JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

やにさがって

2005年09月22日 | d-f

今日は、久しぶりにパイプ・タバコを仕入、楽しんでおります。

私が初めてパイプを手にしたのは、二十歳そこそこだったと思いますが、新宿のアドフォックで購入、マニュアルを読みつつの初体験でした。
ところが、パイプというのはそんなに簡単に楽しめるものではなく、火種が保たない、口の中があれる、等々、はじめは苦労するものであります。
何故、そこまでしてパイプを始めたのか、これはまさにカッコつけに他なりません。
映画やドラマでくゆらすパイプ、なんともカッコ良く見えたのですね、やっとのおもいで、人並みにパイプを扱えるようになりました。ところが、私が見た映画やドラマのなかでは、何ともパイプが似合う男がカッコ良かったわけですけど、私の場合、当時は「童顔」ということもあり、どうにもこうにもカッコがつかない、まさに「こんなはずでは」状態でありました。

まぁ、きっかけはともかくとして、パイプ・タバコの香りは、なんともいい香り、以降、人前はさけつつ、ときおり楽しんでおります。

さて、この話にぴったりの「やにがさがる」という言葉をご存じでしょうか?
昔、キセルを使ってタバコを楽しんでいた時代、キセルの雁首を上にあげ、体を反り返した姿勢でタバコをくゆらす、これがカッコ良いとされていたそうで、当然雁首をあげればタバコのヤニがさがり、口の中がヤニだらけになってしまいます。
カッコ良さの前には、それすらも我慢してしまう。そこから「気取って構える、高慢な態度を取る、いいきぶんになってにやにやする」ことを、「やにがさがる」と言うようになったという話。

まさに、その時、私は「やにがさがって」いたのでありました。

パイプ・タバコを楽しみながら、何を聴きましょうか?
エバンスでも聴きましょうか?
トリオでもいいんですけど、久しぶりのパイプですから、エバンスも定番のトリオはやめて、久しぶりにこのアルバムにしましょう。
「あなたと夜と音楽と」いい曲名ですよね、フレディー・ハーバードとジム・ホールもこれまたよろしいんじゃないでしょうか。

INTERPLAY / BILL EVANS
1962年7月16,17日録音
BILL EVANS(p) FREDDIE HUBBARD(tp) JIM HALL(g) PERCY HEATH(b) PHILLY JOE JONES(ds)
1.YOU AND THE NIGHT AND THE MUSIC
2.WHEN YOU WISH UPON A STAR
3.I'LL NEVER SMILE AGAIN
4.INTERPLAY
5.YOU GO TO MY HEAD
6.WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS

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2 コメント

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ふ~む・・・ (あずき)
2005-09-23 10:32:34
「やにさがる」

言葉は知ってましたが正確な意味や由来はさっぱりでした。



バブさんのおかげでどんどん賢くなれるかも・・・いやしかし記憶力が追いつかない^^;



インタープレイ、お気に入りです。

I'LL NEVER SMILE AGAIN

のアレンジ、聴くたびにすごいと思うし

WRAP YOUR TROUBLES IN DREAMS

このハバードがまたたまらないです♪



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あずきさん (バブ)
2005-09-23 21:56:55
「やにさがる」なんて、すでに死語でしょう

日本語って、いろんなところで生まれて、スタンダードになり、消えていくものもあります。

今、若い連中が使っている言葉の中からも、きっとスタンダードが生まれ、新しい日本語へとなっていくに違いありません。



ハバートとジム・ホールを起用したあたり、エバンスはただ者じゃない。
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