JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ひとりメーデー

2008年05月01日 | j-l

霜なくて曇る八十八夜かな   正岡子規

今日は、雑節『八十八夜』だそうでありまして、いよいよ初夏ですか・・・・ただね、昨日、今日と真夏日のところがあったてなニュースを聞きますと、ほとほと季節感が薄れてしまいます。
母に「そろそろストーブはしまっても良いんじゃないの」と言うと「『八十八夜の別れ霜』っていって、あと一回くらいは寒くなったりするから」
この温暖化の進む現代、先人の教えが生きるかどうか?
お天道様もKY、政治家もKY、なんにもかんにもKYじゃ、いかに高名な先人でもなにを教えてよいものやら分からなくなってるんじゃないでしょうかね。

♪ 聞け万国の労働者
  とどろきわたるメーデーの
  示威者に起る足どりと
  未来をつぐる鬨の声
   - 中略 -
  われらが歩武の先頭に
  掲げられたる赤旗を
  守れメーデー労働者
  守れメーデー労働者 ♪

「なんだ突然」でありますか?(笑)「聞け万国の労働者」メーデー歌です。
5月1日といえばメーデー・・・てなこと現代の若者に言っても全くピンとこないでしょうね。「MAY DAYだから5月の日?」みたいな、まぁそこまで行かなくとも「どんな歴史背景でどんな目的で生まれてきた日なのか」なんて事は知らないというのが現状でしょうし、私ですら参加したことはあってもその時すでに「なんのためのメーデーか?」といった疑問さえ感じた世代ですからこれもしかたのないことでしょう。

♪ たて 飢えたるものよ
   いまぞ 日はちかし
  さめよ 我がはらから
  あかつきは きぬ
  暴虐の鎖 断つ日
  旗は 血にもえて海をへだてつ
  我らかいな むすびゆく
  いざ たたかわん いざ
  ふるいたて いざ
  インターナショナルわれらがもの ♪

何だか労組の集会のようになってきましたが、革命歌「インターナショナル」です。そういえば我が知り合いにこれをロック調にしてステージで歌ったアホがおりましたっけ(笑)

「インターナショナル」
(名)
(1)社会主義運動の国際的組織。
→第一インターナショナル
→第二インターナショナル
→第三インターナショナル
(2)革命歌。1871年フランス人 E =ポチェの作詞に、P =ドジェーテルが作曲したもの。もと、ソ連の国歌。インター。
(形動)
国際間の。国際的。
「―な組織」
これはgooの辞書検索結果です。

第一インターナショナルが、第一と呼ばれるようになったのは第二インターナショナルが組織されてからであり、正式名称は国際労働者協会 (Internationa Workingmen's Association)、1864年9月28日にロンドンで創設され、マルクス・・・・・・・
そもそも、メーデーは1989年第二インターナショナル創立大会において、1886年5月1日に合衆国カナダ職能労働組合連盟(後のアメリカ労働総同盟)が、シカゴを中心に8時間労働制を要求するデモンストレーションを行った事を受け、1890年5月1日を8時間労働実現のためのデモを行うことが決議された事に始まる。日本に於けるメーデーは、明治38年、平民社・・・・・・

学生時代にわけも分からず読んだ本を思い出しそう。(笑)
今更「労働者諸君!」と声高らかに呼びかける時代でもありませんし、労組の在り方も疑問視される時代、まして労組すら組織されない企業が多く存在するわけですからピンとこなくて当然なのであります。
ただ「労働時間8時間」という基本がこれによって確立されていったのは事実ですし(実態は別として)、イデオロギー云々は別として、民衆の力が国を変えてきた事実は、フランス革命しかり、それ以外の歴史を見ても明確なわけで、今、庶民に溜まりつつある不満や疑心のエネルギーは、いずれ、ある日突然発症する花粉症のように器を満たしあふれ出すに違いなく・・・・・

そこのお偉いお方、本当にこのままKYで大丈夫ですか?
そして、我々庶民もじつはそんな力を持っているんだということをそろそろ思い出しても良いときかもしれませんよね。

♪ がんばろう 突き上げる空へ 
  黒金の男の こぶしがある
  燃え上がる女の こぶしがある
  戦いはここから 戦いは今から

  がんばろう 突き上げる空へ
  輪をつなぐ仲間の こぶしがある
  おしよせる仲間の こぶしがある
  戦いはここから 戦いは今から

  がんばろう 突き上げる空へ
  国の内外(うちそと)の こぶしがある
  勝ちどきを呼ぶ こぶしは一つ
  戦いはここから 戦いは今から ♪

ということで、今日は『ひとりメーデー』をぶちかましてみました。(笑)

さて、今日の一枚は、メーデーには全く関係がないクリフォード・ジョーダンです。

ジョーダンというと私的には好みのテナーマンなんですけど・・・・
このアルバムに関して言わせていただくと「同じシカゴ出身でもジョニー・グリフィンのようなちょっと強引なところがあっても良かったんじゃないの」なんて感じてしまうのです。「BLOWING IN FROM CHICAGO」の時のような勢いもあまり感じないし、「CLIFFORD JORDAN IN THE WORLD」のような斬新さもないし・・・・
けして悪いアルバムだと言っているわけではないですよ。
私的に「聴いていてなんの不快感も感じないまま、飽きることなく全曲聴ける普通の一枚」といった印象が強いんです。だから、LPでは持ってないもののCDとしてはあんがい聴く回数が多かったりして
えっ?言ってることが矛盾してるって?
つまりですね「構えて聴かずに済む=聴きやすい」は必ずしも私にとって「好きなアルバム」では無いということなんです。
たしかに「LUSH LIFE」を三拍子でやってみたりと、工夫はしているのでしょうが、面白味としてはどうかなぁみたいなね。

これはへそ曲がりな私らしい評価とご理解下さい。一般的に言えばとても良いアルバムだと思いますよ。(笑)
ということで、本日はLPではなくCDでの紹介です。

SPELLBOUND / CLIFFORD JORDAN
1960年8月10日録音
CLIFFORD JORDAN(ts) CEDAR WALTON(p) SPANKY DeBREST(b) ALBERT HEATH(ds)

1.TOY
2.LUSH LIFE
3.MOON-A-TIC
4.SPELLBOUND
5.HOT WATER
6.LAST NIGHT WHEN WE WERE YOUNG
7.AU PRIVAVE

おまけ、
案の定、筍が続々と集まっていきます。


さっそく米ぬかと鷹の爪であく抜きです。



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