社会の荒廃 研究室(蜻蛉の眼鏡)

国連の女子差別撤廃条約に基づく男女共同参画を強行する女性独裁権力(フェミニズム)の社会病理に言及、コメント欄も充実。

彼女守り絶命少年、実は女性優先を正当化するための報道工作

2010-10-06 21:22:47 | 事件、事故

 交際相手を守り絶命、いかにも名誉の死であるかのように美談として報道されている男子高校生の殺害事件。犯人像はまだ掴めていないが、ネット上では必ずしも被害者に好意的な意見ばかりではないようだ。

・少女逃がし…高2男子刺され死亡 神戸 2010/10/06 01:13
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/event/crime/448161/

 4日午後10時50分ごろ、神戸市北区筑紫が丘の路上で、「彼氏が刺された」と110番があった。神戸北署員が駆けつけたところ、近くに住む私立高校2年の堤将太さん(16)が頭から血を流して倒れているのを発見。堤さんは頭や首を刺されて病院に運ばれたが、約1時間半後に死亡が確認された。通報したのは堤さんと一緒にいた少女で、けがなどはなかった。堤さんを刺した男は逃走しており、県警は殺人事件として捜査を始めた。
(一部引用)

 この事件を受けて、ネット上では様々な意見が飛び交っている。その中で幾つか目立った意見を紹介してみよう。

・高校生や中学生が夜遅くに出歩くのがそもそも間違っている。
・被害少年も非行少年だから同情出来ない。
・少女が事件に絡んでいるのではないか。
・女はすぐ男から離れていく。従って体を張って守ってやるほどの価値は無い。
・政治の腐敗がそもそも犯罪の元凶である。

 勿論、これらの意見に対する反論意見も飛び交い、いわゆるお祭り騒ぎ状態になっているのだが、問題はやはり政治の腐敗という点だろう。中でもフェミニズムが犯罪の温床となっていることは言うまでもない。

 だが、フェミニズムから犯罪に結び付けるまでには、幾つかの要因を経なければならない。従って、いきなりフェミニズムが犯罪の温床と掲示板等に書いても賛同は得られない。

 では、どう説明したらいいのか。まずフェミニズムは女性だけの利権を優先する主張であるということ、それが男性に対する負担、しわ寄せになるということ、そして男性の不満が増大し、一部の暴発した者が事件を引き起こし、その対象は不特定であるということだ。これで一通りの説明は出来る。

 更に、事件の教訓として行われる政策はその多くが女性保護に偏るということ。つまり女性だけの利権が反復強化されていくということだ。

 次に、以上のような悪循環をマスコミは絶対に報道しないということ。マスコミは決まって犯人の残忍性と被害者の美化を誇張し格差を付け、国民の批判の目を犯人だけに集中させようとする。特に男から女への犯罪についてはその傾向が著しい。

 今回の事件では被害者は男性だが、それでも、被害少年に関する美談が報道されている。先に紹介のリンクでも触れている。

 ネット上には自身を紹介するブログを立ち上げ、オートバイの中型免許取得の教習所に通っていることを書き込み、3日には「はよ中免ほしいからがんばろ」「今日(女子生徒が)幸せって言うた。嬉しかった。俺もめっちゃ幸せや」などとつづっていた。

 高校の同級生は「ムードメーカーで明るい、いいやつ」と話しており、女子生徒の祖母は「毎日のように遊びに来たが、明るく素直な子だった」。近所の女性(57)も「活発ないい子だった」と、悲しい知らせに涙を浮かべた。
(一部引用)

 しかも、少年は体を張って少女を守ったかのように思わせるような報道がなされているが、実際は「逃げろ」と叫んで少女を先に逃がして続いて自分も逃げたに過ぎず、少女が助かったのは単に犯人が少年を狙い撃ちしてただけで少女は最初から攻撃対象ではなかったというだけなのだ。

 恐らく、男は女のために犠牲になるものという印象付けを行うことにより、フェミニズムの女性優先政策を正当化したいというのが報道の狙いだろう。

 報道には全て誘導がある。世間に対してどう印象付けをしたいか、マスコミは常に考えて巧みに報道している。それらに惑わされることのないように、報道の裏を読み取る能力が必要なのだ。