JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

VIPじゃなくてゴメンね

2010年09月19日 | g-i

3連休、みなさんはどのようにお過ごしでしょうか?
私は、Mさんのお店もありますので完全連休とはイカンのですが、それでも気分的に余裕みたいなものが出るもので、ちらっと自転車で出掛けたり、ゆっくり音楽を楽しんだりとまるで趣味人を気取っています。

そんな連休中日の今日は、予定どおり古いテレビをリサイクルへ出すために、わざわざお越しいただいたS君とともに電気屋さんへと行ってまいりました。
肝心の用件はそうそうに済ませ、ゆっくり電気屋を見るでもなく自宅へ、
「いやいやすまんかったねぇ、せっかくのお休みなのに」
てんで、心を込めて入れた珈琲を飲みながら楽しいお話しでも・・・・・・
考えてみりゃ、しょっちゅう会うS君とそうそう話題もないわけで、キャツは私がセレクトしたBGMを聴きながら新聞を読み始めました。しかも今日の新聞ではなく昨日の朝日新聞土曜版beです。

「オイオイ、我が家は喫茶店じゃナインやでぇ」
と私が、関西弁にもならないツッコミを入れても上の空。
「土曜版beはなかなか面白いだんべ」
「うん????うん」
まったく私の話には聞く耳無しです。
「ケッ、ちったぁ話をしろょ・・・・・ボクちゃん寂しいジャン」(笑)
すると
「18と16で、ボディーガード二人、専属カメラマン、家庭教師が付いて、一人一部屋のスイートルームって・・・・どっかおかしくねぇ?」
彼が私を完全に無視して読んでいたのは『フロンティア・ランナー ~VIPを「未開の日本」に案内』という、日本初のVIP専門旅行会社を立ち上げた在日韓国人3世Leeさんを紹介した記事でした。
「あっそれ、オレがアホらしくて読むの止めた記事だわ」
「16、7のガキが、お金は問題ないって・・どうゆう事?」

朝日新聞土曜版beを読んでいない方には、チンプンカンプンかもしれませんが、そんな世界のVIPのお子様達を相手にするのもLeeさんのお仕事なんだそうで
「そういうお子様にはいずれ大きなしっぺ返しが来るって、いや、来なくちゃおかしい、神様は許してもこのオレが許さねぇ!」
「アンタが許さなくても、この人達にはいっこうに問題ないと思うけど」
「・・・・・・」

でもねぇ、考えてみりゃ、どんな形であれそうして世界に対する見聞を拡げられる立場の子供と、「よう~~し、これでリサイクルのポイントももらえるっと」と喜んでいる親の子じゃ根本が違ってくるでしょう?・・・・子供は親を選べないんですからねぇ・・・・・・
「いや、やっぱり違う、16、7で、こんな美人のコーディネーターに案内された旅なんかしちゃイカンのよ。いかにVIPだろうとせめて苦労しながら自分自身が計画を立てた旅をするくらいのことをしなくちゃ、本来の見聞にゃならん!」
「そうだぁ!そのとおり!!!」

こうして、ただのヒガミとしか思えない話で、二人の喫茶タイムは終わったのでありましたとさ・・・・
「息子よ、娘よ、父がVIPじゃなくて悪かったねぇ」

ええ、VIPじゃない我が家は、今日もなるたけ安く上げようと苦労しつつオヤジが晩飯を作りました。『料理当番、本日の一品』です。

メインは、揚げ野菜と秋刀魚の唐揚げ梅肉味、それに特製大ぶりつくねです。

もう一つは、冷凍物の魚介類を使った酢の物です。
「ヘンだ、美人にコーディネートしてもらわなくたって、じゅうぶん美味しいお酒は飲めますって・・・・VIP野郎!悔しかったら安くて美味い手料理を作ってみろい!てんだぁ!」
う~~~ん、負け犬の遠吠えにしか聞こえないよねぇ(笑)

さて、今日の一枚は、ジョニー・グリフィンです。
ヨーロッパに移る前、リヴァーサイドでの最後の一枚ということになるでしょうか、

じつはさっきまでこのアルバムではなく、ウエス・モンゴメリーの「FULL HOUSE」を聴いてたんです。なんだか久しぶりに聴いたような気がするんですが、エエですねぇ・・・・・・
って、そうじゃなくて、その「FULL HOUSE」から一年、アメリカを去ろうとしていたグリフィンが選んだメンバーはバディとモンクというウエスの兄弟。しかも録音場所は「FULL HOUSE」と同じクラブ「ツボ」でありました。
う~~ん、グリフィンにとってそれは大きな意味があったのでしょうか?

まっともかく、中身も「FULL HOUSE」と同じようかというとさに非ず、クラブで録音したくせにライブ録音じゃないし(じつはニューヨークで録音されたとも????)、グリフィンらしからぬというか、グイグイ押し込んでくるいつものスタイルとはちょっと違う感じがします。
ところが、これがへんに良いんでありまして、美しいグリフィンもまた一興なのであります。
そして、アート・テイラーのドラミングがなんとも味わい深さを出しているように思います。

それにしても、このジャケット、みなさんはどう思います?
メンバーはシルエットで、そこにいろんな人の顔写真・・・・・う~~ん、中身が連想できるジャケットとはとうてい思えないし、正直、私は嫌いなジャケットの一つです。

DO NOTHING' TIL YOU HEAR FROM ME / JOHNNY GRIFFIN
1963年6月録音
JOHNNY GRIFFIN(ts) BUDDY MONTGOMERY(p,vib) MONK MONTGOMERY(b) ART TAYLOR(ds)

1.DO NOTHING 'TIL YOU HEAR FROM ME
2.THE MIDNIGHT SUN WILL NEVER SET
3.THAT'S ALL
4.SLOW BURN
5.WONDER WHY
6.HEADS UP



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