社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

大相撲野球賭博問題、蜥蜴の尻尾切りで幕引きか

2010-07-07 11:55:10 | 事件、事故

 連日騒がれている大相撲野球賭博問題、どうやら大嶽親方と大関琴光喜の解雇、そしてNHK放送の中止という形で国民の理解を得ようという思惑のようだが、どうも蜥蜴の尻尾切りという感が否めない。

 しかも、今回重い処分を受けた2人が何れも先だっての理事会選挙で貴乃花親方へ投票している点などは、野球賭博に便乗した貴乃花派潰し、或いは貴乃花派を潰すために敢えて野球賭博を今回敢えて明るみに出したとも勘ぐりたくなる。

 ところで、こうした組織内の一部の者が起こした不祥事に関する責任の取り方について、多くの場合、下位の者を切り捨てることによって組織全体の生き残りを図るという手段が取られるが、今回の不祥事における責任の取り方には非常に疑問を感じる。

 もし仮に、これが例えば大嶽と琴光喜が組んで詐欺事件を起こしたとか、組織体質とは全く無関係の領域で起こした不祥事であれば、本人責任だけで片付けても良いだろう。だが今回の野球賭博は違う。元々賭博が横行する土壌が組織内にあり、その中で大嶽と琴光喜も染められていったと考えられるからだ。

 では、そうした土壌を作り上げてしまった者達の責任はどうなるのか。角界と暴力団とのつながりは昨日や今日出来たものではないだろう。それに今回の野球賭博でも、常習的に行われていることも以前から当然知られていた筈だ。内部から体質改善をするつもりがあるのなら、騒動が明るみに出るより前に止めるように親方衆や力士達に徹底させるべきだったのではないか。それを怠った上層部の責任はむしろ大嶽や琴光喜よりも大きいのではないだろうか。

 こうした社会環境の問題に関しては、それらを作り上げた真犯人を特定することがほとんど不可能のため、責任が置き去りにされてしまうケースが多い。例えば殺人事件が多発する環境を作ったのは誰だと言っても、責任の所在を特定することなど出来ない。従って、特定が確実な実行犯だけに重罰を課して済ませるという安直な構図になってしまう。厳罰社会というのは土竜叩きゲームと同じで、繰り返し同様の事件が起き続けるだけで根本的な対策にはならないのだ。

 しかも、これがフェミニズム政策のように、事件が起きることを利用して更に勢力を伸ばしていくという悪循環を加速させる環境下では、厳罰化傾向だけが支配的になってしまう。その典型例が性犯罪で、フェミニズムが男性の性欲閉鎖を主張し、結婚などの安定生活を破壊することにより、男性を精神的不安定にさせ、つまり犯罪を起こし易い環境に男性を業と追い込み、そして事件が起きる度に男性全体への非難を強く訴え、更に男性を締め付けていくというものだ。だがこれでは男性は常に追い詰められ、女性は益々危険になるだけという、男女共倒れ社会になってしまうのだ。いち早くこの悪循環に異議を唱えていくように良識ある男女が協力して声を上げなければならない。

 従って、今回の角界の問題に関しても、厳罰社会に倣う(ならう)だけでは組織の根本的な体質改善にはならないということを明言したい。厳罰社会は組織全体を追い詰める結果にしかならないのだ。

・「裏切り」「けじめ」賛否両論 秋場所へ重い課題 2010/07/07 00:47
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/sports/sumo/412634/

 大相撲の野球賭博問題をめぐり、名古屋場所の中継取りやめを決めたNHK。受信料で運営されるだけに、国民の声に対しては極めてナイーブだ。今回の判断は正しかったのか。

 「公共放送として事態を重く受け止め、中継中止の判断をしたのは一つの見識だ」。砂川浩慶立教大准教授(メディア論)は、NHKの判断を評価する。

 中継を中止することで、番組を差し替える必要もあり「放送の現場はたいへんなわけで、NHKだって好んで中継をやめるわけではないだろう」と、推察した。

 ■「極めて場当たり的」

 一方、ノンフィクション作家の長田渚左さんはNHKの対応を「八方美人的で、極めて場当たり的」と批判する。NHKは視聴者から寄せられた意見の68%が生放送に批判的だったことを公表しているが、「厳しい意見を寄せてきた視聴者の顔色を見て、おろおろしているだけだ。NHKが本気なら視聴者アンケートをした上で、はっきりとした判断を出すこともできた。放送する側として、大相撲とはどういうものかという基本姿勢を示さなければならなかったが、何も感じられない」と感想を語った。

 ■「愚かな判断」

 「中継すべきだ」と、別の視点からNHKを批判するのは元日本相撲協会外部委員のやくみつるさん(漫画家)だ。「愚かな判断だ。現地で見る人とテレビで見る人の間で格差が生じてしまった。日本相撲協会には(国技である大相撲の)場所を開催し続ける責務があり、開催されるならNHKには放送する責務があるはずだ」と話す。

 いずれにしても、NHKは名古屋場所の次の秋場所の中継の可否はどうするのか、放送するならどういう説明をするのかという重い課題を、一夏で解かなければならなくなった。
(全文引用)



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1 コメント

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未来対未来~トカゲの尻尾きりにしては・・・ (撃あ)
2010-07-07 19:42:50
失礼します。
とうとう、中継禁止にまで至った
大相撲野球賭博問題。
私自身、この問題は、尻尾きりだとは思えません。尻尾きりなら、賭博をした力士、親方を首にすればいいだけの話です。
いや、尻尾きりでなくても、今回の件は、賭博をした力士、親方をクビにすればすむはずです。
なのに、相撲協会の責任~相撲中継禁止にまで至ったのは、短期的に言えば
選挙対策(雲行きが悪くなった民主党、保険的なみんなの党・新党改革への物資援助)、
中・長期的に言えば、日本の伝統文化を破壊~日本占領のための予行演習~日本占領な意味合いが強いです。
外部の人間だけで個性された調査委員会は
国連の人権擁護法案を髣髴させますし、
この厳罰的行為自体東京裁判を思わせるリンチぶりで思いっきり違和感を覚えます。
後数日に迫った参院選。
最低でも、みんなの、民主、新党改革、公明党には、一票たりとも入れてはなりません。
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