蓮舫参議院議員の二重国籍疑惑が波紋を広げている。日本国籍を取得したのは間違いないようだが、速やかに台湾(中国)国籍を破棄したかどうかが曖昧な状況だ。蓮舫氏は民進党の代表選挙も控えているだけに、事実関係を明確にすることが求められる。
蓮舫はこの疑惑が発覚してから出演したテレビ番組や会見などで次の様に述べている。私は産れた時から日本人だ、高校生の時に日本国籍を取得した、その時に台湾国籍は破棄しているが作業は父親が行いやり取りも台湾語だったのでよく判らなかった(蓮舫は日本語しか話せない)、詳細は現在確認中だ、念のため台湾国籍を除籍する手続きをした、など。
どうも台湾国籍を破棄した時期については曖昧さが残る状況だ。そして更に、過去の雑誌で蓮舫は自分が台湾国籍であることを強調するような発言をしていたことが新たに判明した。
これは1997年に刊行された雑誌の中で、「蓮舫の在北京的妊娠生活」と題し、出産や仕事についての考えを述べたもので、その中で彼女は次の様に発言したとされている。
「私は中国人の父と日本人の母の間に生まれたんですが、父親が日本人として子どもを育てたので日本のことしか知らないし、日本語しか話せない。それが自分の中でコンプレックスになっていました。だから自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい、言葉を覚えたいと考えていました。」
この中で、「自分の国籍は台湾なんですが」という件は明らかに会見等での釈明と矛盾する。
それに、蓮舫自身が、至る所で台湾に傾倒している様子が感じ取れる。例えばツイッターのアカウントは台湾名の@renho_sha(謝蓮舫)を使用している。また自分の双子の子供にも、どう見ても中国、台湾系と思える名前を付けている。子供の名前を付ける時は当然夫の意向もあったと思うが、本当にこの名付けで夫が納得しているかどうかも疑問が残る。
更に、蓮舫の親が何故蓮舫と名付けたのか。過去の雑誌によれば父親が日本人として子どもを育てたとなっているが、日本人としてというなら、そもそも蓮舫という名前ではなくごくありふれた日本人女子の名前を付けてもよさそうなものだ。父親が本当に日本人として育てたのか、それがそもそも疑わしい。
そして、何より彼女の本名は村田蓮舫であるのに、それを名乗らず蓮舫だけで通している。芸能活動時代からそう名乗っていたからと彼女は言うかも知れないが、日本人を強調するなら、芸能活動中も本名か或いは純日本人らしい芸名を付けても良かったのではないか。
つまり、彼女のこれまでの言動を考えると、国籍の実態に関わらず、自分は台湾人であるという意識が強いと考えられるのではないだろうか。二重国籍にしていたのも台湾に対する母国心の表れであり、日本国籍を取得したのは日本で暮らす上で都合がいいからという打算に過ぎないということになる。
また、最新のニュースによれば、過去の雑誌発言についても、蓮舫は「多分、編集の過程で『だった』という部分は省かれてしまった」と釈明している。つまり「自分の国籍は台湾だったんですが」ということらしい。しかしこれでは、日本語しか話せない自分がコンプレックスを感じていたとか、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい、言葉を覚えたい、といった彼女の意志とは矛盾が生じるのではないだろうか。
この一連の疑惑で、民進党内からは蓮舫の資質を問う声も出ているという。またネットの世論調査では議員辞職をすべきという声が大勢を占めている。更に元々中国のスパイなのではないかという声まで上がるほど彼女の信頼性は低下している。
今大切なのは、蓮舫氏が忠実に事実を国民に伝えることではないだろうか。そして台湾に対する愛着があるのなら、それも素直に認めた上でそれでも議員として相応しいか国民の信を問い直すべきではないだろうか。形式上の手続きを完了させて日本人を名乗ったところで、思想信条が日本的でなければ意味がない。
・蓮舫氏、台湾籍の放棄時期は「現在確認中」 テレビ番組で「籍を抜いている」明言 2016.09.06
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20160906/plt1609061700005-n1.htm
民進党の蓮舫代表代行(48)の「国籍」問題が注目されている。夕刊フジやネットの指摘を受け、報道各社も「二重国籍状態が存在したのではないか」と周辺取材に着手したのだ。蓮舫氏は「台湾籍(中華民国籍)は抜いた」と語っているが、離脱時期については証拠を示して説明していない。党代表選(15日投開票)の焦点の1つになってきた。
「現在確認中」
蓮舫氏の事務所は5日夜、台湾籍を抜いた具体的な時期について、産経新聞の取材にこう答えたという。これは驚くしかない。
この問題については、先月末から、徳島文理大学の八幡和郎教授がネット上で指摘し、夕刊フジも8月24日に文書で事実関係について問い合わせた。蓮舫事務所は同27日、「法律改正で二重国籍となったのではなく、日本国籍を取得しました」と返答してきた。
さらに、蓮舫氏は3日、日本テレビ系「ウェークアップ!ぷらす」に出演し、「(台湾)籍を抜いている」「私は生まれたときから日本人です」「高校3年で、18歳で日本人を選んだ」と明言している。
それなのに、どうして台湾籍の離脱時期について、いまだに「現在確認中」なのか。蓮舫氏は確認したうえで、テレビ番組で「籍を抜いている」と語ったのではないのか。
普段、政権幹部を自信たっぷりに責め立てている蓮舫氏とは思えない。
国籍・入管業務に精通する、さくら共同法律事務所の山脇康嗣(こうじ)弁護士は、二重国籍者について「日本の国籍法は二重国籍を認めていない」「推定で40万~50万人いるとみられる」といい、その問題点について、以下のように語っている。
「複数のパスポートを持てるため、犯罪や脱税などに悪用することも可能だ。日本と、日本と利害が対立する国で選挙権を持つ二重国籍者の場合、日本の利益ではなく、もう1つの国の利益のために日本で投票をすることが可能になる」
政権奪還を目指す、野党第1党の党首を目指す以上、国籍離脱証明書などの証拠を示して、問題をクリアにすべきだ。
民進党関係者は「蓮舫氏が一両日中に証拠を示すという情報もある。ともかく、代表選を党勢回復の起爆剤にするためにも、適切に対応してほしい」と語っている。
・蓮舫議員の「二重国籍問題」に新たな疑惑「自分の国籍は台湾」30歳前後で雑誌発言していたとの指摘 2016/9/7 10:30
http://www.buzznews.jp/?p=2102337
「二重国籍疑惑」が大炎上している民進党の蓮舫議員ですが、9月6日に自身の潔白を主張する会見を開いた直後に、新たな過去発言が発掘され批判が加速しています。(画像はTwitterより)
これは蓮舫議員が過去に雑誌で自身の国籍について語っていた記事がTwitterやネット掲示板で拡散しているというもので、指摘した人物は「1997年雑誌CREA2月号」だと説明しています。
「母に、なる」というテーマに含まれていた「蓮舫の在北京的妊娠生活」というタイトルの記事の中で出産や仕事について考えを述べていた蓮舫氏がこんな発言をしていたとされているのです。
「私は中国人の父と日本人の母の間に生まれたんですが、父親が日本人として子どもを育てたので日本のことしか知らないし、日本語しか話せない。それが自分の中でコンプレックスになっていました。
だから自分の国籍は台湾なんですが、父のいた大陸というものを一度この目で見てみたい、言葉を覚えたいと考えていました。」
「だから自分の国籍は台湾なんですが」1997年つまり1967年生まれの蓮舫議員が30歳前後でこう発言していたとすれば、9月6日の会見における釈明との間に齟齬が生じることになります。9月6日の会見で蓮舫議員はこう説明していたからです。
「31年前、あの、誕生日来る前だったので、17歳でした。高校を国籍取得の手続きで休みの届けを出したのをかろうじて覚えている。父から聞いたのは、未成年だったので父と一緒に東京にある台湾の代表処に行って、台湾籍放棄の手続きをしています」
更に9月3日のテレビ番組でも、蓮舫議員はこう述べていました。
辛坊「二重国籍は、今台湾籍は」
蓮舫「籍抜いてます」
辛坊「籍抜いてます。いつですか」
蓮舫「あの、高校3年で18歳で日本人を選びましたので」
未成年の時点で日本国籍を取得したことに疑いの余地はないにせよ、見つかった雑誌記事からは蓮舫議員が「二重国籍ではないのか?」と指摘されるまで確信的に台湾籍を保持したままにしていたのではないのかという疑念が生じてしまうため、再度の説明を求められる可能性が高いと言えそうです。
蓮舫議員の「二重国籍疑惑」の問題は既に「二重国籍かどうか」から「事実とは異なる虚偽の説明を繰り返していたのではないか」とする「経歴詐称」の問題と「政治家としての資質」にその本質が変容しつつある段階に入っています。
<その他の話題>
・包丁で職員脅した疑い、女を逮捕 東京・江東区役所 2016年9月5日14時31分
http://www.asahi.com/articles/ASJ9545BRJ95UTIL015.html
5日午前10時45分ごろ、東京都江東区東陽4丁目の江東区役所で、「窓口で包丁を持った女性が騒いでいる」と110番通報があった。駆けつけた警視庁の警察官が、庁舎2階の生活保護窓口で包丁を手にカウンター越しに職員を脅している同区の無職の女(61)を発見。暴力行為等処罰法違反容疑で現行犯逮捕した。当時、付近には他にも来庁者や職員がいたが、けが人はなかった。
深川署によると、女は生活保護受給者で、同日朝、ケースワーカーの男性に電話で保護費の上積みを要求。男性が拒否すると、約1時間後に包丁を持って区役所に来たという。
・相模原遺棄、事件の経緯「人だと思って埋めていない」 2016年9月6日11時25分
http://www.asahi.com/articles/ASJ963JQ1J96UTIL014.html
相模原市で阿部由香利さん(当時25)の遺体が見つかった事件で、東京地裁は6日、静岡県富士市の農業秋山智咲被告(24)に対し、懲役1年執行猶予3年の判決を言い渡した。
阿部さんと長男の行方が分からなくなり、親族が2014年12月、警視庁に届け出たことから始まった。警視庁は、阿部さんと同時期に佐藤一麿被告と交際していた秋山被告から任意で事情を聴き、相模原市内で阿部さんの遺体を発見。死体遺棄の疑いで佐藤、秋山両被告を逮捕した。
佐藤被告は東京都渋谷区の住宅街で両親らと暮らしていた。知人は「携帯電話を持って、周りに聞かせるかのように『テレビ局に勤めている』などと話していた」と語った。一方、秋山被告は事件当時、都内の大学に通っていたが、大学卒業後に静岡県の実家に戻っていたという。
昨年9月の初公判では、佐藤被告は死体遺棄罪の起訴内容を認めたが、秋山被告は「人だと思って埋めていないし、佐藤被告と共謀もしていません」と否認。今年2月には、警視庁が佐藤被告を阿部さんの殺人容疑で、秋山被告を殺人幇助(ほうじょ)容疑で逮捕したが、東京地検は3月に秋山被告の殺人幇助罪については不起訴処分(嫌疑不十分)にした。