今日も暖かな一日で、夕食の買い物に出かけたら一昨日までつぼみだらけだったような桜の木まで「へへん、咲いちゃったよ」と誇らしげにピンク色に染まっていました。
ずいぶん前ですが『共犯幻想』という週間平凡パンチに連載されていた真崎守の漫画を紹介したことがありました。
先日、偶然にもその真崎守の話で盛り上がったことがありまして
「『共犯幻想』かぁ、しかしよく三巻とも持ってたねぇ」
と感心していただいたのは私より三つ年上のWさん、
「真崎守っていったら、『共犯幻想』それに『はみだし野郎の伝説』俺も読んだんだよなぁ」とこうです。さらに
「そういえば、昔、ほら『何とかコース』とか『何とか時代』とかいう学生雑誌みたいのあったジャン、たしか『何とかコース』のほうだったと思うけど、真崎守が連載してたよね」
詳しい方がいらっしゃるものです。我が同年齢の友に話してもなかなか真崎守を知っている者が居ないのに・・・
そんなこんなで、思い出したように先ほどまで『共犯幻想』を読み直しておりました。
(風花に舞う蝶が右端に書かれたページ)
蝶が
生まれる日
すべての
神話がきえる
風を泳ぐ
命ひとつ
陽の中を
くぐれば
時が
あり
蝶が
生まれる日
すべての
神話が蘇る
(ページ代わって見開きに 黒ベタに白い線一つ)
これが『共犯幻想』のラスト。って、読まなくちゃなんだか分かりませんよね。でもね、今こうして読み直してもなかなかよろしい漫画なのでありますよ。
小説やエッセイや評論や・・・・活字に大きく影響を受けた事もありました。でも、漫画からも大きな影響を受けましたねぇ。
『あしたのジョー』しかり、『カムイ伝』しかり、一連の永島慎二作品しかり、
思えば現代に息づく「漫画文化」は、作家の先生の努力はもちろんですけど、我々世代が築き上げてきたと言っても過言ではないわけで・・・・
でも取り巻く環境は大きく変わりました。私が小学校低学年の頃は、まだ貸本屋が存在しましたし、携帯で漫画をダウンロードして楽しむなんて、まさに漫画の中の想像世界にも無かったことでした。
こりゃビックリ、ネットで調べてみると、永島慎二の『漫画残酷物語』なんか電子書籍でダウンロードできるようです。
だけどこのへんの感覚はオジサンにはついて行けないところがあります。どうせなら「製本されたものをまた読んでみたい」と思うのは、やはり『アナログ漫画世代』とでも呼ばれる世代であるということでしょう。
最近は「老何とか」が進んで、なかなか漫画を読む気になれない私ですが「次回の引き籠もりは漫画三昧なんてぇのも良いかなぁ」なんて思ったりして・・・
「ジャズ喫茶」に「漫画本と文庫本」、一部邪道と呼ぶ方もいらっしゃいましたが、これもまた青春の思い出であります。
さて、今日の一枚は、カーティス・フラーです。
ニューヨークへ出てきて間もない時期の録音ですが、フラーは出て来るなりいたるところから引っ張りだこだったそうで、その高い能力がすぐに評価されたという証でもあり、トロンボーンという楽器に手を染める者が少なかったという証でもあります。
技術的にはどうなんでしょう?やっぱりJ.J.ジョンソンの方が上ということになるのでしょうか?それでもダイナミックさではフラーが一本勝ちのようにも思えます。
私的には、ほとんどB面ばかり聴いていたアルバムでしたが、今日買い物の帰りに、たまたまA面も聴いて「これからはこっちも聴こう」と思ったという、気付くのに何年かかってんでしょうね、まったく。
NEW TROMBONE / CURTIS FULLER
1957年5月11日録音
CURTIS FULLER(tb) SONNY RED(as) HANK JONES(p) DOUG WATKINS(b) LOUIS HAYES(ds)
1.VONCE #5
2.TRANCPORTATION BLUES
3.BLUE LAWSON
4.NAMELY YOU
5.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
おまけ、
『料理当番、今日の一品』
今日は安い鯵を売ってましたので、まずは『鯵の蒲焼き風』です。
こちらは『鶏つくねの上げ上げ蒸し』(笑)鶏挽肉にきざみネギを入れ、塩、醤油、ごま油、生姜汁で軽く味を付け、開いたお揚げでまき、ラップであめ玉のように包んで電子レンジに、輪切りにして盛ってとろみを付けたタレをかけました。(簡単なわりにけっこう好評でしたよ)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます