サンタポリナーレ・イン・クラッセのモザイクが野原の緑、
サン・ヴィターレ聖堂のモザイクが天国の金色だとすると、
ガッラ・プラキディア廟のモザイクは星空の深青といえばよいのでしょうか。
また、同じ青を基調とするネオニアーノ洗礼堂のモザイク画とも少し違っています。
ネオニアーノ洗礼堂は、どこか仏教画にも通じる宗教色を強く感じるのに対して、
このモザイクはもっと自然体というか素朴というか、そんな印象を受けます。
それでも、おごそかな雰囲気がないわけではありません。
四方の小窓にはめ込まれたステンドグラスは、外からの光と中からのライトアップの影響なのでしょうか、
まるで燃え盛るかまどの火のようにも見えます。
それにしても、こんな小さく質素な建物の中が、こんなに美しいモザイクで飾られているとは…。
ラヴェンナ、さすがモザイクの街です。