JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ゴミ屋敷への道

2016年06月23日 | p-r

朝から降り続ける雨は「梅雨だからしかたない」と思いつつも、やはり憂鬱な感じがします。

小さい頃、ガラクタをまるで宝石でも集めるかのごとく、大切にお菓子の缶かなんかに取っておいた経験はありませんかねぇ?
空けてみれば、牛乳のフタだったり、石ころだったり、ビー玉だったり、壊れた電子部品だったり・・・・
私なんざぁその傾向が今でも残っているみたいで
「オイオイ、いずれおまえの家もゴミ屋敷か?」
たしかに心配です。(笑)

「バブ、おまえ写真を良く撮るみたいだからこれやるよ」
と、差し出されたのはこんな器具です。

どうも携帯電話で写真を撮るときに、カメラのようにシャッターが切れるという代物らしいのですが・・・・・・
(「そうそう必用じゃ無いし、携帯とこれを持ち歩くんだったら・・・というかカメラを持ってるし・・・」)

しかし、こういうもんを断れないんですねぇ私は。
帰宅後、早々に自分の携帯で試そうと・・・
「ん?こりゃうまくいかんぞ?だって、そもそも装着するとレンズ部分が隠れちゃうもん。」
で、ネットで調べてみると、どうもこの器具iPhone用・・・って、
「オイオイ、やっちまったな、ワシの携帯はアンドロイドだでや」
これじゃ私は、ガラクタどころかゴミと化す代物を我が家に持ち帰ったことに
「まっ、iPhoneを使ってるヤツにくれてやればイイか・・・・ん?待てよ」

iPodは、綺麗に収まります。

素直に写真も撮れました。
「だから?」
そうですよねぇ、「だからなんだ」っちゅう話ですよ。「ゴミがほんのちょっとガラクタに近づいた」その程度のことで
「まず使う事は無いだろうなぁ・・・・・やっぱ、S君にでも今度あげようかな」

ともかく、
「頂き物は、何でも断らない、今は使えなくともいずれ使える」
この性格をなんとかせにゃいけません。
「ガラクタをお宝と呼べるのは子供のうち、大人になってもそれじゃ、アンタがガラクタになっちまうよ。」
そのとおり!
「ヘヘンだ、そもそもオレはガラクタ同然だも~~ん」
開き直りが『ゴミ屋敷への道』へと私を誘うのでありました。

さて、今日の一枚は、ジョージ・ラッセルです。

ラッセルというと、あまりなじみ深い感じはしませんよね。
そもそも15歳の頃からナイトクラブで演奏活動をし、きちっと大学も卒業、最初はドラマーとしてスタートした彼は、シカゴ、ニューヨークへと進出しました。(まさに王道ですよね)
躓いたのは1954年、31歳?32歳?まぁその頃に、結核を患いましてね、んなもんだから、音楽理論とピアノに走ったわけですわ。
1953年に出版された『リディアン・コンセプト』は、ジャズ界初の本格的理論書として評価を得、彼が提唱した『リディアン旋法』が、マイルスのモード奏法の主発点でもあったという・・・

『リディアン・コンセプト』なんて理論、見た事も読んだ事も無い私みたいな常人は、「彼のような理論派はどうも」と因縁を付けたりします。(笑)

ほんじゃこのアルバムはどうか?
注目すべきは1956年という年代だと私は思っています。
一曲一曲はそれほど長い曲じゃ無いんですけど、ともかくカッコがイイ、もちろんメンバーの顔ぶれが素晴らしい事が要因でもありますけど、56年の録音とは思えない新しさを感じるのです。
一聴の価値はある一枚だと思いますよ。

THE JAZZ WORKSHOP / GEORGE RUSSELL
1956年録音
GEORGE RUSSELL(chromatic drums) ART FARMER(tp) HA McKUSICK(as) BILL EVANS(p) MILT HINTON, TEDDY KOTICK(b) JOE HARRIS, PAUL MOTIAN(ds) BARRY GALBRAITH(g) OSIE JOHNSON(wood blocks  ds)

1.YE HYPOCRITE, YE BEELZEBUB
2.JACK'S BLUES
3.LIVINGSTONE I PRESUME
4.EZZ-THETIC
5.NIGHT SOUND
6.ROUND JOHNNY RONDO
7.FELLOW DELEGATES
8.WITCH HUNT
9.SAD SERGEANT, THE
10.KNIGHTS OF THE STEAMTABLE
11.BALLAD OF HIX BLEWITT
12.CONCERTO FOR BILLY THE KID