなく亡くなってしまいます。
そんないきさつから「完全なるルネサンス都市」としては未完のままのピエンツァですが、
それでも、ピオ2世が夢見た街の美しさは今も多くの人をひきつけています。

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