美術ファンにとって、アレッツォで一番の見どころといえば、ここサン・フランチェスコ教会でしょう。
主祭壇の後陣を飾るフレスコ画「聖十字架伝説(La Leggenda della Vera Croce)」は
ピエロ・デッラ・フランチェスカの手によるもので、ルネサンス絵画の中でも重要な作品のひとつです。
教会は同名の広場に面していて、
斜め向かいには映画「ライフ・イズ・ビューティフル」に登場するカフェもあります。
ファサードは未完成で、石積みがむき出しのままですが、不思議と広場の他の建物と調和しています。
内部のようすです。
バシリカ様式のシンプルな作りで、建てられた当時のフレスコ画は部分的にしか残っていませんが、
主祭壇の後ろだけは、ほぼ完全な形でフレスコ画が残っています。
この一連のフレスコ画が「聖十字架伝説」です。
ちなみに、聖堂内に入場するには、事前に予約してチケットを購入する必要があります。
チケットは、教会のホームページで購入することができます。
ホームページはこちら
http://www.pierodellafrancesca-ticketoffice.it/
間近で見るピエロの絵は、淡々としていながらも、どこかひきつけられるものがあります。
美術館ではなく、教会の一部として見ることができるからかもしれません。
それはさておき、このピエロ・デッラ・フランチェスカという人の絵は、
「淡々と」という言葉がぴったりくる作品が多いと感じるのは、私だけでしょうか。