IL POETA CONTADINO (イル・ポエタ・コンタディーノ)
アルベルベッロでの食事に選んだのは、
南イタリア好きの人なら一度は名前を聞いたことがあるミシュランの一つ星、
イル・ポエタ・コンタディーノです。
せっかくのアルベロベッロですから、トゥルッリを改装したお店で食事、
というのが普通だと思うのですが、あえてぜいたくに星ありのリストランテです。
対応してくれたカメリエーラ(お店の娘さん?)は日本語を勉強中だそうで、
お互いに日本語とイタリア語の交じった会話です。娘さんいわく、
「今日は営業してるけど、トイレが壊れて工事中なの。それでもいい?」とのこと。
こちらは、じゃあまた今度来ます、なんてわけにはいかないので、
オッケーするしかありません。
お客は、わたしたちのほかには英語を話す、
若いけどお金持ちそうなカップルだけです。
席に着くと、
とりあえずウェルカムドリンクと
軽い“おつまみ”が登場です。
プリモです。なんて訳したらいいのかわかりません。「うずら豆のピューレ、海の幸風、カヴァテッリ入り」?
セコンドです。こちらは「メバルのグリル、ミント風味のヴィネグレットソース」?
「メバルのマリネ」とも訳せるんですが、マリネじゃなかった。
でも、しっかりドルチェは2品オーダーです。
写真は、「アーモンドとヘーゼルナッツのキャンカレッラ」。
キャンカレッラというのはトゥルッリの屋根の積み方のことで、
何層にも積み重ねていく様子をイメージしたネーミングでしょう。
まあ一種のミルフィーユですね。
シメのエスプレッソを飲んで、そろそろ出ようか、
というときに外はスコールのようなにわか雨に。
もう一組のお客の女の人は大きく肩をすくめると、こちらを見ながらため息を…。
微妙な連帯感が生まれた一瞬でした。
肝心の料理の味は?もちろんおいしくいただけました。
人によって評価が分かれているようですが、オーダーしたメニューによるのでしょうか?
個人的な感想としては、さすがに星ありのリストランテです。
でも、エレガントなので、プーリアならではの郷土料理を、
という人は別のお店を選んだほうがいいかもしれないですね。
お店のホームページはこちら
http://www.ilpoetacontadino.it/
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