JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

私の口はダイヤモンド

2013年12月03日 | g-i

「ここだけの話だからね・・・誰にも言わないでよ。」
そりゃもう私は、ダイヤモンドもビックリってぇほど口の堅い男、口が裂けても・・・・・・
「いやいやいやいや、アンタは髪結いの亭主以上の軽口だとオレは見たねぇ」
「そうだよそうだよ、勝手にブログに話漏らしやがって・・・こっちとらイイ迷惑だい」(S君談)
とまぁ、S君の秘密なんざぁ秘密の内に入りませんが、

今参議院で審議されている『特定秘密保護法案』てぇ代物はどうなんでしょうねぇ?
「何が特定だかわからんいじょう、ありぁ『非特定秘密保護法』だ」
なんて方もおりますけど、私なんざぁそれ以前。ほんとのところ『まだよう分からん法』でありまして・・・・
ただ、私のような堅い口(笑)の持ち主にとって、「このまま通ったら不味いことになるんじゃないか」的不安はあるんであります。

昨日の朝日新聞に「福島事故後に原発推進案 -経産省が機密文書-」てな記事が載っておりましてね。
「2011年3月下旬(福島第一原発事故から約一ヶ月後)に、「原子力の再生」「原発輸出の再構築」をめざす内部文章を経産省がつくっていた。」
といった内容なんですが・・・・・
いまさらこんな文章があったと聞いても、驚きもしませんけど、最後の
「特定秘密保護法案では原発にかかわる文章なども秘匿されかねない。国民がこれらの政策立案過程を検証しにくくなる恐れもある。」
との一文には、考えさせられるものがありました。

振り返ってみれば、福島県でこの法案に対する公聴会が行われ、結果「慎重論」が多数をしめたわけですが、その翌日衆議院をムリクリ通しちゃうって・・・
「オイオイ、福島での意見は無視かいな?!」
てなお話でありますよね。

いえね、アホな私でも「秘密」てなものは有るし、必要であるとも思いますよ。
ましてそれが国家となれば、このところの中国の態度を見てもきれい事だけで済むとは考えませんしね。
ただね、私がたかだかこんなログで囁いた事が
「エ~~~~これも言っちゃいけない事だったの~~~」
ってな感じで、「憲兵にご用」なんてね。
「戦前か!」
この法案を足がかりにそんなんになっちゃうんじゃなかろうねぇ・・・みたいな心配もあるんですわ。

いやいや、この朝日新聞の記事を見ると
「福島の事故何ざぁウヤムヤにしちまえば、いずれ時間が解決するって、それより原発推進を早め、インフラ輸出でもうける方が第一だし、何か起きたって、想定を機密さえしておけば「想定外」で乗り切れるさ。」
てんで、福島の原発事故の教訓すら無視される、そして無視されている事すら知らずに終わる・・・・
てなこと無かろうねぇ?

ともかく、早計に決める法案では無いと、アホな私でも思っているしだいです。

そうそう、口が堅いんで言いますけどね、S君もスマホデビューいたしまして、
「とりあえず電話が通じれば・・・」
「そんならスマホにする意味ねぇだろうが」
てんで、とりあえずLINEを始めさせたんですけど・・・・・
いまいち理解していないようです。

その晩、私の所にS君から突然LINEの電話が入ったんですけどね
「もしもし」
「・・・・・・・・・」
何にも話さないので折り返しをすると(LINEでね)返答がない。しかたがないので通常の電話をかけると
「ごめんごめん、なんかわけわからんとこ押しちゃったみたい・・・」

ほらね、私の口はダイヤモンドのように堅いでしょ

え~~恒例となりました『料理当番、本日の一品』です。
日曜日は、S君のスマホ買いのお付き合いもありまして、時間がなかったので今年の初鍋にしました。

何鍋って言ったらいいんでしょうかねぇ?カッコよく言えば「海鮮寄せ鍋」?悪く言えば「ごった鍋」です。
でも、味は良かったですよ。

さて、今日の一枚は、ハンプトン・ホーズです。(以前紹介済み)
この前も「Vol.3」を気分が良く聴いたホーズさんですが、私はこのコンテンポラリーの三枚シリーズ、いずれも好きですねぇ。
特にこの「Vol.1」は、高校時代から今までじつによく聴いた一枚です。

私にとって彼のピアノは、じつに素直に耳に入ってくる感があります。違和感も何にも感じないんですよねぇ(何にもってぇのは、良い意味でね)
だから詰まるところ決まったように何度もこのアルバムを聴くという事になるんだと思います。

そうそう、ホーズとソニー・クラークのこんなエピソードをご存じでしょうかねぇ?
イーストコーストでの仕事中、麻薬に金を使い果たしたホーズは、ホテルに衣服を置いたままニューヨークに逃げていきました。その時転がり込んだのがソニー・クラークのところで、なんと所持金は50セントだったそうです。
ニューヨークに逃げたとて、金も無けりゃ仕事もない、45丁目あたりをウロチョロしていたそうでありますが、
そんな折、チャーリー・ミンガスが「週末にレコーディングがあるから来い」と誘ってくれたそうで、
「そりゃもう願ってもねぇ・・・ところで厄介になっているクラークも連れて行ってよかんべか?」
てんで、クラークをを連れだってレコーディングへ
ところが、当時のホーズさん、ちょっとでも金になるとなりゃ、恋しいのはお薬様、録音中にもかかわらずトイレにしけ込んだんだそうで
その間のピアノはどうしたか?
そりゃア~タ、だてにクラークを連れて行ったわけじゃない。ソニー・クラークがホーズの代役を務めたわけです。
といってもね、クラークが弾いたのはエンディングの2つのコードだけだったそうですよ。それでもミンガスはクラークに5ドルを支払ったそうですけどね。
(この時の録音は、ミンガスのアルバム「MINGUS THREE」の「I CAN'T GET STARTED」と言われております。ホーズとクラーク、聴き分けられるかなぁ?)
あっと、このエピソードは「MINGUS THREE」を紹介したときにも話したなぁ・・まっいいか。(笑)

THE TRIO VOL.1 / HAMPTON HAWES

1955年6月28日録音
HAMPTON HAWES(p) RED MITCHELL(b) CHUCK THOMPSON(ds)

1.I GOT RHYTHM
2.WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
3.BLUES THE MOST
4.SO IN LOVE
5.FEELIN' FINE
6.HAMP'S BLUES
7.EASY LIVING
8.ALL THE THINGS YOU ARE
9.THESE FOOLISH THINGS
10.CARIOCA