i ricordi sull`italia

イタリアの旅に関する記録です。

サン・フランチェスコ教会

2007年09月07日 | アッシジ


18710043_2 FSのアッシジ駅からバスに乗り、15分ほどで、
 バスはアッシジの町の西のはしのふもと、ウニタ・ディタリア広場に到着します。
 そこから、サン・ピエトロ門をくぐり、
 フラ・エリア通りをまっすぐ上って行くと、
 そこがイタリア有数の巡礼地、サン・フランチェスコ教会です。


 清貧を重んじたフランチェスコの教えに相反するかのようなこの立派な教会は、
 フランチェスコの死後まもなく建設が始められ、
 イタリアの教会としては異例の短期間で建立されました。


教会は平たく言えば2階建てで、下部と上部の2つの聖堂から構成されています。
                     

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サン・フランチェスコ教会全景

00280181下部聖堂は、暗く厳かな雰囲気で満ちており、
ミサもここで行われることが多いようです。
主祭壇の周囲の壁面は、
13世紀のフィレンツェやシエナの有名な画家の作品で
埋め尽くされており、
中でも有名なのが、
チマブーエの「聖母と天使と聖フランチェスコ」や
ピエトロ=ロレンツェッティの「黄金の聖母」です。
「黄金の聖母」は、
夕方になると中庭から差し込む日の光がこの絵にあたって、
絵全体が金色に輝くところからこのような名前がつけられているのですが、
実際この目でその美しさを確かめることができました。


また、地下には聖フランチェスコとその弟子たちの墓所があります。
ここは絶え間なく人がやってきて、熱心に祈りをささげていきます。
キリスト教徒ではない私たちも、フランチェスコの生涯に敬意を表してお祈りをしてきました。


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上部聖堂のファサード

上部聖堂は、下部聖堂とは違って、天井の高さと明るさが強調された構造の典型的なゴシック建築です。
シンプルなファサードのデザインも魅力的ですね。
こちらはなんといってもジオットの「聖フランチェスコの生涯」の連作壁画が有名でしょう。
私たちも、アッシジ滞在中に2度見学に行ってきました。
ジオットという人の絵は、決して上手だとは思わないのですが、なにか人をひきつけるところがありますね。


教会前の広場からは、ウンブリア平原を一望することができます。
また、夜になると教会はライトアップされ、昼とはまた違った美しさを見せてくれます。

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夕暮れのサン・フランチェスコ教会

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夜、ライトアップされたサン・フランチェスコ教会

 
アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ (アートセレクション) アッシジの聖堂壁画よ、よみがえれ (アートセレクション)
価格:¥ 1,995(税込)
発売日:2000-05

地震で一度は一部が失われた
聖フランチェスコ教会の壁画。
この本ではその壁画を美しい
写真とともに紹介しています。
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