それではいよいよジェノヴァの旧市街を散策します。
イタリアでは「旧市街」といえば中世(日本でいえば室町時代くらいまで?)の街区を指すことが多いので、
ジェノヴァもヴァッカ門からソプラーナ門(サンタンドレア門)までが「旧市街」ということになります。
世界遺産になっているガリバルディ通りは別名を“ストラーダ・ヌォーヴァ”(新しい道)というくらいですから、
イタリア基準では17世紀の街並みは全然「旧」じゃない、ということになりますね。
(だからといって「新市街」なわけでもないんですけど…)
私たちはヴァッカ門(Porta del Vacca)から旧市街に入りました。
道は狭く、両側の建物の高さがあるので、道にはあまり日が当たりません。
道幅と建物の高さとのプロポーションがいかにも中世の街並みです。
通りの名前は道と道が交わるたびに変わります。私たちが歩いたのはカンポ通りからサン・ルーカ通り。
ジェノヴァで最も古い道のひとつです。
このあたりは人通りも多く、聞いていたより怪しい感じはありません。
でも、サン・ルーカ通りから脇に入る道をのぞいてみると…。
落書きも多く、昼は平気ですが夜はちょっと「よそ者」を受け付けなさそうな感じです。
(実際に夜のプレ通りはちょっと緊張しました。)
1階はお店になっている建物が多いのですが、中には扉の脇にこんな立派な彫刻のある建物も残っています。
でも実はこういう建物は大航海時代以降に建てられていたりするんですよね。
と思っていたら、いかにも中世風の建物を見つけました。
バルコニーはあとからつけくわえられたのかもしれませんが、白と黒の大理石のストライプは、
11世紀~12世紀にジェノヴァやピサで流行したスタイルです。
十字軍のころには、こんな感じの建物が旧市街のあちこちに建っていたのかもしれませんね。
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