昨日の雨から一転、風は少々あるものの晴天です。
願わくば花の下にて春死なん
その如月の望月の頃
西行さんは、こう詠んでおられますが、
「どうせならさぁ桜満開の頃死にたいねぇ、お釈迦様の命日あたりが理想やねぇ。」
てな意味ですかね?
旧暦とはいえ2月15日頃、桜はどんなもんじゃろ?
まぁまぁ、西行さんがいかに釈迦を慕っていたかという事ですから、細かいところにはツッコまないのがよろしいでしょう。
ともかく桜を見ると少しでも心が明るくなるのは、私が日本人だという証でありましょうか。
「バブさん、桜餅の葉っぱを食べる方ですか、食べない方ですか?」
「はぁ?そりゃ残念だ、そもそも食べないから、桜鯛なら皮も食うけどね。」
そう言ったら身も蓋もございません。
「そうさねぇ、食べるとしたら・・・葉っぱもいっしょに喰うかな、へたすりゃ葉っぱだけが良かったりして(笑)」
「そうですか、そんじゃ、道明寺と長命寺、どっちが好きですか?」
「道明寺はあれだけど、長命寺なんて、よく知ってたねぇ、チミ」
そもそも桜餅を食べる気すら起きない私ですが、特に『道明寺』はいけません。
なんかこうプチプチしてそうじゃないですか、粟饅頭しかり、おはぎが昔から嫌いなのも、半殺しの米がプチプチ(ちょっと表現としては間違っているかも知れません。)して、ともかく甘いのがあまり得意で無いうえに、「甘くてプチプチ」てぇもんは、さらに輪をかけてイカンのですよ、私ゃ。
「花より団子」私にはこの言葉は似合いませんね。ピッタリくるのは「花より酒」でしょうが、そのくせ宴会嫌い、桜を見ながらドンチャン騒ぎというのは性に合いません。
毎年妄想しておりますけど、しっぽり二人で花見酒ってぇのが理想でありますねぇ・・・まっ叶わぬ夢ですから妄想するんですけどね。(笑)
桜餅、桜鯛、桜味噌に桜湯(塩漬けの八重桜にお湯を注いだヤツね)、桜がいかに愛されているかそんなもんからもよくわかりますよね。
「かあちゃん、スーパーに八重桜の塩漬けなんて売ってる?」
「見たことねぇなぁ、なんで?」
「いや、しばらくぶりで桜湯でも飲んでみたいなぁ・・なんてね。」
「似合わないからやめな」
あはは、
「よっ、こりゃイイ代物んだねぇ、安いねぇ!」
私ゃいわゆる「さくら」くらいしか芸がありませんってか
さて、今日の一枚は、ロニー・マシューズです。
私にしちゃ珍しい選択ですが、ここに至るまでちょっとした訳がございます。
みなさん聞き飽きた「MS発掘作業」も終盤を迎え、出てきたのがジョン・ヒックスの「IS THAT SO」でした。
以前申したとおり、私には一時「JAZZ聴きながら」とは言い難い時期がありました。
そこに突入する直前、私が興味を持ったのは、ミシェル・ペトルチアーニだけじゃありませんで、三人のベーシストにも触覚がピクピク動いておりました。
それは、ニールス・ペデルセン、ジョージ・ムラーツ、そしてレイ・ドラモンドの三人です。
もちろんペデルセン、ムラーツに関しては、アルバムも持っていたのですが、最後発で触覚に反応したドラモンドのアルバム(リーダー的存在としてね)は、持っておりませんでした。
きっかけは、ヒックスとのディオ「TOW OF A KING」だったと思います。
それでね、ずっと年を経てからこのアルバムを探したんですよ。でも見つからず、それで、トリオの「IS THAT SO」をMDに録音したのだと記憶しています。
そこで、今日の一枚、えっ?なら「IS THAT SO」でいいだろって?
まぁまぁ、それは後々にして、キッチリ持っているアルバムを先にしました。
てなことで、マシューズのピアノももちろん良いんですが、私はドラモンドのベースに心ひかれる一枚です。
SONG FOR LESLIE / RONNIE MATHEWS
1980年3月1日録音
RONNIE MATHEWS(p) RAY DRUMMOND(b) KENNY WASHINGTON(ds)
1.SONG FOR LESLIE
2.ASK NE NOW
3.IT DON'T MEAN A THING
4.SUSANITA
5.I SHOULD CARE
6.ONCE I LOVED
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