社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

郵便不正検事逮捕、司法も検察も全ては権力で動かされる

2010-09-22 11:18:49 | 事件、事故

 郵便不正事件が異例の展開となっている。村木厚子元被告を捜査した検事が証拠資料を改竄したとして逮捕された。一体何を信じれば良いのかといった社会不信は益々募るばかりだが、事情はそれ以上に根深く、政治的圧力があることも多くの人は感じているのではないだろうか。

 この事件、当初から波乱含みの感があったのだが、村木氏の逮捕後、フェミニストを中心として一斉に彼女を支援する集団が現れた。

・厚労省前局長の保釈、堂本暁子氏らが要求
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090709-OYT1T00931.htm
(リンク切れ)

 郵便料金割引制度を巡る偽証明書発行事件で、虚偽有印公文書作成罪などで起訴された厚生労働省の前局長、村木厚子被告(53)について、約10年前から親交があるという堂本暁子・前千葉県知事や住田裕子弁護士らが9日、同省内で記者会見し、早期保釈などを求める声明を発表した。

 会見の席上、堂本氏は「逮捕直前、『身に覚えがなく、本当に困っている』と話していたので、その言葉を固く信じている」と訴え、住田氏も「接見した際、『真実は必ず明らかになる』と励ますと涙を見せた。その瞬間、『無実』と確信した」と強調した。

 今後、全国規模で「支援の会」を設立し、保釈金の募金などを始める予定で、すでに400人以上から支援のメッセージが寄せられているという。

・逮捕の前局長へ「激励の手紙を」障害者団体に厚労省職員要請 2009年6月19日(金)「しんぶん赤旗」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2009-06-19/2009061901_05_1.html

 厚生労働省の障害保健福祉部の職員が、複数の障害者団体に対し障害者団体向け割引郵便の悪用問題で逮捕された村木厚子前雇用均等・児童家庭局長にあてて「激励の手紙を書いてもらえないか」と依頼していることが18日、わかりました。

 この件を同日の参院厚労委員会で指摘した日本共産党の小池晃議員は「私は耳を疑っている。省内で事件を調査している最中に、こんなことがあっていいのか。ゆゆしき事態だ。調査してただしていただきたい」と追及。舛添要一厚労相は「私はまったくそういうことは聞いていない」と述べました。

 障害者団体の幹部は「『反省している』といいながら村木前局長への激励をお願いするのはどうなのか。捜査との関係でも問題ではないか」と話しています。
(全文引用)

 既にこうした動きがあった時点から、村木氏無罪のシナリオは出来上がっていたような気がする。裁判などというのはいわば両者の権力関係を比較するだけのパワーゲーム的な印象は否めない。検察よりも村木氏の背後権力の方が強ければ、司法も彼女に有罪判決を出すことなど当然出来ない。そればかりか、検察は村木氏の顔に泥を塗ったとされ、責任を取らされる羽目になるわけだ。その生贄として今回、大阪地検特捜部検事・前田恒彦容疑者が逮捕されたということではないだろうか。

 証拠の改竄は決して正義ではない。しかし、不正を行う側は最初から証拠を残さないように完全犯罪を狙うわけだから、隠蔽された証拠を偽造したくなる気持ちはわからなくもない。焦点となっているFD内のファイル日付にしても、押収される前に既に日付が書き換えられていた可能性だってあるだろう。いうなれば、今回は村木氏の背後権力に脅威を感じた検察側が焦った結果と言えるのかも知れない。

 そもそも、この郵便不正事件の全容はまだ全く明らかにされていない。現時点で推測するなら、村木氏の元部下である上村勉被告が単独で何から何まで不正を行ったということになる。しかし申請書類の作成などには当然上司の承認印等が必要になってくる。それらも上村被告が承認印を盗み出して押印したということなのか。そしてこれら一連の不正に他の人は誰一人として気付かなかったのか、あまりにも不自然である。

 しかも、もし単独で不正が出来てしまうのなら、それこそ村木氏の管理能力や厚労省全体の組織体質が批判されて然るべきだと思うのだが、何故か厚労省は村木氏だけを全面的に擁護した形となった。今後もフェミ利権を持続させたいからなのか。だが少なくとも不正があったのは事実だ。責任を担当部下だけに押し付ける所謂蜥蜴の尻尾切りで幕引きにするつもりでは、官僚政治はより一層信頼を損なうことになる。

 これに関連してなのかどうかはわからないが、厚労省副大臣にはフェミ議員の悪名高い小宮山洋子衆院議員が新たに就任する。互いにフェミ同士のパイプを強固にしておく必要があるから村木氏は省内に必要ということなのだろうか。だがそんな人材なら、何も不正の有無には関係なく、有害な存在であることは揺るがない。

 マスコミ報道が信用出来ないというのは常々私も主張してきた。そして司法が信用出来ないのも同じである。全ての癌はフェミニズムである。女性だけに甘い汁を吸わせる社会政策が、全ての女性の信頼を無くしているのだ。村木氏も、もし背後にフェミのような支援団体が何も付かない状況で無罪を勝ち取ったのなら、少しは信用出来る存在になれたかも知れない。村木氏に対する支援が、却って彼女の信頼性をより低下させるという皮肉な結果になってしまったのだ。

 因みに、村木氏の逮捕当時、村木氏の人格を示すこんな報道が流れた。

・「手段選ばない」「世渡り上手」…村木容疑者“裏の顔” 2009/06/16 07:23
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/266687/

 郵便制度悪用事件に関連して大阪地検特捜部に逮捕された村木厚子容疑者(53)は、厚労省で4人目の女性の局長。森山真弓元法相から連なる旧労働省系のやり手女性官僚として、厚労省内では「将来の次官候補」とも言われていた。

 村木容疑者は国家公務員のキャリアとしては珍しい高知大卒。在学中に高知県庁と国家公務員試験に合格した。公務員を目指した理由について、村木容疑者はある講演で「当時、大卒の女性が活躍するには公務員になるしかなかった」と振り返っている。

 ところが「高知県庁では『女性は庶務しかできない』といわれた」ため、1978年に労働省に入った。同省では女性の労働環境整備に当たる旧婦人局(現雇用均等・児童家庭局)畑を歩み、育児休業制度などが整っていないころから子育てと仕事を両立させた「ワーキングマザー」としても有名だったという。

 2001年の省庁再編で厚労省が誕生した後の03年8月、同省障害保健福祉部企画課長に。障害者自立支援法の制定作業の中心となり、連日のように国会議員への説明に追われた。

 都内の障害者団体の男性理事は「仕事熱心だが、手段を選ばないところがあった」と明かす。この団体は法案に一貫して反対していたが、同課が与党への説明用に作ったチラシでは「賛成団体」にされていたという。男性は「村木さんからは『名前を載せる』としか説明されなかった。偽造とは言えないが、だまし討ちだ」と憤り、「普段は柔和だが怖い一面もあった」と話す。

 村木容疑者の夫は同じ厚労省のキャリア官僚で、省内では「出世頭の夫を“利用”して自分も出世した世渡り上手」との評もある。また、「高知ではかなりの有名人」(関係者)で、選挙が近づくたび、名前が浮上し、出馬を要請されたこともあったという。
(全文引用)

 勿論、これもマスコミ報道なので、どこまで信頼出来るかわからない。逆にウィキペディアには村木氏の印象を非常にヨイショした内容が書かれている。但しウィキそのものの信頼性も当然疑わしく、例えば上野千鶴子の項目には首をかしげたくなるような記述が堂々とされている。

 更に、現時点で容疑者とされている前田恒彦検事に関しても、今後どんでん返しがあることも当然考えられるわけだ。

 果たして、この世の中で信頼出来るものとは、一体何だろうか。正義などこの世に存在せず、全ては勝てば官軍、負ければ賊軍なのか。だとしたら学校教育でもまず先にそれを教えるべきではないだろうか。

 ところで、尖閣諸島沖での衝突事故について、今後の政府の対応が注目されるが、今回の検事逮捕は国民の目を尖閣事故から遠ざけようという狙いがあるのではないかとの指摘もある。政府は中国に対して毅然とした制裁をすべきなのは言うまでもないが、国民の目をそらしている間に、中国有利な解決手段を政府が選択しようものなら、益々この国は反日フェミの王国と化してしまうだろう。



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