JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

頑固はイイけど

2015年07月22日 | y-その他

『坊主と風は10時から』
このあたりでは昔からそんなことを言うんだそうですが、期待したその風も今日はまったく吹いてきません。
「生臭坊主ばっかりだなぁ」
って、暑いのはけして坊さんのせいではありません。

熱中症になるからと庭仕事を止められた母は、それでも動いていないと気が済まない性格は変えられず、
「いやはや押し入れかたづけるだけで大変だった。」
「なに?押し入れの整理なんかしたの? あのね、外に出なけりゃイイっちゅう話じゃないの、止めなよ日中は。」
すると、今日は朝の4時頃から何やらごそごそと
「何してんの?」
「ん?涼しいうちにやっちゃおうと思って、そんでも暑いなぁ」
「・・・・・・・、あのね、二、三日掃除しなくても人間死なないから、熱中症になったら死ぬから、坊さんが風呼ぶどころか、うちが坊さん呼ぶようになったらシャレになんないんだよ。」
まぁ、「じっとしていろ」と言ってそうできる人では無い事はよう分かっております。それでも倒れない程度にお願いしますよ。

 
こりゃ梅雨明けだろ?

そんな耳が遠くなってきた母に「固定電話を取らない回数が増えたから」と携帯を持たせてからもう何年も経ちますが、当然ながらメールなどという代物を理解すらしていません。
ところが、そんな事情を知ってか知らずか2番目の姉がときおり写真を母のメールに送ってくるのです。

「かあちゃん、写真見た?」
夕べもそんな電話が入ったそうで
「あ~~?」
そりゃそうです。母には、電話の取り方と主要な所へのかけ方しか教えていませんから。
「わがんねぇがら、○○が帰って来たらやってもらうから」

という事で帰宅後写真を開いてやると、甥っ子の婚約者家族との食事会での写真のようですが・・・・
「どれが誰だ?」
そりゃそうだ、ガラ系の簡単携帯の画面で集合写真見せられても、私ですら表情が見分けられません。
結局は私のメールに転送して印刷をしてやりました。

今朝になって、母が姉と電話で話していたので
「ちょっと代わってみな」

「Cーちゃん(姉です)、前も言ったろうに、かあちゃんの携帯に写真送っても年寄りには見られないから、ね、オレのメールにでも送ってよ。」
「○○のメール?」
「あれ?メルアド教えてなかったっけ?」
「たしか・・・・いい、いい、これからも○○が写真にしてくれればそれでいいべ」
その後、姉の携帯に「ここに送って」とメールを出しておきましたが、どうせまた母の携帯に送ってよこすんでしょうね。

母にしても姉にしても「便利を便利に使えなければ、前より不便」を地で行っているような二人、そのくせ頑固なもんで
「メールは禁止、写真は郵送!分かった」
と言っても、そこは聞く耳持たずなんでしょうから
「やれやれ」

さて、今日の一枚は、ザ・スリー・サウンズです。
別に前回から「ブルーノート盤紹介シリーズ」が、始まったわけじゃござんせんよ。(笑)
アルフレッド・ライオンが1958年9月、ニューヨークのクラブで演奏していた彼らに目を付け、いわゆるブルーノートにおける、ロック・ジャズのリー・モーガン、オルガン・ジャズのジミー・スミスとともに、ソウル・ジャズのスターとして一時代を築いったわけです。

そんな彼らも、1962年にブルーノートを一時去り、1966年に復帰するまで、バーブ、ライムライトなんかからアルバムを出します。
復帰後は・・・・
正直、私は第一期の彼らのほうが好きです。
その第一期最後のアルバムが今日の一枚です。

彼らに華やかさや独特な個性を求めちゃいけません。「堅実かつ安定」これこそがザ・スリー・サウンズの魅力であり、ワシントンあたりでリズム・セッションとして多くのミュージシャンのバックを取っていた実力の見せ所なんであります。

このアルバムでも「堅実かつ安定」がじつに良く出ていると思います。どの曲を聴いても安心感抜群です。それだけにダラ~~っと聴いてしまう感はありますが。

とにもかくにも「万人ウケ・ブルーノート時代を支えた彼らを否定は出来ん。」と思うバブでありました。

OUT OF THIS WORLD / THE THREE SOUNDS
1962年2月4日, 3月7,8日録音
GENE HARRIS(p) ANDREW SIMPKINS(b) BILL DOWDY(ds)

1.GIRL OF MY DREAMS
2.OUT OF THE PAST
3.JUST IN TIME
4.I'LL BE AROUND
5.MY SILENT LOVE
6.SANCTIFIED SUE
7.OUT OF THIS WORLD
8.YOU MAKE ME FEEL SO YOUNG