教会の名前に聖フランチェスコの名前が冠せられていること、
また鐘楼の形(他のラヴェンナの教会のように円柱状をしていない)から、
この教会が比較的新しい(といっても500年以上前に建てられているはず)ことがわかります。
この教会のすぐそばには、ダンテの墓があるのですが、ダンテのお葬式はこの教会で行われたそうで、
中世にはおそらく名のある教会だったのでしょう。
そして、この教会には、もう1つ秘密の見どころがあります。
主祭壇の右手脇に、小さな窓のようなものが開いています。
暗くて中の様子はわからないのですが、すぐそばにある箱にコインを入れると…。
明かりがついて照らされた先には、
なんと、地下に貯水槽のようなものが!
しかも、その床面は見事なモザイクで装飾されています。
そして、まるでトレヴィの泉のように
コインが投げ込まれているのが見えます。
さらに、よく見るとなんと魚が泳いでいます。
それも何匹も。これはいったい…。
おそらく、今の教会が建てられる前、
ここには古くからの別の教会があったのでしょう。
そして、今の教会が建てられるときに、
その一部がクリプタか何かに転用されて残り、
そこに何かの理由で水がたまって、
今のような姿になったのでしょう。
ラヴェンナの歴史の流れを感じさせる場所でした。
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