JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

事件への憧れ

2006年03月16日 | a-c
我が家の女性諸氏は、NHKの連続テレビ小説(今はそういわないのかな?)を毎日楽しみに観ております。(当然私は観られませんし、関心もありません。)

先日母が
「まぁ、最終回が近いっていうのに、いろいろ起こるわ」
「そりぁ、何事も無ければ、ドラマになんないでしょうが」

ドラマのように、次から次へといろんなことが起こっていては、現実には身が持たないでしょうが、それでも、幾分かの刺激が欲しいのが人間の性なのか、ドラマの中にそんな人間の欲求を置き換えるのでしょうね。
あのとても憶えられないくらい長い題名の2時間ドラマも、母は楽しみにしております。ふと、そんな時に「現実的な女性が、非現実的な世界に憧れる時なのか」などと思ってみたりして、
でも、これは女性にかぎった話でもありませんね、映画館から出て来ると、歩き方まで変わっている、なんて男性だって間々いますから、
母のように、ずっと家のことが中心だった人にとっては、さらにそれが激しいのかも知れない。

「何事も無いのが、幸せなのに、どこかで事件を待ち望む」これが人間心理でしょう。
若かりし頃は事件も多くて、毎日のようにいろんなことで悩んでいた、それがまさに若さであり、歳とともに消えていく感覚なのかな。

「母上、もうすぐ私がとんでもない事件を起こすから、楽しみに待っててね」(冗談、冗談)

さて、ジャズ界での事件は多々ありますが、この人の起こしたムーブメントも、また大きな事件でありましょう。
彼がM.J.Q.のもとを訪問しなかったら、ジョン・ルイスが「夏季ジャズ学校」に参加することを勧めなかったら、ジョン・ルイスのレコーディングをするようにという説得がなければ、このアルバムも、「ファイブ・スポット」での賛否両論を巻き起こしたライブも、生まれませんでした。まさに事件を巻き起こしたオーネット・コールマン。
正直に言うと、私はあまり彼を得意としません。ところがこの「ジャズ来るべきもの」は、別物、不思議と引き込まれる魅力を感じます。どうしてでしょうか?

THE SHAPE OF JAZZ TO COME / ORNETTE COLEMAN
1959年5月22日録音
ORNETTE COLEMAN(as) DON CHERRY(cornet) CHARLIE HADEN(b) BILLY HIGGINS(ds)
1.LONELY WOMAN
2.EVENTUALLY
3.PEACE
4.FOCUS ON SANITY
5.CONGENIALITY
6.CHRONLOGY

おまけ、
ジャズ四方山話」更新しました。よろしければご覧下さい。


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2 コメント

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そのような背景が・・ ()
2008-01-18 00:27:09
あったとは知りませんでした。まだまだ勉強不足です。色々と教えてください!
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猿さん (バブ)
2008-01-18 19:44:26
古い記事をTBさせていただき、申し訳ありませんでした。

ご自分で演奏をなさる方には、何を言ってもかなわないと思っています。
これからもよろしくお願いします。そして、演奏も頑張って下さいね。
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