JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

虫すだく夜、腰くだく

2009年09月13日 | g-i

しばらく続いた秋晴れも昨日は一休み、今日も雲が残っているのかと思ったら、なんと完璧な青空が戻ってきました。
あはは、こんな良い天気なら何処かに出掛けりゃいいのにねぇ、選挙(先日の衆議院議員選に引き続き、市長選の投票日が本日だったもので)ついでに夕食の買い物をしてきただけで、あとは予告どおり、DVD鑑賞に浸っておりました。(昨夜からちょっと腰が痛くて、自転車も今日は出動なしでした。)
まっ、そのDVDのお話はまたの機会ということで・・・・

「バブさ~~~ん、どうにかしてくださぁ~~い!!」
Mさんのお店のアルバイトSさんです。
だいたいこんな事を言ってくるときは、かのゴキちゃんか、足のちょっと多いあいつか、そんなもんが顔を出したときなんでありますが
「なになに、ゴキちゃんか??????なんだよぉコオロギじゃん」
素手でサッと捕まえて、外にに逃がしてやると
「バフさん、今素手でしたよね、素手・・・・気持ちわりぃ~~~」
「そんなぁ、ふつうコオロギや鈴虫、バッタ、トンボくらいなら、大丈夫じねぇ?」
「あたしは絶対にダメです。せいぜいカブトムシとクワガタがなんとかですもん。」
「あはは、そんなこと言って、ちっちゃいときは大丈夫だったろ、へたすりゃそのまんま食べちゃったりして」
「そんなわけないでしょ」

でも、小さい頃はナンチャなかった虫も、今はちょっと苦手ってぇのがけっこうありますよね。
ゴキブリにムカデ、毛虫、ゲジゲジ、ハエにハチ、メンタマのような模様の付いたデカイ蛾なんかも、そりゃ小さい頃だって気色の良いものではありませんでしたが、かなりなものまで素手で平気でつかんでいたように思います。

和歌や俳句の世界じゃ虫というと秋に鳴く虫だけをさすようですが、その鳴き声にいろんな想いを重ね合わせやすいということなんでしょう。
でも、「鳴き声は良くても、そのものはちょっとねぇ」っていぇのが本音なんでありましょうね。
「おかあさん、あのへんで鳴いてるよ」と捕まえに行くのが子供で、「いいからほっといて、鳴き声を楽しみなさい」てぇのが大人ってことなんでしょう。
たしかに、もし仮にゴキちゃんが綺麗な鳴き声を聴かせてくれるとしても、見たかぁありませんもんね。(笑)
なんとなく寂しげな秋の夜を、さらに演出してくれるあの虫の音。ゴソゴソ山のようなコオロギが地をはっている姿は想像したくありませんから、「虫すだく」てな季語も、虫が集まっている(「すだく」は「集く」ですから)という意よりは、そこかしこから虫の音が聞こえてくるてな感じの意味になるんでしょうね。
いずれ、虫たちの愛の囁きに哀愁を感じるのは、秋という季節が作り出す我々の独特な気分とそれが、絶妙にリンクするからなんでありましょう。

今晩も虫すだく夜、雄虫たちの必至のラブコールがあちらこちらから聞こえてきます。
いやいや、哀愁に浸ってばかりじゃいけませんよ。我々人間の男性諸氏も、秋の虫に負けずに、草食だろうがなんだろうが、この季節こそ、愛を囁く時なのかもしれません。

泣き虫、弱虫、いじけ虫、
いろんな虫はいるけれど
あのこの肩を抱き寄せて
そっと囁くラブコール


ってね、
頑張れ!日本男児!
頑張れ!オレ!
(はぁ?)

てなわけで、「腰がどんなに痛くても、できればオナゴを口説いて痛ささえも忘れたい」との私の願望など誰も聞き入れてくれるわけもなく、痛さを我慢しながらの夕食作りです。
『料理当番、本日の一品』


一本焼きにしたのに乗る皿がなくて・・・笑

え~~、近くで港に上がる秋刀魚も今が旬、脂がタップリとのっております。ここは素直に塩焼きが良いでしょ。

こちらは、里芋の煮っ転がしにセロリのきんぴらです。

セロリの柔らかいところはもちろんサラダでいただきましたよ。焼いた海老と生で食べられそうな野菜を適当に見つくろって、秋刀魚の塩焼きだけでは余ってしまった酢橘を搾り入れたサッパリ・ドレッシングで和えました。

さて、今日の一枚は、ダスコ・ゴイコヴィッチです。

我がブログに彼がご出演いただくのは、これで二回目でしょうか。私がいかに彼を聴き込んでいないかということなんですが、
おそらく私がゴイコヴィッチに初めて出会ったのが、今日のこのアルバムだと思います。

原盤はスペインのレーベルEnsayoから出た「TEN TO TEO BLUES」、これが希少盤で、ほとんどの方がこのenja盤でお聴きになっているのではないでしょうか。(もちろん私もEnsayo盤などお目にかかったこともありません。笑)

やれ、フュージョンだ、電化だ、と私が最も毛嫌いした時代に、エスニックな雰囲気と「私はハード・バッパー!」みたいな感じが混ざり合ったゴイコヴィッチのこの一枚は、悔しかなヨーロッパ・ジャズの質の高さをうかがわせるに充分であったとは思います。

「ジャズ喫茶で始めて聴いたときに、ジャケットを見て名前が読めなかったんだよなぁ」
「あれ?じつはそれが原因でゴイコヴィッチを敬遠してたとか?」
「・・・・・・」

ともかく、ヨーロッパのミュージシャンだからドウノコウノってな偏見は、今は無いつもりです。

AFTER HOURS / DUSKO GOYKOVICH
1971年11月9日
DUSKO GOYKOVICH(tp) TETE MONTOLIU(p) ROB LANGEREIS(b) JOE NAY(ds)

1.LAST MINUTE BLUES
2.A CHILD IS BORN
3.OLD FISHERMAN'S DAUGHTER
4.REMEMBER THOSE DAYS
5.I LOVE YOU
6.TEN TO TEO BLUES



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