JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

お手軽すぎねぇ?

2015年05月07日 | d-f

ゴールデンウィークも終わり、疲れきった者、寝過ぎた者、金を使いすぎた者、金が無いので何も出来なかった者、5月病にかかった者、仕事だった者・・・・
その結果がどう出るか?そんな日常の始まりであります。

私がこのゴールデンウィークにしたこと・・・・
なんも無いっちゃ無いんですが、前回お話しした読書でしょ、それからぁ・・・・
そうねぇYoy Tube を大きいモニターとステレオにつないで楽しんだくらいでしょうかねぇ、良い天気の連続だったのにじつにインドア思考でありますが。

私が動くコルトレーンを初めて見たときの感激は以前お話ししたかと思います。それがまぁ現代はじつにあっさりと見られる時代になってしまって・・・
「ちょっとぉ、お手軽すぎねぇ?
まっエエ事なんでしょうけどね。

1964年、そう、かの『至上の愛』が録音された年です。
マイルスは袂を分けたコルトレーン以来新たな可能性にふさわしいサックス奏者を求め、ラブ・コールを送り続けたのがウェイン・ショーター。そして、彼がやっとこさアート・ブレーキーのもとを離れる決心をしてくれたのもこの年です。
スタ録(『E.S.P.』)を行う前にマイルスはそのショーターを引き連れヨーロッパのツアーへと出かけたのでした。

と、Yoy Tube にそのヨーロッパツアーの動画がアップされておるではないですか。
「1964年10月11日ベルリン」とありますから、アルバム『MILES IN BERLIN』より日にちは後の映像かな?
ともかく私としては「MILESTONES」が見て(聴いて)みたかった気がします。
もち、メンバーはマイルス(tp)ショーター(ts)ハービー・ハンコック(p)ロン・カーター(b)トニー・ウイリアムス(ds)です。
音?そりぁア~タ言わずもがな、
「そこを追求するなら『MILES IN BERLIN』を聴け!」(笑)
それでも、ショーターのソロへの入り方云々の映像を見ることで、
「ふむふむ、なるほどなるほど」
なんてね。

1954年に『至上の愛』を発表したコルトレーンは、さらにマイルスとは別の道を歩み始めます。
You Tubeに1956年ベルギーでのライブ映像がアップされておりました。曲はご存じ「MY FAVORITE THINGS」であります。

『至上の愛』以降いわゆるクラブでのライブが、彼のあの長い演奏に適さない事を彼自身が理解していたし、『至上の愛』のような組曲がそれにふさわしいとも思っていなかったようで、事実『至上の愛』はライブでは演奏されませんでした。
さらに、それだけでなくこのカルテットが、そしてさらにそこから向かうであろう彼の演奏が、小さなクラブ向きで無くなることは、今私が聴いても納得であります。

ともかく、ベルギーでのライブ映像は、そういったこぢんまりさを感じさせない会場で思う存分やっとります。(笑)

そもそも、この二つの映像を比べる気はサラサラございませんよ。たまたま連続でYoy Tubeの映像を楽しんだというだけですから。
マッコイとハンコック、エルビンとトニー、ロンとジミー、このリズムセッションを比べただけで完全に別物ですし、このメンバーを選んだマイルスとコルトレーンは別れるべくして別れたのだなぁと感じるのみです。

ところで、この二つの会場のどちらか一つに行けるとしたら・・・・
私はやっぱりコルトレーンを見(聴き)に行きたい。(笑)

ともあれ、「初めて見た動くコルトレーン」あの感動は今や昔。こうあっさりいろんな映像が見られると、ねぇ、どんなもんでしょ
まぁまぁまぁまぁ、そう言いながら、何もすることの無い暇なゴールデンウィークを、いろんなところへ出かける楽しそうなニュース映像を指をくわえて「うらやますぃなぁ~~~」と見ているだけの私に、一時の安らぎをYoy Tubeが与えてくれたのですから、エエじゃないですか。

あれ?ひょっとして久々にジャズ・ブログらしい話だった?中身は無いけど。(笑)

さて、今日の一枚は、マイルスです。

1964年、ショーターを引き連れてのヨーロッパ・ツアーの前にマイルスは来日をしております。「ワールド・ジャズ・フェスティバル」ですね。
「どうせならショーターのお披露目を日本でやってくれりゃエエに」
と思った人がいたのかいないのかは、私は知りません。だってその頃の私は「♪みかんの花が咲いている~~♪」などと可愛らしく唄っているお坊ちゃまでしたから。(笑)

この時のサックスはサム・リバース、マイルス・クインテットにサム・リバースが加わった録音ってこれだけ?
そりゃあたりまえ、
来日前は、ジョージ・コールマンでしょ、「わしゃ行かんよ日本には」の一言で、来日時はサム・リバースね、ほんでもって来日後は一度もリバースに声をかけずに、待望のショーター、なんとなくリバースがかわいそうな気がするけど。
ただね、それだけにこのアルバムには希少感があるように思うのです。

 

つまり、リバースが聴くに堪えない奏者であるなら「日本をバカにしやがって」てなことになるのでしょうけど、「FUCHSIA SWING SONG」聴いたって「CONTOURS」聴いたって、彼が遅咲きの名プレーヤーであることは事実なんですから。

ともかく、後にも先にもサム・リバースが加わった唯一のマイルス・クインテット、聴く価値は大だと思います。

MILES IN TOKYO / MILES DAVIS
1964年7月14日録音
MILES DAVIS(tp) SAM RIVERS(ts) RON CARTER(b) HERBIE HANCOCK(p) TONY WILLIAMS(ds)

1.IF I WERE A BELL
2.MY FUNNY VALENTINE
3.SO WHAT
4.WALKIN'
5.ALL OF YOU
6.THE THEME



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