プレトリア門からさらに東に進むと、現代のアオスタの市街地のはずれに、古い門がたっています。
この門がアウグストゥス門です。
紀元前25年(!)にたてられたこの門は、プレトリア門とは違って、
実用的なものではなく一種のモニュメント(いわゆる凱旋門)としての意味を持っています。
それにしても、2000年前にこのような山の中にこんなりっぱな門が建てられたこと、
そしてそれが今もほぼ完全に近い形で(外壁の装飾はなくなってしまったのかもしれませんが)
残されていることにビックリです。
町の側から見たアウグストゥス門です。
こうしてみると、ここがローマへと続く街道の一部だったことがよくわかります。
アオスタの町に駐留するためにやってきた古代ローマ軍の兵士たちは、
この門をどんな想いで見たのでしょうか。