JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

『東京JAZZ 2011』その1

2011年10月24日 | j-l

昨日と一昨日のあのみょうに気持ちの悪い暑さは何だったのでしょうか?我々の体調もですが、トルコではまた大きな地震があったりして、地球全体が体調を崩しているようにしか思えませんよね。

今日は毎年恒例となりました『東京JAZZ』テレビ放送分勝手なバブ的寸評を行いたいと思います。
放送から一週間以上、あいかわらず何故か忙しい私は、金曜日の夜中にやっと全編を見終わることができました。

まず前提として、今年の出演メンバーを見て私としては大きな期待は持っていませんでした。また、NHKの放映時間が年々減少気味にあることもじつに残念に思っているしだいです。

てな事で、どこから始めますかねぇ。

前編のダイジェスト的内容は本編と共に話題とさせていただくとして、まずはラウル・ミドンからまいりましょうか。
正直私、この方をよく存じておりません。アコギをパーカッシブルに弾くのを聴いて映画『奇跡のシンフォニー』を思い出したりしておりましたが、この方の演奏を聴くとまさにジャンルなんてぇものは後付の何ものでもないという気分になりますよね。アコギとマウストランペット、聴き入る要素はおおいにありました。「もっと狭い会場で生ライブを聴いたら良いかもしれない」なんて思いました。

次は菊地成孔・DCPRGですか。
う~~~ん・・・・私としてはここは寸評を避けたいと思います。ぶっちゃけ言いますと、完全に私の好み外です。ごめんなさい。

お次は「JAZZ FOR JAPAN "LIVE"」
日本に対するメッセージとしてはじつにありがたい主張はあったのですが、アル・ジャロというひとは、ライブを生で観ると良さがもっと伝わってくるんでしょうか?その魅力がイマイチ私には伝わってきませんでした。
それより、なんだか良い感じの爺さんになったフューバート・ローズをもう少し前面に聴いてみたかったかな?

じつに短い放映でしたがミシェル・ルグランの「シェルブールの雨傘いろんなバージョン」、これは面白かったですねぇ、ライブハウスかなんかで、チャチャッとこんな楽しい演奏を聴かせてくれたら、ウケルでしょう。他の演奏も聴いてみたかった。

カウント・ベイシー楽団、なんかホッとしますね。正直これもまた私の主流範疇ではないのですが、二曲と言わずもう少し放送枠を増やしていただきたかった。

リシャール・ガリアーノと寺井尚子の「THE PIAZZOLLA PROJECT」、これは楽しみにしていた演奏です。
「ストリングス系は嫌いだろ」と言われるとグーの根も出ないのでありますが、ピアソラ好きの私としましてはここは許せるんでありまして(笑)、ピアソラのようにおもわずのめり込んで「あっいう間に時間が過ぎてしまう」といった感覚は無かったものの、全体に物語を感じるようなじつに良い演奏だったように思います。

次は上原ひろみ
いやいや助かりました。(?)ちょっくらジャズフェスということを忘れかけていましたから(笑)
今放送で私にとっての最大のヘソ、いや、最大の中心、お気に入りはやはりこのトリオでした。特に「BEETHOVEN'S PIANO SONATA No.8, PATHETIQUE」。おなじみの主旋がブルージーに色づけされていって、その色が様々な風景を作りだしていく・・・・紅葉みたい?
とても楽しい演奏だったように思います。

おっと、時間が無くなってしまいました。(って、ラジオ番組じゃないっちゅうの。笑)
この続きは次回ということで、今回はここまで

さて、今日の一枚は、バーニー・ケッセルです。
じつはね昨日、「東京JAZZ」に感化されて、珍しく上原ひろみのアルバム「VOICE」を買ってしまったのですが、まだ聴き込んでいないので、今日のところは紹介を諦めました。
それで「何故にバーニー・ケッセルなの?」ちゅうはなしですが、
先日、とある方と「マリリン・モンローが好きか嫌いか」という、どうでもいい話をしていまして、ふと「お熱いのがお好き」を見たくなったんです。
すると我が家にテレビから録画したんでしょうねぇ(よく覚えていない)、ビデオテープからDVD化したものが出てきたんですが、これがア~タ、無茶苦茶な映像になってまして・・・・これぞまさしく地デジ化の弊害ですよね「ちょっと前なら見られたが、今となってはちと見てられねぇ」てなもんですよ。
けっきょく見るのを諦めて、このアルバムを引っ張り出してきたという、まっそんなわけです。

このアルバム、コンテンポラリーというレーベルからも、ジャケットからも、そしてハリウッド映画題材という点からも、いかにも西海岸ってな雰囲気プンプンのアルバムなんですが、なかなかしっかりした出来であります。もちろん「ウエストコースト・ジャズはちと」という方にはどうかとは思いますけど、そうですねぇ、やっぱアート・ペッパーがミソでしょうか、しっかりと作り込まれた中にもキラリと光る部分はある、そんなアルバムだと思うのですがいかがでしょうか。

ところで、このジャケをどう思います?コンテンポラリーらしいっちゃらしいんですが、私にはなんともチープな感じがします。いや、逆にそそわれる方もいるのかな?
どちらにしても一つ言えるのは、ジャケと内容がマッチした一枚とは言い難い気がします。そこが良いんですけどね。

ちなみに、私は昔からマリリン・モンローはあまり好きくありませんでした。しかし最近、みょ~~~にあの唇が・・・・・中年のイヤラシサは知らぬ間に態度に出るものです。気を付けねば。

SOME LIKE IT HOT / BARNEY KESSEL
1959年3月30,31日, 4月3日録音
BARNEY KESSEL(g) JOE GORDON(tp) ART PEPPER(as,ts,cl) JACK MARSHALL(g) JIMMIE ROWLES(p) MONTY BUDWIG(b) SHELLY MANNE(ds)

1.SOME LIKE IT HOT
2.I WANNA BE LOVED BY YOU
3.STAIRWAY TO THE STARS
4.SWEET SUE
5.RUNNIN' WILD
6.SWEET GEORGIA BROWN
7.DOWN AMONG THE SHELTERING PALMS
8.SUGAR BLUES
9.I'M THRU WITH LOVE

おまけ、
先週は『麺ズ・ドライブ』でお休みしましたが、『料理当番、本日の一品』です。

まずは、秋の味覚栗です。いつもは白米に餅米を混ぜて『栗ご飯』にするのですが、今回は『おこわ』にしました。

『おこわ』と合うかどうかは「?」ですが、母のリクエストで豚すきです。
「もっとキノコが入っていると良かった」
とは、母の弁です。(キノコ嫌いで悪かったですねぇ~~だ)