この少し聞きなれない名前の教会は、コルティナの街はずれに目立たないよう静かに、
しかしたたずむのではなく、シャンと胸を張って堂々と立っています。
コルティナの日本語ガイドブックには「聖防御マリア教会」と訳されていますが、
「S.Maria」ではないので「擁護の聖母教会」のほうが意味的にはいいのかな、
と思ったりもしましたが、どうなんでしょう。
内部の装飾は、赤大理石が印象的なバロック風で、外観とはかなりのギャップがあります。
これだけ大がかりに修復(改装)されているということは、
きっとこの教会はこの地域にとって重要な教会だったのでしょう。
主祭壇です。金色に輝いているのは、どうやら聖母マリアと幼子イエスのようです。
やっぱり「Madonna」は聖母マリアのようですね。それにしても「防御」って…。
アップです。それにしても豪華な装飾ですね。
地域的には、宗教改革でプロテスタントの影響を受けていても不思議ではないのですが、
どことなくメキシコやブラジルの教会装飾に通じるものがあるようにも感じられます。
身廊の脇にある彫像です(もしかすると彫像ではなくて彩色テラコッタかもしれません)。
服装や持ち物からすると、S.Antonioのようにも見えます。
もしそうだとしたら、ここはフランチェスコ修道会の教会?こんなに派手なのに?
とすると、こっちはS.Francesco?たしかに両手のひらに「聖痕」がありますよね。
すぐ近くで質素で清貧な造りのS.Francesco教会を見てきた後だけに、
この2つの教会の違いはどこから来るんでしょうか???という気持ちです。