バルビ通りの中ほどに、ひときわ目立つ大きな建物があります。ここがジェノヴァの「王宮」です。
もともとはこの通りの名前の由来にもなっているバルビ家の館でしたが、
その後デュラッツォ家の所有をへて、サヴォイア家の所有となったことから「王宮」と呼ばれているそうです。
ちなみに初代イタリア国王ヴットリア・エマヌエレ2世の弟フェルディナンドが初代のジェノヴァ公で、
それ以降はジェノヴァのサヴォイァ家はサヴォイア=ジェノヴァ家と呼ばれています。
入り口はこんな感じ。ちょっと圧倒されますね。門の上の紋章はどの時代のものなんでしょうか。
バルビ家の紋章でも、サヴォイア家の紋章でもなさそうです。
門をくぐると、馬車が飾られていました。意外に質素?
まずは中庭へ。この中庭のまわりを囲んでいる建物の上はテラスになっています。
それでは建物の中へと進んでみましょう。
ここから先は入場料が必要です。また、写真撮影は禁止です。この一枚を撮った後に注意されてしまいました。
というわけで、その代わりではないんですが、私たちを注意してくれたおじさんです。
彼は私たちにつかず離れずついてまわり、ときどきガイドらしきこともしつつ、
「写真撮っちゃだめだよ」を繰り返します。
というわけで王宮内部の写真はないのですが、内装はいわゆるバロック&ロココ様式の典型です。
これでは全然伝わりませんね…。
控えの間、謁見の間、寝室、礼拝堂などがあり、いずれの部屋も見事な天井画で装飾されています。
また、絵画館になっている部分もあり、ヴァン・ダイクやグェルチーノなどの絵画が展示されています。
詳しいことはホームページを見てもらったほうがいいですね。こちらです。
最後にテラスに出て見ました。ここは自由に写真オッケーです。さっそく裏から見た王宮を撮影です。
こんなピンク色だったんですね。
また、この場所に来ると不思議な解放感からか、みんな思わず深呼吸をしたくなるようです。
下を見下ろすと、見事なモザイク装飾がほどこされた庭園が目に入ります。
テラスからは、海も見えます。ジェノヴァのシンボル、大灯台が豪華客船の向こうに見えていますね。
このテラス、天気の良い日はいつまでもここに座っていたくなります。隠れたなごみスポットかもしれませんね。