またしても更新をサボって言うことではありませんが、ここ一週間、特に先週末は「東京JAZZ 2011のテレビ放映」、「O-クママのひとり旅宣言」、「もらい物秋の収穫」等々話題に事足りませんで、二、三回分の更新はそれだけでも可能なのであります。
まっ、それについてはオイオイ紹介するとして、今日はまず昨日突然実行となった「麺ズ・ドライブ」のお話しを一つ
「いやぁ僕は○○好きでしてね」
てなこと言うと
「あらま、あなたもですか、趣味が合いますねぇ」
なんてことになったりして。
ところが、こんないいかげんな会話は他にないってぇくらいこれがいいかげんでして、
例えば、「女好き」という表現をすればたいていの男はこれに当てはまるもんでありますが、それじゃあ好きな女性の趣味が合うかというと全く違うもんであります。「○○好き」なんてぇもんは、何を基準にするかが問題で、ほとんどが「趣味が合う」とまでは言えないものです。
我が友S君と私も「趣味が合う」なんてぇことはそうそうはありません。そんな中でもしいて探すとすれば、「女好き」は別として、「酒好き」「麺好き」・・・・特に「蕎麦好き」ってぇ点では「趣味が合う」かもしれません。
「バブ、山都ってぇところで『新蕎麦祭り』があるらしいんだけど」
昨日はそんなS君の一言から、新蕎麦食べたさに『麺ズ』二人のドライブとあいなったのでありました。
山都というのは、あのラーメンで全国区となった喜多方市西部の町で、『飯豊とそばの里』てなキャッチフレーズで売り出しておる地区であります。
同じ県内とはいえ高速を使っての2時間半、『麺ズ』二人のドライブってぇのは昨日の空模様のように微妙な感じではありましたねぇ、ついつい「やっぱ助手席は女性がイイやね」何回ぼやいたでありましょうか。
おそらくは、この地区のメインストリートなのでありましょう、500メートルくらいでしょうかねぇ通行止めになった道には、所狭しと露店が建ち並んでおりました。
「どれどれお目当ての新蕎麦はと・・・・」
この地区の蕎麦店、8店舗がズラッと並んでいます。
いかに蕎麦好きとはいえ蕎麦8食を食べるにはいささか胃が老化しすぎておりますから
「ちょいとオネェちゃん、お勧めするとしたらどこかいな?」
マスクで全貌は明かされておりませんでしたが、おそらくはミス山都クラスの美人であろう食器返却テントで頑張っていた女性に訊ねると
「『萬長』と『飯豊龍胆そば』かなぁ?」
「それいただきます。」
まずは『山都そば処萬長』さんのもりそばをズルズルっと
「ん、なるほど、喉ごしはすこぶる良い、ただ蕎麦の香りが・・・・・」
後からプ~~~ンとやってきました。
つぎは『飯豊龍胆そば』さん
「おうおう、ここのはいかにもそば粉百パー手作り感が出ておる蕎麦でござんすなぁ」
写真で分かりますかねぇ?『山都そば処萬長』と比べて太さがまちまちなんです。蕎麦の香りはこちらのほうが強かったかな?
二人の感想としては、できれば露店ではなくキチンとそれぞれの店舗で味わいたかったというのが本音でしたが、それでも新蕎麦を食べられただけで満足でした。
こちら売店の看板娘?気さくなお嬢様??でした。
「嫁にお土産でも」
「あらら、S君、へんに優しいじゃござんせんの」
けっきょく買ったのは地酒と鬼ぐるみ(胡桃)って
「嫁じゃなくて、自分ジャン!」
中年男『麺ズ・ドライブ』は、まだまだ続くのでありました。
次回、「蔵の町喜多方編」こうご期待(なんじゃそりゃ)
さて、今日の一枚は、アーチー・シェップです。
コルトレーンとシェップとの関係は、いまさらここで語る必要もないと思いますので省くとして、ともかく、コルトレーン推薦のもとインパルスと契約したシェップが最初に出したアルバム、それが今日の一枚です。
後ろからコルトレーンが見守っておりますねぇ、じつに良い雰囲気のジャケットと取るか、ちょっと怪しいジャケット取るか、後者の方は心が病んでいますからお気を付け下さい。(笑)
題名のごとく5曲中4曲がコルトレーンのオリジナルですし、ある意味当時のシェップとしては聴きやすい部類の演奏内容、コルトレーン好きの私にはさぞかし好みの一枚のように思われる方もいるかと思います。が、以前言いましたよね「私は当時のシェップの音がどうしても好きになれない」というトラウマを持っておりまして、それは前衛前衛したスタイルを嫌っていたものではないのです。ですからこのアルバムも以前はほとんどターンテーブルに乗ることはありませんでした。
それがある程度の歳になると、当時のシェップの心境というか、つまり、師と仰ぐコルトレーンの存在と、師とはいえその次にある世界を見てみたいという野心と、それをどう演奏にぶつけていくかという若さとが音の一つ一つに見て取れるような、そんな興味が湧いてくるのです。(あいかわらず音には不満があるんですけどね)
ともかく、以前より聴く回数は確実に増えた一枚です。(朝一とか、ロックグラス傾けながらは聴きませんけどね。笑)
FOUR FOR TRANE / ARCHIE SHEPP
1964年8月10日録音
ARCHIE SHEPP(ts) JOHN TCHICAI(as) ROSWELL RUDD(tb) ALAN SHORTER(flh) REGGIE WORKMAN(b) CHARLES MOFFETT(ds)
おまけ、
中年男二人にもちょっとした出会いはあったわけで、ミス山都クラスの美人も売店の看板娘もそうではありましたが、同じ我が田舎からおこしになったという女性と偶然出会いまして、『山都そば処萬長』さんでは、ご一緒させていただきました。
名前も聞かずに分かれてしまいましたが、素敵な方でしたよ。
そのへんでもしまた会ったら声をかけてくださいね。
彼女は鶏南蛮そばをめしあがっていました。