i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

赤の宮殿(Palazzo Rosso)

2013年10月01日 | ジェノヴァ

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ブリニョーレ・サーレ宮殿(Palazzo dei Brignole Sale)とも呼ばれるこの建物は、
外観の切石細工の装飾が赤い漆喰で塗られていることから「赤の宮殿」と呼ばれています。
また、ブリニョーレ・サーレ家は、のちにいくつかのバラッツォをすぐそばに購入したので、
そちらと区別する必要もあったんですね。(ちなみに、そのうちのひとつが「白の宮殿」です。)

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入ってすぐに、だまし絵を多用した見事な天井画があります。この宮殿は、部屋も廊下も天井画が本当にきれいです。

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それにしても、ほとんどの部屋の装飾にだまし絵が使われています。
こんなに多用すると、効果が薄れるんじゃないかと思うのは、私だけでしょうか。

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「赤の宮殿」はエレベーターで屋上のテラスに出ることもできます。
ここからはジェノヴァの街並みを360度のパノラマで見渡すことができます。
でも、実はこの「赤の宮殿」の屋上部分は、第二次世界大戦の爆撃でそのほとんどが破壊されてしまい、
戦争後に復元されたものなんです。

今でこそ、世界遺産にも登録されて、観光客も多く訪れるジェノヴァの街ですが、
そんな時代を乗り越えてここまで来ているんですね。
そういえば、パレルモには当時の爆撃で破壊されたまま放置されている建物をいくつも見ました。

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話をジェノヴァにもどすと、赤の宮殿の屋上テラスからは、
白の宮殿(右手前)とメリディアーナ宮殿(中央奥)を間近に見下ろすことができます。

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そして、カステロットのエレベーターとテラスもよく見えます。
きっとあそこにいる人たちも、こちらを眺めながら、「あれが赤の宮殿だね」なんて話しているんでしょうね。

コメント
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