大型の台風が、猛威を振るっていますね、私は遠くの地から大きな被害が出ないことを祈るしかありませんが、影響ある地域の方はじゅうぶんにご注意い下さい。
今日の私は例によって夕食当番、ところがどうにも手をかける気力が無くて、刺身でごまかすことにしました。
刺盛りに、缶詰ウドの煮物に、キュウリと茄子のもみ漬け、これで勘弁してください。
刺身は、けっこう脂ののった鰹に、平目、そして秋刀魚です。秋刀魚はナメロウも添えてみました。
秋刀魚は、まだ脂ののりがいまいちですけど、刺身にするにはちょうど良いかもしれません。
ところで、秋刀魚は雄より雌が美味しいって知ってました?
「そんなこと言ったって、雄か雌かわかんないじゃん」ってですか?
それじゃあ見分け方をお教えしましょう。さんまの口先が黄色もしくはオレンジ色なのは御存じですよね。雌はこの色がオリーブがかって丸みを帯びています。秋刀魚をお買い求めになるときには気をつけてみてくださいね。
あとは刺身にするなら、目が透き通っていて、うろこが残っているもの、ピンと立つもの、そんなところが見極めでしょうか。
えっ?秋刀魚にうろこがあるのかって?
あるんですよ、剥がれやすいうろこは鮮度が落ちるとほとんど着いていないものです。詳しいことをお知りになりたい方は、日本で唯一生きた秋刀魚を展示している水族館『アクアマリンふくしま』のホームページでも覗いてみてください。私のように繊細な秋刀魚君の生態がわかりますよ。(笑)
「秋刀魚が出れば、あんまが引っ込む」、安くて美味しい秋刀魚は栄養たっぷり、鰯が高級魚になってしまった今、秋刀魚だけは庶民の味であり続けて欲しいものです。
秋刀魚の話となると、落語『目黒のさんま』がすぐ頭に浮かびます。
「やっぱり、さんまは目黒にかぎる」ってあれですけど、江戸時代、目黒は将軍家の鷹狩り場でした。鷹狩りの後休憩を取ったのが、百姓、彦四郎の開いた茶屋だったそうで、将軍家光がこのオヤジの人柄にたいそう惚れ込み、「爺、爺」と呼びかけ、以来この茶屋は『爺が茶屋』と呼ばれることとなります。ここを舞台にできた話が『目黒のさんま』だと言われています。
この『爺が茶屋』は、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれていますよね。
殿様がめしあがったのはもちろん刺身ではなく、焼き秋刀魚だったわけですけど、焼いた秋刀魚を食べる前に
「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか」って、必ず言ってから食べる人って、あなたの周りにいませんか?
今日はこのもとの詩、佐藤春夫の「さんまの歌」の一部を紹介しておきます。
あはれ
秋かぜよ
情あれば伝へてよ、
夫に去られざりし妻と
父を失はざりし幼児(おさなご)とに
伝えてよ
男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食いて
涙をながす と。
さんま、さんま、
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
あはれ
げにそは問はまほしくをかし。
あれ?思ったより暗い詩でした。?
さて、鰹も秋刀魚も、「戻り○○が美味しい」と相場が決まっています。そこで今日の一枚は「戻りケニー・ドリュー」なんてのは、いかがでしょうか?
ヨーロッパ時代のドリューをどう評価するかは、人それぞれとして、アメリカに帰って録音したこのアルバムを聴くと、忘れかけていたあのドリューが・・・・・「う~ん、やっぱりドリューはこれだよな」なんて思ってしまいます。
私には「戻りケニー・ドリュー」は、とても美味しい代物でした。
HOME IS WHERE THE SOUL IS / KENNY DREW
1978年10月15日録音
KENNY DREW(p) LEROY VINNEGAR(b) FRANK BUTLER(ds)
1.WORK SONG
2.PRERUDE TO A KISS
3.WEST OF EDEN
4.IT COULD HAPPEN TO YOU
5.ONLY YOU
6.THREE AND FOUR BLUES
7.ENDING
8.YESTERDAYS
今日の私は例によって夕食当番、ところがどうにも手をかける気力が無くて、刺身でごまかすことにしました。
刺盛りに、缶詰ウドの煮物に、キュウリと茄子のもみ漬け、これで勘弁してください。
刺身は、けっこう脂ののった鰹に、平目、そして秋刀魚です。秋刀魚はナメロウも添えてみました。
秋刀魚は、まだ脂ののりがいまいちですけど、刺身にするにはちょうど良いかもしれません。
ところで、秋刀魚は雄より雌が美味しいって知ってました?
「そんなこと言ったって、雄か雌かわかんないじゃん」ってですか?
それじゃあ見分け方をお教えしましょう。さんまの口先が黄色もしくはオレンジ色なのは御存じですよね。雌はこの色がオリーブがかって丸みを帯びています。秋刀魚をお買い求めになるときには気をつけてみてくださいね。
あとは刺身にするなら、目が透き通っていて、うろこが残っているもの、ピンと立つもの、そんなところが見極めでしょうか。
えっ?秋刀魚にうろこがあるのかって?
あるんですよ、剥がれやすいうろこは鮮度が落ちるとほとんど着いていないものです。詳しいことをお知りになりたい方は、日本で唯一生きた秋刀魚を展示している水族館『アクアマリンふくしま』のホームページでも覗いてみてください。私のように繊細な秋刀魚君の生態がわかりますよ。(笑)
「秋刀魚が出れば、あんまが引っ込む」、安くて美味しい秋刀魚は栄養たっぷり、鰯が高級魚になってしまった今、秋刀魚だけは庶民の味であり続けて欲しいものです。
秋刀魚の話となると、落語『目黒のさんま』がすぐ頭に浮かびます。
「やっぱり、さんまは目黒にかぎる」ってあれですけど、江戸時代、目黒は将軍家の鷹狩り場でした。鷹狩りの後休憩を取ったのが、百姓、彦四郎の開いた茶屋だったそうで、将軍家光がこのオヤジの人柄にたいそう惚れ込み、「爺、爺」と呼びかけ、以来この茶屋は『爺が茶屋』と呼ばれることとなります。ここを舞台にできた話が『目黒のさんま』だと言われています。
この『爺が茶屋』は、歌川広重の『名所江戸百景』にも描かれていますよね。
殿様がめしあがったのはもちろん刺身ではなく、焼き秋刀魚だったわけですけど、焼いた秋刀魚を食べる前に
「さんま、さんま、さんま苦いかしょっぱいか」って、必ず言ってから食べる人って、あなたの周りにいませんか?
今日はこのもとの詩、佐藤春夫の「さんまの歌」の一部を紹介しておきます。
あはれ
秋かぜよ
情あれば伝へてよ、
夫に去られざりし妻と
父を失はざりし幼児(おさなご)とに
伝えてよ
男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食いて
涙をながす と。
さんま、さんま、
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
あはれ
げにそは問はまほしくをかし。
あれ?思ったより暗い詩でした。?
さて、鰹も秋刀魚も、「戻り○○が美味しい」と相場が決まっています。そこで今日の一枚は「戻りケニー・ドリュー」なんてのは、いかがでしょうか?
ヨーロッパ時代のドリューをどう評価するかは、人それぞれとして、アメリカに帰って録音したこのアルバムを聴くと、忘れかけていたあのドリューが・・・・・「う~ん、やっぱりドリューはこれだよな」なんて思ってしまいます。
私には「戻りケニー・ドリュー」は、とても美味しい代物でした。
HOME IS WHERE THE SOUL IS / KENNY DREW
1978年10月15日録音
KENNY DREW(p) LEROY VINNEGAR(b) FRANK BUTLER(ds)
1.WORK SONG
2.PRERUDE TO A KISS
3.WEST OF EDEN
4.IT COULD HAPPEN TO YOU
5.ONLY YOU
6.THREE AND FOUR BLUES
7.ENDING
8.YESTERDAYS
マグロより美味しいかも・・・きっと美味しいに違いない!
こちらではお刺身にして美味しいくらいの鮮度の秋刀魚はなかなか手にはいりません。
その分他の魚があるわけですが・・
でも、本マグロの中トロ食べたいなぁ
だって、きっと秋刀魚はこれから飽きるほど続いたりするんですよ。
刺身、塩焼き、煮魚、秋刀魚飯・・・・・
調理方法はいろいろ変えても、毎年飽きちゃうんですよね。