JAZZを聴きながら ふたたび

恥も顧みないで再々開、よろしければお付き合いを

ウワバミは休みを知らず

2009年09月30日 | d-f

今週に入り、ハッキリしない空模様が続いています。この天気が過ぎるとまたさらに秋が深まる、これもまた季節の移ろいですからしかたがありませんね。

大型連休も実質二日しか休めなかった私は、「辛い」の一言で本日年休を取ることといたしました。(笑)
撮り溜めした「東京JAZZ 2009」二日分をゆっくりと鑑賞しています。

「東京JAZZ 2009」が映し出されるテレビの前に並び立つ物は、昨晩貪欲な我が胃袋の餌食となった面々です。
帰宅時間が午前1時近かったにもかかわらず、「明日は休みダァ!」となればそこそこの酒量が進むのも我が因果(?)
一昨日Mさんのお店に入荷したばかりの、日本で初の缶ビールを復刻した「アサヒゴール」と、いつもの「キリンラガー」との飲み比べに始まり、泡盛、バーボンと就寝は3時頃になってしまいました。

「あれ?」とお気づきの方はいらっしゃいますでしょうか?「バブが、自宅で泡盛?」ってです。
そう、焼酎系をあまり得意としない私が、昨晩は自宅で泡盛を飲んだのであります。えっ?私の酒の好みなんてどうでもいいし、気にも止めなかった?
まぁまぁ、じつはこの泡盛『古酒くら』は、ミャンマーに学校を建てようと奮闘しているアウン・カイン・ソー君が、沖縄研修のお土産にとわざわざ買ってきてくれた一品なのであります。

「なになに
発売以来、泡盛史上で例のないロングセラーを続ける琥珀色の泡盛、古酒「くら」。樫樽で熟成させることによって、泡盛は透明であるというこれまでの常識を覆した「くら」は、いまでも地元はもちろん、世界の舞台でも大きな評価を受け続けています。そのまろやかな味わいとさわやかな酔い心地を、ぜひ一度ご賞味ください。
ほう、樽熟成ですか。」

たしかに、焼酎をそれほど好まない私でも飲みやすい・・というかそこそこ美味しいじゃござんせんか。
でもねぇ、こりゃいけません。ロックグラスに三杯飲むのに20分とかかりゃしない、スイスイと水のごとく『ウワバミ・バブ』の餌食となってしまうのです。あわててバーボンに切り替えました。(笑)

いずれにしても「バブさんは『ちんすこう』より、こっちのほうが良かったでしょ」と、気を遣ってくれたアウン君に感謝です。
でもね、これからはお土産なんて買ってこなくていいからね。

ん?ジャズ・ブログ(自称)なんだから「東京JAZZ 2009」に触れるべきだったかぁ?
それは今日、明日の放送も見てからにしましょう。

さて、今日の一枚は、ケニー・ドリューです。
私好みのドリューというと、リヴァーサイドの「KENNY DREW TRIO」や、ブルーノートの「UNDERCURRENT」、あるいは、コルトレーンやジョニー・グリフィン、テッド・カーソンのリズム・セッションとして、といったあたりがメインなんでありますが、そのまっただ中の時代に、以前に紹介したリヴァーサイドの「PAL JOEY」、そしてJudsonに残る「HARRY WARREN SHOWCASE」「HAROLD ARLEN SHOWCASE」の二枚(これは、私持っておりません。)、そして今日のこのアルバムと、「何故にこんなアルバム?」と思わせられる作品をドリューは残しています。

いったい何処がどう違うのか、これはお聴きになれば一目瞭然、いや一耳瞭然(笑)なんでありますけど、
それは、ディオという編成に原因があるわけでもなく(だって相手はウイルバー・ウエアですからね、バリバリのブイブイのハード・バップだっておかしくないですよ)、Judsonレーベルの二枚はそのレーベル特性とも言えるのですが、これはリヴァーサイドですしねぇ。
お聴きになるとよく分かりますが、ディオといっても二人が絡み合いもつれ合い競い合うといった場面は全くなく、ドリューのピアノの遙か彼方でウエアのベースが聞こえてくる、てな感じなんです。
ひょっとしたら、ドリュー自身が「私の美しい音色は、ハード・バップのものだけじゃない」なんて思ってたんでしょうかねぇ?

2,30年前の私なら「こういったドリューはどうしても許せない」といった感じでいたかもしれません。(事実あまり聴きたいと思うアルバムではありませんでした。)
し・か・し・・・・・
疲れきった夜遅くに酒を一人飲んでいる(昨夜のようにね)、そんな時にまったく邪魔にならない音楽は必要なんでありますよ。しかも好きなドリューで聴けるんですから、今となっては「Judsonの二枚も欲しい」って思ったりして(笑)

ところで、このジャケットですが、みなさんはどう思います?
(ちなみに持っていないので写真紹介できませんが、Judsonの二枚も、鹿に傘をさした裸の白人女性、折り鶴と地球型のバルーンみたいな物を持った裸の白人女性、というジャケ)
・・・・・・・う~~ん、適当かどうかは、見る者それぞれでしょうね。

I LOVE JEROME KERN / KENNY DREW
1957年録音
KENNY DREW(p) WILBUR WARE(b)

1.THE WAY YOU LOOK TONIGHT
2.I'VE TOLD EVERY LITTLE STAR
3.CAN'T HELP LOVIN' THAT MAN OF MINE
4.MAKE BELIEVE
5.I'M OLD FASHIONED
6.ALL THE THINGS YOU ARE
7.LONG AGO AND FAR AWAY
8.ALL THROUGH THE DAY
9.THE SONG IS YOU
10.SMOKE GETS IN YOUR EYES
11.WHY DO I LOVE YOU ?
12.YESTERDAYS

おまけ、
先日「CDを探しに行ってみる」と言っていた、夏川りみの「ココロノウタ」、ツタヤさんで借りてまいりました。

昨日からずっと車中で聴いていますが、なかなかよろしいんじゃないですかねぇ。
今日の午前中、母を皮膚科に送迎したのですが、母も
「あらまぁ、○○にしては、いい音楽かけてんなぁ・・・」(ジャズなどもちろん聴く耳持っておりませんので。笑)
と、何故か喜んでおりました。
母を車に乗せたときには、しばらくこのCD-Rをかけさせられそうです。