i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

マルチェージネ(1) 中世の迷路

2010年01月18日 | ヴェローナとガルダ湖の町々

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イタリアで一番大きな湖、ガルダ湖の東岸にマルチェージネという町があります。
ヴェローナの駅前からバスで約1時間で到着するこの町は、
ゲーテがイタリア旅行の際に立ち寄ったことで有名で、そのためドイツからの観光客が多いそうです。

私たちが乗ったバスは、通常のバス2両分の長さがあり、
真ん中の部分がアコーディオンのように連結されている、イタリアでよく見かけるバスで、
ヴェローナからは私たちを含めて3、4組の乗客だけで
「ほんとにこんなに大きなバスが必要なの?」と思いながら乗り込みました。
しかし、バスがガルダ湖に近づくにつれて、次第にたくさんの人が乗ってきました。
湖沿いにある町々を移動する観光客が利用するためのバスだったわけです。

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マルチェージネは、わたしたちが今まで訪れたことのあるイタリアの街の中で、最も北に位置しています。
はじめて出会う北部イタリアの山と湖の眺めは新鮮で、
バスから見る風景は、ひとつ岬を過ぎるごとに、ひとつ町を通るごとに違った様相を見せ、
乗っている私たちを飽きさせることがありません。
その眺めに見とれているうちに、バスは目的地のマルチェージネに到着しました。

27560033マルチェージネは小さな街ですが、
細く曲がりくねった路地が迷路のように続き、
歩いているうちにまるで
中世に迷い込んでしまったような気分になります。

湖沿いに少し突き出した高台にスカラ家の城砦があり、
私たちはひとまずそこを目指して歩くことにしました。

 

 




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迷いながらも城砦に着くと、そこからはガルダ湖のすばらしい眺めが広がっていました。

27560038 城砦から再びさまよいながら今度は船着場をめざします。
 道を尋ねようにも、
 歩いている人たちのほとんどが観光客で、
 私たちと同じように迷いながら歩いています。
 人の多そうな方向へ歩いていくと、突然視界が開け、
 小さな広場のある船着場に着きました。

 広場のバールでパニーニを買い、
 桟橋に腰掛けながらほおばっていると、
 向こう岸からゆっくりと船がやってくるのが見えます。
 行き先はシルミオーネ。
 船に乗り込み、振り返ってみると、
 マルチェージネはまるで中世の街のミニチュアのように
 湖岸にたたずんでいたのでした。



ガルダ湖の遊覧船についてはこちら

http://www.navigazionelaghi.it/italia/navigarda/indicegarda.htm

ゲーテ「イタリア紀行」を旅する (集英社新書ヴィジュアル版)
牧野 宣彦
集英社
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