JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

どぶ汁喰いてぇ!!!

2008年01月11日 | j-l

透き通るような青空とまではいきませんでしたが、なんとか夕方まで太陽が顔を出し、この時期にしては暖かな一日でした。
昨晩は珍しく帰りが遅くなり、そのまま家に帰って一人バーボンというのも寂しいと、10時過ぎにいつものバーへ
「今日はまだ一滴もアルコールが入ってないだよね」
「えっ?どうしちゃったの?・・・・・・じゃあ、まずはビールかなぁ~~~」
その時間までシラフだと驚かれるのもどうかと思いますし、注文しなくてもビールが出てきてしまうのもいかがなものか?
「何?ビール飲まないの?」
「いえ、いただきま~す」

「それにしても美味しそうに飲むよねぇ」とママ
「もう少し若くて、もう少しイケメンなら、ビールのCMはいただきなんだけどねぇ...ははははは」
これは昔からですが、私のアルコール摂取時のそのようすが「旨そうに飲むよなぁ、おまえ見てるとこっちまで飲みたくなるもん」との評判だったわけで、電通はどうして私に目をつけなかったのか。
「でも、何杯も飲まなくちゃいけないから、ビールのCMはバブちゃんには無理だね。」とママ
たしかに、ビールのCM撮りの最中に「ちょっとバーボンで口っ先替えても良いですかねぇ」ってわけにはいきませんもんね。どうりで電通から声がかからなかったわけだ。(笑)

「美味しいで思い出したけど、バブちゃん、この前『Hし』でどぶ汁食べるからとっといてねって言ったのに、ほんのちょっとしか残ってなくてさぁ・・・・・」
『Hし』というのは小料理屋なんですが、ここのオヤジが出す海鮮ものはともかくなんでも旨いというお店でありまして、あん肝なんぞも他店では味わえないようなものを安価で食べさせてくれる店、どぶ汁もさぞかし美味しいだろうと想像できるのです。
「どぶ汁かぁ、いいよねぇ、今年まだ喰ってねぇんだよなぁ・・・・・」


これはネット上からお借りした写真、
これには大根が入ってないみたいですね

おっと、どぶ汁が分からない方もいますよね。
ここでいうところのどぶ汁とはアンコウ料理でありまして、水をまったく使わずにアンコウの身と野菜(主に大根なんですが)の水分だけで炊く漁師料理なのですが、これが品の良いアンコウ鍋など比べものにならないくらい旨いんですよ。
レシピはそれぞれにあるとは思いますけど、まずあん肝をから煎りしましてね、これに味噌を加えて、アンコウの七つ道具全てをぶっ込んで、ブツに切った大根もぶっ込んで、後は煮るだけといういたってシンプルなもの。
それだけにアンコウの善し悪しと下処理が味に出るわけでして、『Hし』のものなら間違いが無いとそういうわけです。

「アンコウとかホヤなんてぇのは、最初に喰ったものが良いか悪いかで、その後の好き嫌いが決まっちゃうくらい、良いのと悪いのとで味の差があるもんねぇ、初めて食べる人は『Hし』あたりの喰わねぇとダメだよね」
「アンコウとホヤかぁ、上手いこと言うねぇ」と隣のお客さん。しばし、アンコウとホヤの話で盛り上がりました。

あれ?今日は何の話でしたっけ?????????
ともかくアンコウのどぶ汁を食べようと思ったら今がまさに旬、ぜひとも味わってみてくださいよ。ただし、今まで食べたことの無い方、最初は必ず味の良いお店を聞いて、旨いものをお食べになって下さい。
去年、私が作り方を伝授したにもかかわらず、アンコウ一尾台無しにしたアホがいましたから、それがS君だとは口が裂けても言いませんけどね。(大笑)
「あ~あ、俺も来週あたり作っちゃおうかなぁ・・・・どぶ汁喰いてぇ!!!!」

さて、今日の一枚は、クリフォード・ジョーダンとジョン・ギルモア、二人のシカゴ出身、しかも同い年のテナーマンの共演盤です。
二人に先駆けてニューヨークへやってきたジョニー・グリフィンもそうですが、この頃、シカゴにはどうしてこれだけ優秀なテナーマンが揃っていたのでしょうか?
シカゴの薬局では、テナーを上手く吹ける秘薬でも売ってたんでしょうか?

ともかく、グリフィンら遅れること1年、ニューヨークに現れた二人のテナーマンは、ホレス・シルバーの紹介で、ブルーノートのアルフレッド・ライオンに出会います。
紹介者シルバーはもとより、このアルバムに用意されたリズム・セッションは「A NIGHT AT BIRDLAND」と同じメンバー、さらにはシルバー書き下ろしの「EVERYWHERW」までいただいちゃって、二人はシカゴ・テナーを吹きまくっちゃいました。
それは、グリフィンもそうだったように、ニューヨークのハード・バップとは何処か違う「ハード・バップであってハード・バップでない(ペンペン)それが何かと訊ねれば、シカゴ・テナー、シカゴ・テナー」みたいな。(笑)

このテナーの響き、嫌いじゃありません。ゴリゴリ来るくせに都会的、泥っぽいのにカッコイイみたいな感じは、他には無いテナーだと思います。

BLOWING IN FROM CHICAGO
1957年3月3日録音
CLIFFORD JORDAN(ts) JOHN GILMORE(ts) HORACE SILVER(p) CURLY RUSSELL(b) ART BLAKEY(ds)

1.STATUS QUO
2.BO-TILL
3.BLUE LIGHTS
4.BILLIE'S BOUNCE
5.EVIL EYE
6.EVERYWHERE



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2 コメント

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今年も早々・・・ (ウフフマン)
2008-01-12 16:17:22
バーなどに寄り道して、美人ママの顔を見ながらバーボンですかあ。「旨そうに飲まれる」ようで、ほんと!電通からのお呼びが欲しいところですね。テレビなどに出られると、そりゃあ~色々と良い事も多いでしょうね。(笑)しかし、外での飲み物が限定されてさびしくなりますねえ。ところで、「どぶ汁」とは初めて聞く言葉でありました。あんこう料理だそうですが、普通のあんこう鍋とは違いますね。美味そうです。今年も良いオモイをされて幸せなバブさんでありますね。
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ウフフマンさん (バブ)
2008-01-12 22:11:20
美人ママっていうのはどうかと・・・・
オットいけない、このブログを読んでるんでしたっけ(笑)
ともかく、旨そうには飲むみたいです、私。

ウフフマンさんのところあたりじゃ『どぶ汁』は無いでしょうかねぇ、どんな鍋も原型はそうだったりしますけど、『あんこう鍋』ももともとは『どぶ汁』が原型だったんだと思いますよ。(昔は高級魚じゃありませんでしたから)
ぜひ一度、北の港町に行って味わってみてください。旨いですよぉ(笑)
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