ヴィットリオ・エマヌエレ通りをどんどん東に向かうと、
やがて道は海沿いの大通りにつきあたります。
突き当たる部分には、フェリーチェ門、
別名マリーナ門と呼ばれる門があり、
昔はここがパレルモの正面玄関にあたる場所だったそうです。
門をくぐり、車が絶え間なく通る海沿いの大通りを恐る恐る渡ると、
海に向かってヤシ並木が続いています。
その並木を抜けると、目の前の視界が開け、
海がいっぱいに広がります。ティレニア海です。
海岸に沿って置かれたベンチにすわり、
私たちはしばらくの間大都会パレルモの喧騒を忘れたのでした。
しばらくすると、海沿いの大通りに一台の大型バスが止まり、
団体客らしい20人ほどの白い肌の人たちが
バスを降りて海岸にやってきます。
彼らは海岸までやってくると、
そこでめいめいパンなどを取り出して食べ始めました。
彼らがどういう人たちで、
なぜわざわざこんなところで昼食を取っているのかはわかりません。
でも、そこから見える景色を見ていると、
こういうツアーもなかなか楽しそうでいいかも、
と思った私たちでした。
パレルモの海岸から見るティレニア海