コムーネ広場から北西に向かって細い道を上っていくと、アッシジのドゥオーモの前に出ます。
サン・フランチェスコ教会や、サンタ・キアーラ教会のような有名な教会があるために、
やや影の薄いドゥオーモですが、
ここはれっきとした町の守護聖人、聖ルフィーノにささげるために建てられた教会です。
アッシジの守護聖人は、聖フランチェスコだと思っている人もたくさんいるかもしれませんが、
それぞれの都市ごとに守護聖人をいただくことが流行したのは
フランチェスコが生まれるよりずっと前ですから、当然といえば当然ですね。
ちなみに聖ルフィーノとは、アッシジの初代司教だそうです。
このドゥオーモのファサードは、パッと見は平凡ですが、じっくり見るとなかなかあなどれません。
特に中央のバラ窓周辺の装飾や、扉付近の処理は、かなり芸が細かいように見えます。
ドゥオーモの前からさらに北西へ、
ポルタ・ペルりチ通りと呼ばれる狭い道をしばらく進み、
「ホテル・ドゥオーモ」の脇を左に折れて細道の階段を上っていくと、
やがて城塞へと通じる広い道に出ます。
(右の写真が細道の階段です)
城塞そのものは修復中だったこともあって、
見学はしませんでしたが、城塞前の広場からの眺めはすばらしく、
アッシジの街並みと、
その向こうに広がるウンブリア平原を一望することができます。
ただひとつ残念だったのは、ものすごく風が強かったことです。
それがなければ、ゆっくりくつろぎながら風景を楽しめたのですが…。
城塞付近からの眺め①…雲の切れ間から光が差し込み、神々しい雰囲気です。
城塞付近からの眺め②…サン・フランチェスコ教会
城塞付近からの眺め③…サンタ・キアーラ教会、ドゥオーモと、スポレート方面