JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

私だって可愛かったんだから

2007年11月05日 | g-i

昨晩は「休もうかと思っていた」というママに、『ブリ照り』と『タコサラ』持参を餌にむりやり店を開けてもらい飲んできてしまいました。まったくワガママなお客さんです。


ずらっとマッカランが並んでいるのにバーボンを飲んでしまう私・・・

先日、息子が残していったガラクタを整理していたら、「捨ててもいいよ」と言ってた荷物の中から消印のない4,5枚の封書が出てきました。ふと差出人を見ると女の子の名前、
「ひょっとして、ラブレターかい?」
もちろん、中は読まずに取って置いてやることにしましたが、あのバカ息子でもラブレターをもらっていたなんてねぇ・・・「えへへへへへ」って、私が照れることはないんですけど

今の子はラブレターなんて書くんですかねぇ?メールかなんかで済ませてるのかなぁ????
そっと渡されたラブレターにドキドキする、いいもんですよねぇ、ぜったいにメールにはない味わいがあると思います。
かく言う私だって、若かりし頃ラブレターを書いた覚えがあります。ところが、夜、盛り上がって書いたときには名文だと思い込んでいたのが、翌朝読み直すとまったくの駄作に思えて破り捨ててしまう、実際に渡したラブレターは1,2通だったような気がします。

ところで、『五大力』ってご存じでしょうか?えっ?ラーメン屋だろうって、違います違います。
『五大力菩薩』を略した文字で、昔、女性が恋文を相手以外が開けないようにと封じ目にこの文字を書いたのだそうで、国を守るとされる五人の菩薩、无量力吼(むりょうりくく)、雷電吼(らいでんく)、無畏方吼(むいほうく)、龍王吼(りゅうおうく)、金剛吼(こんごうく)にお祈りすれば、その手紙も守ってくれるというおまじないのようなものであったそうです。余談ですが、果ては女性が愛する男性への貞操の証として、あるいは二世を契った夫婦の誓いの言葉として、櫛や簪(かんざし)、煙管(きせる)、三味線など日用身の回り品に『五大力』と彫ったり書いたりするといった使い方までされた文字でもありました。

いずれにしても、ラブレターを他人に見られるというのは、いただいた方も書いた方もよろしくないわけで、家に帰ってゆっくり読めば良いものを、早く読みたいもんだから、帰りがけに人気のない神社の石段かなんかで、まわりを気にしながらそっと読む、じつに整った綺麗な字が彼女の性格さえもあらわしているようで、文字を見ただけで「ポッ」として、『好き』だの『恋』だのの文字が目に入ってきたひにゃあーた「デレー」ですよ。
かわいかったなぁ~~~~バブちゃん。

んっんっんっ、ともかく、息子のラブレターは大切に取って置いてやろうかと思います。

さて、今日の一枚は、31才という若さで亡くなったアルト奏者、アーニー・ヘンリーの最後のリーダー・アルバムです。
そういえばヘンリーもモンクと活動を共にした時期がありましたね。「BRILLIANT CORNERS」で聴くことが出来ます。「BRILLIANT CORNERS」なんかでは、ロリンズにも負けない存在感を示していました。そうそう、これも余談ですが、同じモンクから多くを学んだどうしということからでしょうか、コルトレーンの「THEME FOR ERNIE」(「SOULTRANE」)は、コルトレーンがヘンリーに贈った追悼曲です。

このアルバムは、題名の通り、7曲のスタンダードと自作のブルース1曲というラインナップ。全曲で爽快なアルトを楽しめるアルバムだと思います。(リズム・セッションも文句なしのメンバーですものね。)


SEVEN STANDARDS AND A BLUES / ERNIE HENRY
1957年9月30日録音
ERNIE HENRY(as) WYNTON KELLY(p) WILBUR WARE(b) PHILLY JOE JONES(ds)

1.I GET A KICK OUT OF YOU
2.MY IDEAL
3.I'VE GOT THE WORLD ON A STRING
4.SWEET LORAINE
5.SOON
6.LOVER MAN
7.SPECIFIC GRAVITY
8.LIKE SOMEONE IN LOVE



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