JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

秋の不思議な力

2006年10月21日 | d-f

今日は気温は低めだったものの、秋らしい良い天気、こんな日に家の中でゴロゴロしているのは、心身ともに悪影響だといつものごとく、ちょっと遠出のお散歩に出かけてきました。



カエデ、サクラ、ヤマブドウ、ミズキ、ヌルデにダンコウバイ・・・・
まだ、紅葉にはしばしの時が必要なようですが、それでも所々に深まる秋を感じることも出来ました。
「そういえば、むかしむかし、紅葉で作った栞を一枚、可愛いあの子にもらったことがあったっけ」そんなことを思いながら落ち葉を一枚拾い上げれば、なぜかちょっぴり寂しくなるのは、秋が持ってる不思議な力のせいかもしれません。



寂しくなった心も、けなげに咲く花があれば、ホッと温まります。

いくら気温が低めとはいえ、一時間も歩けば体は温まり、いつの間にか額に汗まで、
「なんだかとってもいい気分」
若い頃は、「暗い冬を迎える秋より、輝く夏に向かう春のほうがいいな」なんて時もありましたけど、今は静かに落ち着いた秋の方がいい、ベンチに腰掛けて煙草に火を着ければ、白い煙が秋空の雲と重なって・・・・・・

おや?なんだかいつもの私じゃないような・・・・これも秋の不思議な力
今なら私も詩人になれるかも・・・・大きな勘違いもまた、秋の不思議な力
不思議な力に包まれて、もう少しだけ歩きましょうか

「ただいまぁ~~」
いつもより多く歩いたせいで、喉も渇きました。ビタミン補給も必要だろう。
ここは、フレッシュ・グレープフルーツ・ジュースでも作って、飲んじまおうかな。
「あら?ちょっくら糖分がたんないねぇ」
冷蔵庫の奥底に眠るグレナデン・シロップを少々
「げっ!こりゃ甘すぎたなぁ、しかたない、本意ではないけど・・・」
ジンをドバッと入れて、飲んでしまった私、ジュースが無くなってもジンだけ加えて飲んでりゃ、いつもと変わらぬ酔っぱらいじゃありませんか。
結末には、秋の不思議な力の影響は何も受けなかったという、土曜の午後のつまらぬ戯言でございました。・・・・おそまつ

さて、今日は少々力を入れて聴きますよ。エリック・ドルフィーであります。
このアルバムも、私にとってはなかなか手に入らなかったアルバムでした。
「IN EUROPE」とちがい、聴く機会も少なく、欲しくて欲しくて、やっとのことで手にしたときには、大喜びで聴いた覚えがあります。
一曲目のドルフィーのソロを聴いただけで、もう私は何処かへ行ってしまいます。まるで秋の不思議な力に誘われるように(なんちゃって)
当時のヨーロッパでのドルフィーに関しては、はっきり言って、共演者には期待しない、というのが私の原則、それでも、「酒飲みにつまみはいらねぇ!」的な満足感をヨーロッパでの各アルバムに感じるのです。

STOCKHOLM SESSION / ERIC DOLPHY
1961年9月25日, 11月19日録音
ERIC DOLPHY(as,bcl,fl) IDREES SULIEMAN(tp) KNUD JORGENSEN, RUNE OWFERMAN(p) JIMMY WOODE(b) STURE KALLIN(ds)
1.LOSS
2.SORINO
3.ANN
4.GOD BLESS THE CHILD
5.LEFT ALONE
6.GEEWEE
7.DON'T BLAME ME
8.SORINO

おまけ、
長らくさぼっておりましたHPの更新、秋の不思議な力を借りて、「ジャズ四方山話」の新作をリリース(笑)いたしました。よろしければご覧下さい。



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